はじめに
ドラマ「陳情令」の各話の感想を書いていこうと思う。全50話。
完走する頃には陳情令・魔道祖師界隈の状況はどうなっているのだろうか。
各話感想はいろいろな方が既に書かれており、今更感もあるが、これもしたくてブログを立ちあげたのである。
というのも、私は普段、録画しておいたドラマを見ている中で、そのドラマが気になってくると、ネットで感想をあげているブログを探す。するとその作品をものすごく愛して感想に考察やネタを丁寧に書いておられる方に遭遇し、そうするとシメタものである。
ブックマークをして、ドラマ最終回まで一回一回訪れては物語を楽しみ、無事最終回を迎えることがある。いわばマラソンのペースメーカーみたいな感覚。
中国・韓国ドラマやアニメは、大体リピート放送したものを観る機会が多く、うまく巡り会えればご一緒してきた。
いつもは読む側であったが、陳情令なら書く側になれるかも♪という事なのである。
感想を書くにあたり、他の記事ではネタばれオンパレードではあるが、感想では、できるだけその回までに分かるネタに留めようとは考えている。あくまでできるだけ、ではある。
前後やリンク先の記事は、ネタばれ(地雷)ばかりなのでご注意を。
第1話「目覚め」
原作小説「魔道祖師」:第1~5章。
物語は、16年前、「魏無羨が死んだぞ 実に痛快だ」【魏無羨死了 真是大快人心】の言葉で始まる。
舞台は不夜天。仙師たちが陰虎符を奪いあう中、
涙を流していた主人公とおぼしき黒の人(魏嬰 字・無羨/夷陵老祖)がゆっくりと崖から身を投げ、
相方とおぼしき白の人(藍湛 字・忘機/含光君)が腕をつかむ。
そこへ紫の人(江澄 字・晩吟)がやってきて剣を向け・・・という
ドラマチックな崖落ちから始まる。
冒頭のナレーションが、劇中の講談師の言葉へ変わり、現在の16年後の場面に切り替わる。
藍愿 字・思追がお茶を飲む場面が丁寧に描かれている。そして姑蘇藍氏・藍景儀の疑問から、映しだされる講談師の後ろにいる人影。骸が見つかっていないことが強調され、復活を予言する講談師。
不穏な風が吹き込み、ゆらりゆらり、で始まる。「魂よ 帰り来たり 幽都をあとにする/魂兮帰来 不下幽都」とある事からも、このゆらりゆらりは目に見えない「魂」を表わしているのだろうか。
舞台は莫家庄。風鐸も鳴っている。
先ほど崖から落ちた主人公・魏無羨が、莫玄羽として蘇ったことがわかる。呪符でいっぱいの莫玄羽の部屋。
舎身呪で復活した魏無羨。傷が左腕に4つあり、「傷1つに一人の命、仇敵を殺さないことには、この傷は永遠に癒えない」らしい。
阿童に【我、我、我、我】と言い、萌え袖で自分を指す、可愛いしかない魏嬰。莫玄羽が金鱗台へ行ったのは13歳とも聞き出す。
この時に着ていたのは淡い薄黄色の衣装だったのかと、陳情令鑑賞一周後には衣装にまで目がいく。そして実はこの色合いの衣装を着た魏無羨は、かなり珍しいのである。
指パッチンで相手の動きを止められる術をお持ちの魏嬰。阿童から何か食べ物をまきあげているがなんなんだろ? 乾燥蓮の実?
姑蘇藍氏師弟とすれ違い、「まさか あいつも来ているのか?」と仮面を被る。
皆の前で大騒ぎして莫家の人を告発し、速い動きもできちゃう魏無羨。大騒ぎをして恥をかかせても腕の傷は変わらず、やはり殺害を求められているのかと暗に悟る。
開発者として招陰旗の効力も確認。そうこうしていると魏無羨は藍思追と出会い、その校服からある人を思い出し、柳の草笛で曲を弾いている。藍思追がメロディに思う所がある様子。そして魏嬰が呟く「藍湛」。
首に黒い紋様が浮かび上がる莫子淵に、思追と魏無羨が莫子淵身体の両面から呪術をかけ、まずは制御。陳情令の莫子淵は20歳過ぎらしい。
柱に抱きつき見ている魏無羨がイチイチ可愛い。
含光君に信号を送ろうとする藍氏子弟たちを止めようとするが、ガン無視される魏無羨と、このあたりはコメディ調。
早速、左手の謎解きを始めている。死体の陣を解き、死体(白目)を操る魏無羨。
そこへ琴の調べと共に白い人の後ろ姿が映し出され、剣・避塵がアップになり、藍氏の煙霧弾を見るや動き出す白い人。
空から建物を俯瞰する場面が好きなのだが、この莫家庄でもそういう場面があり、藍思追と藍景儀が二人で挑んでいたのが、次世代の藍氏双壁感をだしている。
そして、白い人・含光君こと藍忘機来たーーー!!
下から嬉しそうに見あげる魏無羨。
凶暴な左手は剣霊となったのを見届け、とっとと逃げ出す魏無羨。
剣霊に陰虎符の痕跡を察知した藍忘機は、逃げる人影を追うが見失い「魏嬰 お前なのか」。
3日間、講談をした褒美にと、金子(きんす)をもらう講談師。ロバと共に町を出る魏無羨。
腕の3つの傷は薄くなったが、あと1つは?
★ ★ ★
初見時の感想は、一気に第1~4話まで放送され観たので、オープニングで魏無羨・藍忘機・江澄の崖落ち場面から始まり、先ほど崖から落ちた魏無羨が早速復活して動き回り笛を吹き、先ほど魏無羨に手を伸ばしていた藍忘機が空から現れ、琴を弾きカッコイィ~であった。
一方が笛を吹き、もう一方が琴を弾く、というのは中国ドラマ「孤高の花」でアンジェラ・ベイビーが琴を弾いていたのを見かけたけれど、男性が琴を弾くのって意外で面白いな、であった。
どのメディアミックスでも、第1話でいつも感じるのが、全話中、第1話が一番おどろおどろしく思える。
そして、魏無羨ならば、莫玄羽の境遇をはね返す力があるんだなぁと思ってしまう。
そんな中で、陳情令は実写ということもあってか、一番、魏無羨の可愛さと、藍湛~を冒頭から入れているような気がする。
<陳情令用語メモ>
・風鐸:仏教伝来と共に中国で広まる。鳥を追いはらったり、魔除けの力があるそうな。
・阿童:未成年の召使い
・阿丁:ある種の職業に従事する人(旧社会の言葉らしい)
・招陰旗:夷陵老祖が開発。紋様や呪文で邪祟を呼び寄せる。書いた者の経験値で邪崇を呼べる範囲が異なる。5里は2.5km(1里:500m)。
・煙霧弾:各世家の家紋と色合いの信号弾。
・金子:通貨。高価であり、なぜかかじりたくなるものらしい。
エンドカード:蔵書閣の忘羨
WOWOW放送:2020年3月19日深夜
▼吹替版第1~12話まで感想
▼ 先のネタばれあります。
▼王一博主演ドラマ
▼莫夫人が高夫人で出演。
外部サイト
▼Prime Video