笛の音と琴の調べ

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清越坊の女たち20話~25話感想/緙絲について,評弾,青山と紅山

20話緙絲について

沈翠喜は「過去の暮らしぶりは真面目すぎ、もう少し気ままでも良かったのでは」と何やら開眼している。でも、若旦那の鳥を勝手に放つのはいかがなものか……。

任雪堂が沈翠喜に残した手紙には、「慧剣を振るって情を断ち」と書かれていた。

曽宝琴と侍女 如意のふたりも仲が良いんだけど、いまひとつ如意のキャラのせいなのか見ていてほんわかしないな。
沈翠喜の計らいで曽宝琴は秀山と暮らせることとなり、秀山も嬉しそうで良かった良かった。


沈翠喜は曽宝琴に任家のすべてを伝承させようと決意。
緙絲は名作の最高峰の技法にじかに触れ吟味してこそ入門したと見なされる。養蚕・製糸・染め草の栽培・染料の精製など20以上の工程に任家独自の手法がある。

年3回春、初秋、晩秋に蚕を育て、暑さに弱いので夏には育てず。痩せた蚕は紗のような薄絹用の細い糸を吐くことが、任家の蝉翼紗の評判に繋がっている。

製糸は澄んだ水が必要で、流れる川の水が良く、大湖の水を用いている。

広大な染め草の畑があり、染料の鉱石を専門に掘る者もいる。
藍色:藍と石灰
赤銅色:紫草と明礬
緋色:蘇芳と明礬で媒染
黄色:梔子と酢を混ぜ、退色しやすいので室内の織物専門
外用の黄色:槐のしべに明礬か青明礬を加える。

木工室では織機や刺繍台が作られる。


北宋宝相華文』(ほうそうげもん)は、唐代以前の華麗さがより鮮やかで写実的に一新された。

任如風が林舒芳に「君のことが好きだからだ」と告白して、良かった良かった。結婚話もさくさく進む。沈翠喜は曽宝琴に『新集通証古今算学宝鑑』など商いの本を渡している。明代に王文素が著した数学書。自分がいなくなっても大丈夫なようにとはまるでフラグのようだが、沈翠喜は主人公だから大丈夫なのは、洛氷河@クズ悪役の自己救済システム並みか。


緙絲について詳しく語られ、これを待っていたのよ~という思いで沸き立つ。

 

21話感想

なにげに丁栄、金庫の鍵も開けられるのね、生糸売買記録帳を盗み出している。回想は自分の子も沈翠喜に預けようとしていた。お、こちら側についた!

沈翠喜と花嫁支度な林舒芳は、双子コーデな赤い衣装を着ていちゃついてる。

如意と書硯については「喧嘩を繰り返しつつも互いを気に掛けているのが一番」と曽宝琴、赤と白な沈翠喜と曽宝琴。
どこでもやっていけるように侍女に厳格に教え込む沈翠喜と、礼儀を教えると身分を引け目に感じて愛を乞うのを嫌い、自然体のままでいさせようとする曽宝琴の対比。なるほど、如意のあの振る舞いは自然児な様子なのか。


ふたたび曹文彬と李照の雲呑場面、李照はゴマ油多めと言い、曹文彬はを入れまくる。もはや雲呑コンビ。

李照の師である高侍郎は陛下の近くにおり、曹文彬の隠居をほのめかして追いこむ李照。

22話感想

任如月と林舒芳の結婚に浮かれる姑の如風ママが微笑ましいわ。婚礼では町を3周するらしい。

婚礼の行列に官吏が帯刀し、任如風が海賊に兄の殺人を依頼し、沈翠喜との密通の罪まで着せようとしている。中国ドラマの婚礼では何かが起こるよね。

上等な龍井茶を行院の女子にふるまい、情報を得ようとする曽宝琴。

若女将になると、途端に出てくる反抗的な雇われ人の王さんに張さん。扁額は「耕读传家」。「道徳は十代以上続き、農耕と読書はそれに次ぎ、詩書はその次ぎ、富貴は三代続かない」という言葉がある。

道德传家,十代以上,耕读传家次之,诗书传家又次之,富贵传家,不过三代。


曹文彬がいきなり真っ黒になった途端に李照がそれ程でもないという……。曹文彬はひどいな。李照は殺したり法廷で裁くまでは考えてないのね。
女子が裁きを受け牢獄へ入ると、役人から辱められ家財も巻き上げられ、杖刑は衣を脱ぐ去衣で受けるよう定められているって、なんのために??

