ドラマ陳情令第8話「不吉な影」
原作小説「魔道祖師」第45章。
雲深不知処のウサギ
雲深不知処の精舎。魏無羨は出立前に温寧を訪ねるがすでに姿はない。忘羨(ピアノ)曲。
ウサギに語りかける魏嬰。「楽しい/開心」がカワイイ。ウサギを隠すか蓮花塢に連れて帰るか思案する中、師姉は「一匹だけ連れ帰ったら、家族と離れ離れになる」と言う。ウサギの耳をふさぐのも陳情令の魏嬰ならではの細やかさ。原作やQ魏嬰なら一緒になって笑ってる~。
ウサギに「じゃあな/我们先走咯」と言って去る魏無羨。一方、ウサギの群れに「また会おう/再会」と言う藍湛。ウサギはお互いのアイコンなのか。
雷鳴とどろく中、温晃が夜更けに藍曦臣の私室をズカズカと訪れる。陰鉄を渡すように迫る温晃。
「夜狩へ行くなり/夜猟去也」と江澄たちに書き置きを残す魏嬰。貴重な魏無羨の筆跡はニコちゃんマーク付き。
陰鉄をめぐる旅
藍湛に背後から枇杷を投げる魏嬰。背中越しでもちゃんと取ることができる気配を察する男・藍湛。このたびは枇杷を受け取っている。藍湛の外出着の水色衣装がとても美しい。「一緒に誓っただろ」と同行を迫る魏嬰(濃紺衣装)。そして二人は河をくだる。
YouTube陳情令第8話(3:09)
とっとと先を歩く藍湛に、呪符を繰り出し腕を結んでいる。同袍・無衣と名付けようかと言っているが、要は一緒に歩こうよという意味? 陰鉄が呼応。
潭州と蒔女花
日中の潭州の町なみ。青いお面を被って藍湛を驚かそうとする魏嬰。そんな魏嬰も、聶懐桑のお面に驚かされる。懐桑(編込みの髪型に薄茶色衣装)と肩を組む魏嬰。「お見それした/你很囂張啊」と言いあう二人。
蓮花塢。魏嬰を探しにそうっと発つ江澄(薄青緑色衣装)。なんでもお見通しの師姉に見送られます。
人だかりに躊躇する藍湛の、腕を引っ張る魏嬰。
蒔花女(しかめ)が修師を招き、雅居で詩会を開くとのこと。聶懐桑は「蒔花女魂」で読んだと吟じている。
懐桑の扇を取りあげあおぐ魏無羨。空から花びらが降りそそぎ、印象的な美しい場面。聶懐桑が藍忘機に見とれている。茶々を入れつつも魏嬰も藍湛を見つめている。陰鉄が呼応。
蒔花苑。すでに温晃が襲撃して陰鉄を手に入れていた。陰鉄により百花の王である牡丹が変化し、真の蒔花女を監禁した。山道を歩く中、陰鉄を持っているのは三人ではなく「俺とあいつ」と強調する魏嬰。避塵は飛び出し、梟を退ける。
大梵山の舞天女
大梵山は温情の生まれ故郷。温情は一族には手を出さない約束と温晃に返す。
舞天女に術をほどこす温晃。ヒューと口笛を鳴らしている。
宿屋で温情と江澄が出くわす。梨花白(酒)を注文。江澄に難癖をつけたように見せかけて「大梵山へ、魏無羨が危険」と知らせる温情。
老婆(温ばあさん)に出会う魏無羨・藍忘機・聶懐桑の三人。“寝るところ”のジェスチャーがカワイイ魏嬰。
舞天女祠。温氏の墓守があらわれ、
- 舞天女は天地の霊が宿る奇石だった
- しだいに天女の姿に変わり祭られてきた
- 20年前舞天女が祟りを起こし始め、他人の霊識を吸った。
- 名門の家主が鎮めた
と説明、「ここに泊るといい」と話す。怖がる聶懐桑に「大羅神仙だとしても」となだめる魏無羨。
夜になると舞天女が動き出す。魏嬰と藍湛は剣で立ち向かう。術も使える魏嬰、隠れる聶懐桑。村から傀儡が動きだし祠に押しよせる。(つづく)
★ ★ ★
WOWOW初回放送時は4話ごとなので、ここが視聴2回目の一区切り。ここまで来たところで、大梵山が2回出てきたのと、金子軒と江厭離のふたりがどうにも不可解で耐えきれずに、原作小説に手を出します。そして“あれ?崖落ちないぞ。しかもドラマではまだ先の現世が早くも出てきている・・・”と、ここで陳情令と原作魔道祖師の構成が異なる事に気付きます。
そんな風にかなりドラマに入りこみつつも、蒔花苑や傀儡がなんとなく陰々滅々していたのでHDDからは消去。そしてブルーレイ発売まで後悔する羽目になるのです……。
今見ると陰々滅々さは感じなくなり、むしろいろいろ発見があって楽しいのですよね。温晃にも注目の回。
蒔花女が出てくる以外は、ここはほぼ陳情令オリジナル。
藍忘機の空色衣装と、潭州の花びらが降る場面も好きです。
第8話のキーワードはウサギと陰鉄さがしかな。
<陳情令用語メモ>
・精舎:修行者の所居。
・同袍、無衣:魏無羨の法術。2丈以上離れられない。
・1丈:長さの単位。古代中国では1.8m。現在の中国では約3.3m
・梨花白:宿屋で江澄と温情が注文した酒。宋代の美酒らしい。
・大羅神仙:大羅天は道教の最上界で神が住まう。
WOWOW放送:2020年3月26日(木)深夜
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