陳情令第３１話感想/藍忘機の書状「予期せぬ悲劇」字幕版吹替版

31話感想・金凌への贈り物

乱葬崗。蓮の花も咲き、ここでの蓮の実は食用ではなく、邪を祓うお守りに使われる。魏嬰は阿苑のほっぺをむにゅむにゅ。金氏から藍忘機よりの書状が届けられる。「魏嬰今日安否」の書き出しで始まり、達筆な文字。

霊宝閣。剣や法宝が販売されており、金氏の噂話も。金氏は各地に物見台を設置。金光瑶が提案し、赤鋒尊は反対、お七夜で金凌は父親の剣「歳華」を握った。選び取りには、筆や木簡などが掲げられている。江厭離ママと金子軒パパの嬉しそうな顔～～。

魏無羨は衣装⑬典型的な黒赤衣装で、外袍の肩から裾までの赤が印象的でかなり好きな衣装。魏無羨は白い房を購入。本命の贈り物は腕輪で低級の邪崇は近づくことができない。温寧にも金子軒と喧嘩しないように諭されている魏無羨……。

窮奇道での惨劇

窮奇道。魏無羨と温寧がふたりで歩いている。静かすぎ、弓矢が飛び、金氏たちが現われる。呪いを解くように言う金子勲。き、気持ち悪い千瘡百孔。魏無羨の仕業と決めつけている。温寧が首の封印を解き、鬼将軍へと変化。岩を動かし魏無羨の盾とし、金氏たちをなぎ倒す。金子勲が魏無羨に戦いをいどみ、魏無羨が回転していると、贈り物まで飛んでいってしまう。

そこへ降り立つ金子軒。金光瑶に聞いて飛んで来たようだ。金子勲を諫めようとするが、金子勲は贈り物を握りつぶす。怒りにふるえる魏無羨。鬼将軍を止めるよう魏無羨へ言うが、金子軒の事も信じられない。笛を吹き始めると鬼将軍は反応、目が虹色になっている。そして鬼将軍が金子軒を攻撃してしまう……。「阿離が待ってる…」と言って地面に倒れる金子軒。『傷情』♪ 鬼将軍は金子勲も倒す。呆然とする魏無羨。

金麟台では魏無羨を待っている江厭離と江澄たち。藍忘機が藍氏の子弟が金子勲と行動した事を金光瑶に尋ねていると、「若宗主が鬼将軍に殺された」と知らされる。落ちるでんでん太鼓。

温情の決意

乱葬崗。魏無羨は呼びかけられる怨霊の声にうなされている。跪く温寧を蹴飛ばす魏無羨。なんのために乱葬崗に身を隠してきたか、温寧を変えたのは自分とも気付いており、どうすればいいのかと嘆いていると、温情が魏無羨に針を刺す。

魏無羨は横たえられ、温情は金麟台へふたりで行き謝ると伝え、金氏が2人を差し出せば不問にすると言ったそうだ。「証拠や真相は二の次で、疑われる存在であり、金子軒は温寧に殺されたという事実、温寧は恐れられ魏無羨を攻撃する口実となる刀であり、生き延びた日々は拾いもの」と言う温情。温情が魏無羨に「ごめんね。そしてーありがとう」。泣ける。魏無羨の頬を流れる涙。

温氏の皆もうなずき、皆で乱葬崗を後にする。

金麟台の階段を上る温寧と温情たち。仙師に取り囲まれ、温情は温寧の手を取る。

闘妍庁。棺の前の江厭離と金夫人。霧の中、江厭離に呼びかけられる魏無羨。『意難平』♪　魏無羨はひとり目覚めてよろめきながら駆け出す。誰もいない乱葬崗。
（つづく）

つらい、つらすぎるこの回。

陳情令吹替版31話感想

霊宝閣で噂されている師姉のことが、字幕版では「これも定めかしら」から「あんなに地味でも」になっていた。原作はそうだけど役者さんを見ているので地味には思えないのよね……。字幕版では忖度されていたのですね。

魏無羨が霊宝閣を出た所で、ビワ売りの声もしていた。おぉ、ここでもビワを売っていたんだ。吹替版ならではの発見～。

窮奇道にて、ふと、崖下から魏無羨はよく金子勲の千瘡百孔が分かるなぁ、目が良いのね、なんて考えていたのは、ツラさを和らげたいからかしら。金子勲がどやぁっと見せても、魏無羨が「？よく見えないぞ？露出狂か？」となっていたら、ギャグになってしまうこの場面……。

乱葬崗での木村魏無羨の悲痛な叫びに、覚悟を決めた川澄温情……そして何度見てもうなずく温氏の皆さんが切ない～～～。

公式が「#陳情令地獄絵図」と名付け、Twitterでも話題になっていたこれらの回。なんとなく夏向きのタグだなぁ、修羅だよなぁ、あの回の時に使おうとつらつら思う。

ドラマと小説・アニメとの違い

原作小説『魔道祖師』第3巻第18章夜奔
アニメ『魔道祖師』羨雲編第6話、第7話

原作では招状を送ったのは金子軒だったので、ドラマでは藍忘機になっていたのがツラかった。招状を信頼させるだけなら、師姉を絡めるのではダメだったのだろうか？後で藍忘機が激しく後悔するだろうし、招状を書いたなら、魏嬰に付き添えばいいのに……とも思ったこのエピソード。藍忘機から魏無羨に送られた、というのがポイントなのかもしれないが、個人的にはきっとスタッフが藍忘機の達筆を見せたかったのだろうという見解に到った。