31話感想
大清律例によれば、不法侵入者は杖刑100回、流刑3年の罪。祭事費だけでなく、冬の施粥というのも本家がするのか。
沈翠喜が7年任雪堂をはねつけるとは、やはり恨みに思う気持ちもあるのか。
如意が跳ねているこの橋は、ドラマ『花小厨』でも出てきたよね? 噂話に口さがない男性たちの中で、清々しそうな翁晋(趙華為)《五行世家》郑则道、《梅花红桃》高放は「一瞬で和ませてくれる子を娶りたい」と。
川で如意は素足を見せているが、この時代では有り得ないのでは~。素手で魚を捕まえることができるのはスゴいわ。突然の求婚に、唐伯虎と秋香は3度目の出会いで結ばれたと返す。『三笑』という戯曲。
詠じている「白髪三千丈、愁いによりてかくのごとし長し」。「今朝酒あれば今朝酔わん」と杯を重ねている男性陣。
李白《秋浦歌十七首》
白发三千丈,缘愁似个长。
不知明镜里,何处得秋霜。秋浦田舍翁,采鱼水中宿。
妻子张白鹇,结罝映深竹。
罗隐〔唐代〕《自遣》
得即高歌失即休,多愁多恨亦悠悠。
今朝有酒今朝醉,明日愁来明日愁。
呉巡撫はヨイとこどりで大活躍~任雪堂の師匠なの? それならもっと早く相談すれば、と思わないでもないが……。揮毫があればお墨付き。
任小蘭が大金を稼げるようになったら、任福は益々吸い上げに来ると思うよ。鶏を買ってきてあげつつ、曽宝琴案の右腕切り落とし&介護放棄な話を聞かせる作戦。任福って、孫迪な四喜児@君花海棠の紅にあらずか!双子(?)は都では太監@瓔珞してるよね。
そして曹文彬、大赦で夫婦で都に戻っとるやん。曹幺娘は南岸の行院にいる。大赦って罪人の方が許されるのか、解せないよね。曹夫人も全然反省してなさそう。気位が高いって、そう育てたのは親御さんでは……。
32話感想
曹幺娘が唱う。「名家に生まれし令嬢、倣いに従い佳き夫となる殿方を名門より選ばん。何を以って良縁といわん。遠くうち捨てらるる青春は…」。
崑曲『牡丹亭 遊園驚夢』
杜丽娘:拣名门一例、一例里神仙眷。甚良缘,把青春抛的远!
女将の指導は「あごを引き前を見る、肩を開き背筋を伸ばす。ゆっくりしなやかに、髻を乱さぬよう歩く。その姿は竜のよう、動きは揺れる柳のよう、そして顔に笑みを浮かべる。目に桃の花を浮かべるように」。
猫が~。
妓女たちの手巾はいい香りって……。
曹氏家訓は「文王の母を範とし、賢く貞淑であれ名節を守るべし」。男性にはそういう家訓はないんか、罪を犯した張本人が、娘にあれこれ言うのは納得いかん……。曹叔振鐸より続く曹氏の末裔。曹叔は文王の母より教えを受けた。曹叔振鐸は周の文王の六男。文王の母は太任で、胎教を行った人物なのだとか。
曹幺娘は父に「ここで美しく生きていく覚悟です」と宣言。
33話感想
任如意の回~。翁晋の頑張りは如意に届いたようで…。
翁晋が翁晋ママに言う「窈窕たる淑女は君子の好逑なり」。
詩経 関雎(周南)
関関雎鳩 在河之洲
窈窕淑女 君子好逑
翁晋ママ、これはお付きを杖刑にするのかと身構えたら、拍子抜けする程あっけなく承諾していた。
曽宝琴は任雪堂に言う「真の知己は1万両の黄金より得がたい/万两黄金容易得 知己一个也难求」は『紅楼夢』。
如風と翁晋は、大抵そう見せかけて……となりそうなものだが、話数を考えるとハッピーエンドかな。
任如風が林舒芳に見せていた人形劇ごっこもカワイイね。
あとは曹幺娘救出劇かな?
34話感想
小蘭に愛を語る曽宝琴。書硯、変わっていないかと思いきや、曽宝琴の新しい侍女 吉祥と新たな出会いか。
清越坊は経営不振となるも曽宝琴が奮闘する。如風と林舒芳の間にも子ができたようだ。
皇太后の御前で競技会が開催される!
曹夫人は曹幺娘を救いだせる事が書かれていない『女訓』を破り捨てる、曹夫妻の船の場面をなんで見なければならないのかと思っていたら、毒で心中していた。
曹幺娘は唄う。「美しいものを楽しむ心は生来のもの。美を愛するのは天性なの。…花々は恥じらい月も隠れる美しい人。花も憂える美なのに誰が愛でに来ようか」
崑曲《牡丹亭·惊梦》
【醉扶归】 (旦)你道翠生生出落的裙衫儿茜,艳晶晶花簪八宝填,可知我常一生儿爱好是天然?恰三春好处无人见,不提防沉鱼落雁鸟惊喧,则怕的羞花闭月花愁颤。
曽宝琴の新作は文字の織物。
いよいよ最終回!
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