笛の音と琴の調べ

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孤城閉10話~13話/避諱,元亨利貞,瀛玉,范仲淹 霊烏賦,斉民要術,皋陶謨

10話料理メモ

妃嬪たちは砂糖漬けの菓子を贈り、皇后は『斉民要術』で白餅焼餅髄餅などの餅子の作り方を学ぶ。お酒醸造し、干し肉乾燥野菜も作っていた。

『斉民要術 巻九』
《饼法第八十二》
《食经》曰:作饼酵法:
酸浆一斗,煎取七升;用粳米一升著浆,迟下火,如作粥。 「六月时,溲一石面,著二升;冬时,著四升作。
白饼法:
面一石。白米七八升,作粥,以白酒六七升酵中,著火上。酒鱼眼沸,绞去滓,以和面。面起可作。
烧饼法:
面一斗。羊肉二斤,葱白一合,豉汁及盐,熬令熟,炙之。面当令起。
髓饼法:
以髓脂、蜜,合和面。厚四五分,广六七寸。便著胡饼炉中,令熟。勿令反覆。饼肥美,可经久。

 

范仲淹の《和葛闳寺丞接花歌》がお芝居となっている。

范仲淹(宋代)《和葛闳寺丞接花歌》
我无一事逮古人,谪官却得神仙境。
自可优优乐名教,曾不恓恓吊形影。


え、もう入内して1年になるの?陛下は西域の献上品の葡萄酒をふるまう。

用事を終えるととっとと帰る曹皇后。「墨曜醸造できたら飲みに来て下さい」と伝える。墨曜は自家醸造した黄酒。
 陛下が推しだっただけに、相手の気持ちがわかってしまい、その場所に自分を留めてしまうのは何となくわかる……。

瓔珞@瓔珞的にはこの戦法はアリなんだけど、仁宗は踏み越えてくるタイプじゃないし、曹皇后もきっかけを残す人でもないしなぁ。
平行線は続くよ、どこまでも~。

11話料理メモ

曹丹姝は、「後宮に入ればわがままは駄目よ、誤った対処をすれば誰かを巻き込んでしまう」と陛下と同じ悩みとなっている。

陛下は『皋陶謨』を読み、「堯帝にとって難題ではなかった。知のある者を官人とし、民を安んじれば民は恩を心に抱く。知恵と徳があれば反発する部族を追放する必要なく、言葉巧みな佞臣を恐れることもない」。

《尚书·虞书·皋陶谟》
皋陶曰:“都!在知人,在安民。”禹曰:“吁!咸若时,惟帝其难之。知人则哲,能官人。安民则惠,黎民怀之。能哲而惠,何忧乎欢兜?何迁乎有苗?何畏乎巧言令色孔壬?


鯉の焙麺
黄河の鯉は1斤半ある。麺は小麦粉と緑豆粉を混ぜた物。甘酸っぱい魚肉の汁と絡める。筍の炒め物は、雨が降ったあと採ったもので、茸を合わせている。

范仲淹は『百官図』や『帝王好尚論』『選任賢能論』『近名論』『推諉論』の四論を上奏。范仲淹は漢の成帝張禹を信じ騒乱を招いたと諫言。

陛下は曹皇后に、先帝が大枚をはたいて買った交趾の占城稲(チャンパ)を見せ、江南水稲と比べて早熟で手もかからぬと話している。

范仲淹の『南京書院題名記』を飛白体でうまく書けぬ曹皇后を、陛下が後ろから手を添えて共に書く場面はときめくね。

12話漢詩メモ

陛下は儀鳳閣の苗心禾のところへ行き、曹皇后には李墨2丁と特製の筆を届けている。

陛下を曹皇后が訪れると、陛下は福建の小鳳団茶を、皇后は梅酒をと勧めている。

余靖は「昔日、汲黯(きゅうあん)は平津(へいしん)を策士と評し、張昭は魯粛を粗忽と論じたが、武帝も呉王も両者を起用している」と上奏。

欧陽修が高司諫に宛てた文章と、蔡君謨(さいくんぼ)による『四賢一不肖』が話題にあがっている。

欧陽修(宋代)《与高司谏书》
今足下家有老母,身惜官位
家に老母あれば、官位は惜しかろう。

 

蔡襄(宋代)《四贤一不肖诗右高若讷》
四公称贤尔不肖,谗言易入天难欺。
不肖の者なり、人は欺けても天は欺けぬ。

陛下は若い頃、梅の花に積った雪を凍らせて夏に飲み、梅で作った菓子を試みたようだ。

陛下は朝会から皇后のところへ来て、甘酒と菓子を食べている。

苗心禾が身ごもり、お世継ぎか公女か、身分の低い側室も子供ができて万々歳……とはいかぬようで。

13話メモ

張茂則は内東門司の匂当。門の開け方を講義。夜間には墨勅魚符が必要らしい。

梁元生が青塩と葡萄酒の作り方を持ち帰る……が、なんと弟が宦官に!梁元亨(りょうけんこう)の名前を説明するのに「元亨利貞」を用いちゃったよ。避諱(皇帝の名を避けること)だよ。喉痺の病が流行り母親とおじが亡くなった……。

元亨利貞易経の乾の卦で四徳であるが、貞 zhēnが仁宗の趙zhēnと同音であることが不敬なのだ。そう言えば『哲仁王后』のチェ尚宮も王の名を聞かれて答えていなかったな。両親も縁起の良い意味合いで名付けたのだろうに……。
 王楙の『野客叢書』で、本来は「元亨利貞」な所を「元亨利正」と避諱されて記された、というのも見かけた。書物はともかく、会話の中で避諱するのは結構難しそうで、宮中には転生できんな……。

王楙(南宋代)《野客丛书卷第十·宣帝待霍氏》
汉碑引经语
〈灵台碑〉曰:「德被四表。」张公碑曰:「元亨利正。」薛君碑曰:「遵五屏四。」刘修碑曰:动乎俭中鬼神富谦乡党逊逊如也。

 

范仲淹の「我が命があるは万物のおかげ、我が身体があるは天地のおかげ、母の作った巣と主の庭の木に守られる」。陛下が黒い衣装の曹皇后に赤い衣を着せる、黒は鴉で、鳳凰は赤か。陛下は「刃先が丸くなる刀は利器にあらず、焼いて変色するは玉にあらず。鳴いて死すとも黙して生きず」とも。

范仲淹(北宋代)《灵乌赋》
我有生兮,秉阴阳之含育;我有质兮,处天地之覆露。长慈母之危巢,托主人之佳树
(略)故割而可巻,孰为神兵;焚而可变,孰为英琼。宁鸣而死,不默而生


瀛玉
(えいぎょく)は曹皇后家で醸造された名酒。曹皇后は19歳で嫁いだのか。陛下が親政を始めて5年。

《酒名记》
高太皇香泉。向太后天醇。张温成皇后醽醁。朱太妃琼酥。刘明达皇后瑶池。郑皇后坤仪。曹太皇瀛玉


徽柔
(きじゅう)の名前は、「徽たる者は善なり、柔たる者は仁なり」。『尚書 無逸』には温和で民に安寧をもたらす。さて、そうなるものか。

周公『周書 無逸』
周公曰:“呜呼!厥亦惟我周太王、王季,克自抑畏。文王卑服,即康功田功。徽柔懿恭,怀保小民,惠鲜鳏寡。自朝至于日中昃,不遑暇食,用咸和万民。文王不敢盘于游田,以庶邦惟正之共。文王受命惟中身,厥享国五十年。

(つづく)

 

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