27話感想
六少主は載笛に「史書に記された偉人らも、利は度外視で動いたはず」と言う。
四少主夫人 安曦元(あん・きげん/胡丹丹)『贅婿』聶雲竹はお店を任されていた女性か。四少主の夫婦仲は良さそうね。
偽札に関わった陳錫は黛川に逃亡。署名入りの文とは~。
新鉱脈の同安山をめぐり、黛川と新川の攻防。洛河鎮は丹川に接しており、封鎖は平通鎮の官道のみのはずが、新川主から封鎖のお達しが。丹川には茶馬節という祭りがあるらしい。雲南省の伝統祭りだとか。
「嵩高維岳」の扁額の下、嫡長主と四少主が札遊び。
朱敦儒(宋代)《望海潮》
嵩高维岳,图书之渊,西都二室三川。
神鼎定金,麟符刻玉,英灵未称河山。
谁再整乾坤。
是挺生真主,浴日开天。
御归梁苑,驾回汾水凤楼闲。
升平运属当千。
眷凝旒暇日,西顾依然。
银汉诏虹,瑶台赐碧,一新瑞气祥烟。
重到帝居前。
怪鹊桥龙阙,飞下人间。
父老欢呼,翠华来也太平年。
酒楼に五少主が来るのは上官婧目当てなのだけれど、九少主の茶茶入れで誤解され、その憂さ晴らしにと槍を振う上官婧が勇ましい。「抱誠守真」の扁額。
五少主は六少主をかばって、丹川の封鎖を解いたと新川主に主張。
六少主は「息子たちを生身の人間でなく、道具と見なせば、いつか心は離れていきます」と新川主への言づてを頼んでいる。
尹岐の生母 淳夫人(胡小庭)は和夫人と相談している。胡小庭は『陳情令』の金夫人か!『狼殿下』大夫人、『孤城閉』趙禎の乳母、『星漢燦爛』袁夫人。
ED:赖美云『声息』
28話感想
牢に押し入ろうとする上官婧、カッコイィ~。
新川主のいる扁額「廉遠堂高」。帝王は百官の上におり、尊厳は並ぶべくもないこと。
生母 淳夫人の嘆願で、五少主は庶民に降格される。一生牢にいるよりは庶民の方がいいわよね。
上官婧は牢の五少主にお菓子を差入れている。
五少主は新川主に「こんな父親がいますか?他人は損得を優先する。だが家族が損得で息子の選別を?」と。
五少主と淳夫人の場面での扁額は「誠心正意」。宮中で見下げられて生きるよりも、庶民に落とされても遊歴できるならその方がヨイのでは。心を通わせていた五少主と上官。うぅ、泣ける。
とばっちりで酒楼も営業停止となり、在庫の乾物で急場をしのぐことに。
立ち退きを迫る十少主、新川夫人の息子は揃いも揃って居丈高。
周番頭は家族のように扱ってくれたと残ってくれている。李薇も「苦楽を共にするのが家族よ」と。
元英から草団子(青団)が李薇にと供される。
載笛は「水の尽きる場に至り、座して雲を眺める」と。王維の周りの人たちが左遷される中で、残っていた王維が詠んだものだとか。
王维(唐代)《终南别业》
中岁颇好道,晚家南山陲。
兴来每独往,胜事空自知。
行到水穷处,坐看云起时。
偶然值林叟,谈笑无还期。
嫡長主が新川主に褒めてもらいたくてせっせと書いた書を見せている。
王勃(唐代)《王子安集巻十一 乾元殿颂》
臣闻鹏霄上廓,琼都开紫帝之庭;鳌纪下清,珍野辟黄灵之馆。兼山配极,照鸾阙於霞标;荐水涵元,湛骊宫於雾壑。斯则神徵语怪,功潜鸟迹之初;理涉非经,道昧鹑居之始。授凤书而稽碧落,仙构罕存;按龟而质黄图,金模间起。粤若风移处闇,层巢恢火运之机;业洎向明,上栋括河图之奥。三阶布政,咏匪日于灵台;百堵陈诗,颂斯干于考室。亦有黄轩瞰月,谯门颓九洛之功;璿闼排烟,牧野构三河之酷。御燕台而临北极,缺王度于祈招;列云阁而拒南山,陨皇谟于轵道。然则卑宫丧礼,采椽轻四海之尊;丰屋延灾,柏梁非万乘之有。虽因时立事,奢俭殊流,而宏道在人,兴亡迭运。灵光末造,不窥九室之荣;景福宏规,犹拥三方之衅。瞻风旧史,逮曹马而无讥;观迹故墟,历周隋而未得。自我唐太陵迁构,均五方于鹤几之前;中野凝图,调六气于虬床之下。坐圭台而清俯仰,晷纬齐明;临鼎邑而重威灵,风雷合响。得元功于大壮,其在兹乎?
李薇は六少主に新作を試食(盲品菜)、丸鶏のお腹(鴨腹)や冬瓜をくり抜いた中に料理を仕込んでいる。李薇は「必ず戻って」と。庶民となっても李薇の故郷へ行けば良いのだけれど、五少主の名誉も復活させないといけないしな。
ED:叶炫清『南風』
(つづく)
為政者がどこまで父親であるかというのは、なかなか難しいモンダイ。
奥方の実家が太いのであれば、少主が体面にこだわらなければ、庶民となって自由に生きた方が、暮らしやすそうな新川の宮中事情な気もしてしまうよ。
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