「魔道祖師/陳情令」原作者である墨香銅臭さんの第一作小説「人渣反派自救系統」(通称:渣反/さはん)。
そのアニメが「穿書自救指南/Scumbag System」となり、騰訊視頻・WeTVで放映している。
墨香銅臭作品ということで第1話のみ紹介します。
2020年9月から中国にて放送しており、記事はその頃にまとめたのですが、もう第7話になっています。
ゲームの3Gのようなアニメである。最初の方は少し日本語訳を読んでいたおかげでわかった。
最初、魔王ぽぃ洛氷河(luò bīng hé)が出てきて、壺版サロメか、という始まり。
それにしても早口なセリフ。途中で動画再生スピードが1.5倍速になっていないか確認したほどである。
画面が現代に切り替わり、主人公青年あらわる。
青年は、その洛氷河が主人公である-ウェブ修真小説『狂傲仙魔途』を最後まで購入し読み終え、その小説に激するあまり罵る評価を書いたのだった。
すると、青年はいきなり物語の世界へ転生し、それも極悪非道な洛氷河の師匠(沈清秋/shěn qīng qiū)になってしまう・・・。その師匠は先ほど壺の中に入れられていた人物。物語では、沈清秋師匠は弟子の洛氷河を虐げたことにより復讐され、それは恐ろしい目に遭う結末をたどるのだそう。
その破滅フラグを避けるべく主人公青年(=師匠・沈清秋)は悪戦苦闘する・・・が、これがよくある転生モノで終わらないのが、システムという存在。
システムは主人公青年に、低能な「狂傲仙魔途」の物語を、洛氷河のすがすがしさを保ちつつ伏線も回収した気高い作品に改編することを要求する。
そして初期段階では登場人物の設定を崩壊(OOC/Out of Character)させると、ペナルティとして減点していき、ポイントがゼロになると主人公は元の世界へ強制送還(=死を意味する)されてしまうというもの。
このシステムの基本理念が「noBB」=you can you up,no can no BB.
二次創作の不快な返信に対してよく用いられるネットスラングだそうな:できるなら自分でやれ、できないなら黙ってろの意
らしく、中国のネット小説界隈での舌戦がそこはかとなく感じられてくる思いがする。
BBは広東語で「Baby」という意味もあるらしい。もしくはビィビィ言うな、と音から取られてるのか?
主人公とシステムとの丁々発止なやりとりが、作品に安定感を与えているようでもある。
訳のある途中までしか展開は知らないのですが・・・。
現代にいた時の主人公青年は、兄二人妹一人で、家業は兄が継いで食うに困らず、競争心もなく今の生活に興じている様子と、原作第2章でちらっと描かれている。その感じが、「魔道祖師」聶懐桑の最初の頃と、少し似ているように思え興味をひいた。
聶懐桑の方が風流な気はするのだけれど・・・。
原作はBLネット小説(攻:洛氷河、受:沈清秋)だが、アニメなのでブロマンスになるのであろう。
アニメ第1話は、原作の第4章あたりまで。
オープニング・エンディング曲を入れて20分番組。
この英語タイトルは誰が決めるんでしょうね?
YouTubeなので設定すれば日本語訳も出ました。
「穿书自救指南」(TV版/2020) アニメ
別名:「人渣反派自救系统」
監督:秦鶴陽(チン・フーヤン)
放送:騰訊視頻・WeTV/毎週木曜日11時更新。
全10集
▼WeTV「穿书自救指南」
外部リンクです
2020年10月31日からは、墨香銅臭さん第三作小説である「天官赐福」が、アニメとなりbilibiliにて放送される予定だそう。これでアニメは三作揃い踏みです
アニメさはんが日本上陸!!
2022年9月21日(水)に、Twitter公式アカウントにてアニメさはんが日本にて放映との知らせが飛び込んだ。先日、配信動画が『魔道祖師完結編』共々、地域ブロックとなり、これは上陸への兆しか?とさざめいていた所でもあった。
その日本語タイトルが『クズ悪役の自己救済システム』になったのも話題となる。実に転生なろう系らしいタイトルではないか。
この情報解禁となった日が、アニメさはんの原作小説『人渣反派自救系統』の連載が始まった2014年9月21日に合わせてきたのも、MXTX作品らしくて良いのだ。渣反ファンも多く、原作小説日本語化も待たれるところである。2022.9.22追記
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