アニメ魔道祖師前塵編７話「清談会の競い」感想

魔道祖師Ｑが中国で最終回を迎えてしまった……。最後まで可愛く、そしてＱ世界での時の流れを感じてしみじみ。まだ最終回の実感がないが、こんどの金曜日になると思うのかな。Ｑ日本語字幕版放送も待ち遠しいが、またアニメ第三期でも特別にＱスピンオフなど放映してくれないかなぁ。

前塵編第７話「清談会の競い/魁首」感想

岐山（きざん）で道に迷う魏無羨。弓の放つ音で名手とわかる。
岐山温氏/温寧（ウェン・ニン）字・瓊林（チョンリン）登場。魏無羨が腕前をほめて名前をたずねると逃げるが、道と名前を教えてくれる温寧。

魏無羨は窮奇獣の太鼓にたいして、「伝説の獣がいたら、もっと立派な太鼓を作ってやる」と弟弟子に話している。座学以来で再会した藍忘機に話しかけ、抹額（まっこう）が曲がっているとからかう魏無羨。

五大世家の旗がひるがえり、各宗主が入場。
清河聶氏宗主/聶明玦（ニエ・ミンジュエ）は席順に不快をしめす。温氏は北の仙門３家を傘下におさめ勢力を拡大している。温氏は聶明玦の父の仇でもある。
蘭陵金氏宗主/金光善登場。アニメではずいぶんと妖艶になっている。

上座には温氏の二の若様/温晃（ウェン・チャオ）が坐る。儀礼が崩れさるは大乱の予兆と案じる藍啓仁。このおつまみはピーナッツなのかなと、つい気になる。

岐山温氏宗主/温若寒（ウェン・ルオハン）登場。「威厳は四海を揺るがし、天地と同じ齢にして、日月のごとく輝く/天地同寿日月同光」と崇められる。

玄正己卯（つちのとう）の年清談盛会弓術大会が開催された。ルールは標的1000体中、100体の凶霊を多く射ったものが勝者、外せば即、退場となる。温晃が傍系の傍系である温寧を退けようとするが、魏無羨の口ぞえでまぬがれる。

弟子たちと二手にわかれ、せまい通路を通り、額を二度打ちつける江澄。これがＱのタンコブに繋がったのか。

凶霊が襲ってくる。このあたりはハリーポッターを思わせる。魏無羨が凶霊を射ぬくと、雲夢江氏の花火があがる。江氏宗主は「勝負は終わるまでは分からぬものだ」と答えている。

温氏門下の退場がつづき、温晃も参加するが射損ねる。深緑の服の欧陽（オウヤン）に弓を向ける温晃。そこへ藍忘機がさっそうと登場しカッコイィ～～～。

魏無羨は「藍湛」と声をかけ、抹額が曲がっていると、抹額を解いてしまう。うめいて弓をへし折って立ち去り途中棄権する藍忘機。藍氏にとって抹額は宝なのである。

弓術大会の結果、第１位は魏無羨、第２位藍曦臣、第３位金子軒、第４位藍忘機。魏無羨が温寧に言っていた「仙師で温寧を超える3人」は、3位以外のこの3名という事なんだろか。この結果に不興そうな温若寒。江楓眠は「向こう見ずでこそ若さ、未来は若者に託されている、先のことなど誰に分かろうか」と語る。
（つづく）

玄正己卯なので玄正19年となり、座学より1年経っている。
信号筒の花火があがってスピード感もあり、アニメで好きな回である。この弓術大会はドラマ陳情令にはなく、あれ？となったものだ。

この弓術大会の衣装は原作第45章では赤色。普段、登場人物たちが身につけない赤色衣装な姿はなかなかに貴重である。コミックではその姿を見ることができる。また原作小説第3巻のカバー絵にも描かれている。

ここでの宗主たちの会話や、弓術大会の凶霊や信号筒はアニメオリジナル。

五大世家が揃い、文字色もにぎやかになった。第７話初登場の声優さんの多いこと！　温寧（島崎信長）は優しくちょっと気弱そう。聶明玦（白熊寛嗣）は猛々しくイメージに合っている、金光善（速水奨）は貫禄あるなぁ、温晃（吉野裕行）はわりと高い声なんだな、イケズで若頭な感じである、お付きとのコンビも合っていた。温若寒（三宅健太）は落ち着き言葉少なであるのが不穏めいている。

温寧がカワイイ。宗主たちが美しい～。抹額をはずされた藍忘機の声が印象的であった。

＜アニメ魔道祖師用語メモ＞

・魁首：第一人者、首領。
・窮奇獣（きゅうきじゅう）：伝説の猛獣。中国神話の四凶の一。翼のある虎（山海経海内北経）・ハリネズミのような毛の牛で、犬がほえるような鳴き声（山海経西山経）と、容貌は諸説あるが、人を喰らうのは共通している。
・天地同寿日月同光：『楚辞』巻四第九章渉江に「与天地兮同寿与日月兮同光」（天地と齢をともにして日月と光をひとしくしよう）という似た一節がある。

WOWOW字幕版エンドカード：弓術大会

WOWOW字幕版2020年9月30日放送
WOWOW吹替版2021年2月21日放送