42話感想・健気な随便
密室。皆を招き入れるが、あの拷問道具も片付けられ、秦愫が不自然に立っている。この辺りは含光君あたりが秦愫に話しかけるなりすればいいのになぁと思いながら見ていた初回視聴時。首代のあった所には、ナント温若寒由来な温情の短剣が!こんなの持っていたっけな?すると突然、秦愫が短剣を取り自刃する。
そこへ江澄、聶懐桑もやって来た。藍曦臣は刀霊が覇下だったと告げると聶懐桑は倒れ、金光瑶は憤り莫玄羽(魏無羨)に剣を抜く。含光君が庇うも、蘇涉に斬りつけられ魏無羨は傍にあった剣をぬいて戦うが、それは夷陵老祖にしか抜くことのできない随便であった。その姿を見て江澄が不敵に笑うのよね。聶懐桑もお目覚めタイム。
莫玄羽はかつて金麟台で夷陵老祖の書き付けー舎身呪ーを見ていたそうだ。随便は蘭陵金氏が保管するも、剣霊は主以外の者が使うことを拒み自ら封印していた。
金麟台階段での忘羨
魏無羨は藍忘機と共に飛んで逃げだす。金光瑶が金凌を煽る煽る。
金麟台の階段をかけ降りるふたり。階段踊り場で仙師にとり囲まれる姿は、かつての温情と温寧を思い出す。
含光君は剣を抜き、雲深不知処での質問ー「あの時は俺を信じてたか?」に答える。「険しい道を突き進むのも悪くはない」。「お前って奴は…藍湛、藍湛」。「それでも戦うか」「愚問だ/話多」。そしてふたりは背中合せになって共に戦う!おぉ~~~!熱い!熱い~~~!!
降り立つと、そこには金凌がおり魏無羨の腹を刺す。あらま。聶懐桑も扇を握りしめる。翻弄される金凌は気の毒だよなぁ……。
雨の中、傷ついた魏嬰は藍湛に霊力を送られている。不夜天での回想。
雲深不知処にて
静室。魏嬰が目覚めると、藍湛が傷の具合を確認し、舎身呪の傷痕を問いただす。かつて秘密を知って金麟台を追われた莫玄羽の最後の敵は金光瑶。その莫玄羽にそもそも秘密を告げ、金夫人に文を書き、赤鋒尊の行方を調べさせたのも全て同一人物のようだ。円窓の葉が色づいている。魏嬰は珍しく白い里衣。
随便の刃に魏無羨の目が映る。藍湛が随便を渡すと、魏無羨には随便を抜く事ができる。随便、良かったね~。
清心音の謎とき
兄上の噂をすれば、沢蕪君がやって来た。赤鋒尊は聶懐桑が保管している。魏無羨の証言を信じる藍忘機。藍曦臣は金光瑶を支持。それでも中立を保ち、理性的な沢蕪君である。
それならばと魏無羨は赤鋒尊の暴走の誘因に清心音を挙げ、実際に曲を弾き始める。兄上のこの表情が何とも言えないのよね。余裕というかその事かというか。
共情で聞いただけの音色も再現できてしまう耳コピ魏無羨は間違いを指摘される。それを確かめるために蔵書閣へと向かい禁室へと入る。「乱魄抄」を取り出し弾くと、それは先ほどの曲と同じで、東瀛の邪曲集で霊力を加えて弾くと人を害するものだった。
(つづく)
「背中合せになって共に戦う」好きなので、至福の時……。そしてこの回の江澄の表情は雄弁だったなぁと改めて思う。
陳情令吹替版42話感想
石田金光瑶劇場まっただ中~。魏無羨が随便を抜いた時、江澄が嬉しそうだったな。金光瑶が金凌に「お前が父親を殺した敵を慕ったのも仕方がないな」という言葉がもう……。
そして階段にて立花藍忘機の清々しい宣言!
魏無羨の吐血は、玄武洞での藍忘機の吐血を思い出した。藍湛が霊力を送っていたし。あのあと魏嬰が目覚めて目に映ったのは落書きと師姉だったけれど、今回は随便と藍忘機なんだね。かつて金麟台の階段で藍湛が「雲深不知処に連れて…」と言った言葉通りになったのね。藍忘機が蔵書閣の禁室に潜り込んでいた日々も懐かしい。
ドラマと小説・アニメとの違い
原作小説『魔道祖師』第2巻 第十章狡童、第3巻 第十四章優柔
アニメ『魔道祖師』完結編第7話
雨に打たれている場面は、原作の第十章最後の場面で、魏無羨の拠り所が見つかったようなどこかホッとする所。
金麟台の階段場面はドラマの方が場面として際立っており見せ場となっている。
<陳情令用語メモ>
・舎身呪:己の霊識を代償とし重傷者を修復する。(吹替版)自分の霊識全てを代償とし人を修復させる。
・乱魄抄:東瀛の秘曲集で、姑蘇藍氏の仙師が舟で大海へ流れ着き、数年かけて集めた邪曲集。それもあって姑蘇藍氏は少しそんなテイストな建物なのかしら。
・東瀛(とうえい):東方の海の三仙島の一。ひいては日本を示すとも言われている。乱魄抄は日本由来なのか?と沸き立ったこの回。なにやら聞き馴染みのあるテンポな曲でもあるが、邪曲って……。
オケそしアンコール公演の曲が、いまだ尽きず頭の中を流れている~~~♪
そしてアニメ魔道祖師完結編がジオブロックされたとのこと。いよいよWOWOWで放映か!?また早起きなのか??
WOWOW字幕版放送:2020年5月28日(木)深夜
WOWOW吹替版放送:2022年9月1日(木)深夜
▼吹替版第1~12話まで感想
外部サイト