如風ママは沈翠喜に逃げるように言い、秀山も傍に来てくれる。

曽宝琴は梨花を沈翠喜に勧め、逃がそうとする。滅多にない酒なのね。

23話感想

いよいよ法廷の裁き!

人前で腕を見せるのは恥ずかしいこと……予想以上に大きいホクロ……。
あら、曹文彬の奥様、どうしたことか。いつのまにか知己なの?なのに棺?と思ったら、自死への教唆じゃん……ロクでもない夫婦ね。

柳州で作られた7尺8寸の棺は上物。『女四書』には「名節を汚す女子には容赦できぬ」とあるが、本来、名節を汚していないワケだからなんで死ななきゃならんのよ。

任家の長老たちは長老で、任家の財産と秀山を一族の我が物にして、林舒芳たちを追い出そうとするロクでもなさ。

曽宝琴が任家に嫁いでくると! 無茶苦茶な話だけど長老が納得するのは、跡取りが正義というお家の制度。

家の差し押さえは過去の曽宝琴にもあったこと。納珍閣を守る曽宝琴、駆けつける李照が頼もしく思えたのは……のは一瞬で、やはり双面緙の取引には応じるのね。

24話感想

如風ママは『般若心経』の「照見~舎利子」を唱えている。

如風ママは「評弾」が好き。蘇州方言の評和と弾詞の総称。
「邪で犬畜生の如き役人が、司法の場で計略を巡らせて罪なき私を陥れた。理不尽な中傷は晴らすことのできぬ冤罪。牢獄のうら寂しさに耐えることなどできようか。どこへ訴えればいいのか、この冤罪の悔しさを。役所の前で命を絶つしか道はないのか。この冤罪の恨み、何としてもお上に届けよう。天子の御前ですべてをお話しするのだ。」

如風ママは木工職人である他の男性と結婚していたのか。しかも夫の両親に売られそうになるって……。大旦那の第二夫人となったのは後ろめたかったのね。

如風ママが太鼓を打っている!ママ~。まさかの頭ゴン……。評弾の【唯有撞死在衙门前 让冤屈上到金銮殿】の言葉通りになってしまったよ~。

双面緙は職人には織ることができなかった。

25話感想

おぉ、李照が曽宝琴に告白? 曽宝琴は咳が続き人参清肺丸を手に入れたいが、李照が買い占めている。そういう所が人としてどうなのよ。

曽宝琴と李照の回想、「色即是空、空即是色、受」を「愛」と書写してしまう若き曽宝琴。

秀山が行方不明という場面の扁額は「世徳發祥」。師匠こと李照が山査子飴をあげていた。李照の「楽しかったかい?」に答えない秀山……正直さんね。

李照が連れていった部屋は……推し部屋??俸禄は年100両なのに5000両の身請け代金。ポンと払えた大商人な任雪堂。

李照は黄金1万両を贈るという証文を記すも、日に当てると消えるってスゴいな。曽宝琴は江蘇巡撫衙門宛の告発文を準備していたのだが……。李照のような待ち方をされても全然ときめかないわ。

牢で沈翠喜と曽宝琴が酒を交わしながら「秀山は私たちの息子よ」と言っていると、任雪堂はもはや関係なくふたりの子供のように思えてくる……。


番頭さんたちは「山を残せば薪も望みも残る/留得青山在 不怕没柴烧」と女将の言葉を口にしている。

この成語の典故が興味深い。
炭焼きには兄の青山と弟の紅山というふたりの息子がおり、炭焼きが亡くなると山をそれぞれ東と西に分けた。

紅山は勤勉だが木を伐採しすぎて天災にも遭い、食うに困って東の兄 青山を訪ねた。
青山は計画的に木を炭焼きにしており、最初は貧しかったが苗木や作物も育てて、順調に繁栄させていっていた。それらから人々が青山を讃えた言葉である。

青山な沈翠喜は、蘇州の織物業を地道に育ててきた。紅山は根こそぎ奪い取ろうとする雲呑コンビかな。

 

 

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