40話感想・酒を手にした含光君
潭州。夷陵老祖を巡って、金凌と藍思追が対立している。金凌は親を殺された恨みを語るが、欧陽子真が「義城では生死を共にした友」と言い争いを止める。藍思追も謝り含光君の名を出すと、その含光君は酒を手にして2階へと上がっていく。藍思追は驚き、藍景儀は手羽先をポロリ。
その2階には魏無羨がおり、窓の外には温寧がぶら下がっている。そこへ声をかける含光君、温寧はそのまま落ちていく。魏嬰は声を出すわけにいかないので、目線で立ち去るように相図し、含光君が入ってきた時には、間男を追い出した風情になっている魏無羨……。
なぜ自分と気付いたかという問いに、藍湛は「なぜ記憶力が悪い」と問い返す。来月、金麟台へ行くと言う藍湛。
莫の若君として金麟台へ
金麟台。『射日』♪ 仮面を付けた魏無羨が金麟台の階段をあがっていく。道中には「義を結ぶ/結義」「誅戮/伏殺」「恩恵と威厳/恩威」の壁画も。
階段を上がると、そこには江澄の姿があり、早速含光君にイヤミを言っている。斂芳尊が金凌と共にあらわれ、江宗主に金凌を取りなす。事前に含光君や莫の若君の事は伝えていなかったようだが、そつなく対応する斂芳尊。斂芳尊は薄水色の衣装を着ているんだな。
闘妍庁。早速、莫玄羽の事が噂されている。魏無羨が相談すると、「他人を挑発せぬことだ」と言う含光君。
斂芳尊が妻・秦愫と登場、『酔夢』♪ 秦愫は莫玄羽な魏無羨を見て足早に去る。初回視聴時には、もし生きていたらここに現れたのは金子軒と江厭離で、宴席にいる魏無羨が手を振り、師姉がニッコリ微笑むんだろうなぁと思い切なくなっていた。秦愫は黄色にピンク色が入った衣装。意外と今まで女性の衣装にピンクはなかったんだよね。
3日間の清談会が始まり、踊り子が舞っている。そこへ聶懐桑が斂芳尊と沢蕪君に泣きつく。
金凌と師叔な魏無羨
魏無羨が様子を探りに金麟台を歩いていると、金凌と会い、金闡に悪し様に言われる。なぜかかばってくれる金凌、どうやら莫玄羽は秦愫にちょっかいを出したようだ。金凌と金闡が喧嘩を始めると、技を伝授する魏師叔父。含光君はそんな技は使いませんよ~。
「大人になれば腹立つ奴は増えるが嫌でも仲良くしないとダメなので、子供のうちに存分にケンカしろ」と伝えている。それを実践していたね、かつての魏無羨……。金凌の口を押えて、「金夫人は好みではなくなった」と話す。莫玄羽は仮面を着けるか白粉を塗っていたと言われる時に、魏無羨が自分の頬を押える仕草をするのがカワイイ。
紙無羨
芳塵軒。形代の紙人形を取り出し術をかけると、紙人形が動き出し、藍湛の頭の上に乗り抹額を触ると「はしゃぐな」と言われている。肩に乗った所で鼻をこすっているのかor投げキッスをしているようにも見える。そして金麟台をかけ巡り、芳菲殿へ忍び込む。「紙無羨の冒険」のようで好きな場面。
芳菲殿。文が置かれているが、紙無羨には重くて動かせない。中には秦愫がおり、様子がおかしい。文を手にとると金光瑶に声をかけられ、「彼女は騙さない」と金光瑶を問い詰める。文を燃やす金光瑶に息子の阿松がどうして死んだか尋ねると、金光瑶は文を渡した人物を問い返す。魏無羨は赤鋒尊の骸に導いた者と同一人物か疑問に思う。
金光瑶は秦愫が己の出自を気にしなかった事を感謝する一方で、阿松は死ななければならないと言い、秦愫に術をかけ密室に連れ込む。
密室。密室にはぶっそうな鎖がぶら下がり、台には赤い筋も残されている。そして魏無羨紙人形は、「雲夢雲萍城」の文字が書かれた紙も目にする。何かを察した様子の金光瑶が黒い幕をめくると、そこには兄様の頭部が!!陰虎符の設計図も置かれている。「久しぶりだな、赤鋒尊」と言うと、紙無羨が頭部に貼り付き、藍忘機は「共情か」と。
(つづく)
陳情令吹替版40話感想
土屋藍思追が「今のは見間違いかな」とぽそっと呟くのがカワイイ。含光君のお盆の持ち方、かなり難易度が高いよね。あれも修行かな……。
闘妍庁で藍忘機が「他人を挑発しなければいい」って、そういえば第26話でここで金子勲とやり合ったんだっけ。
秦愫(中村千絵)はかわいい声。
魏無羨が金凌にケンカの仕方を伝授している場所は、第27話で金子軒が江厭離にプロポーズしていた場所よね。よきよき。魏無羨が金凌の口を塞いでいるのは、ある意味実技版・禁言術なんだろか。仙子を呼ぼうと「三、二…」は、第26話のド迫力な魏無羨の「三、二」よりほのぼの。
金光瑶の「誰が書いたか分からない手紙は信じるのに、私の事は信じないのか」は、第39話の薛洋の台詞「俺の嘘を信じたのに、なぜ真実は信じようとしない?」を思い出す。斂芳尊の房の色はオレンジ色なのか……薛洋とはいつからの繋がりなのか。吹替版でいっそうわかる、石田金光瑶の表と本音の声の使い分け~。
金光瑶が赤鋒尊の首代に言う「何年も経つのに~」は、第34話で魏無羨が江澄に言っていたのを思い出し、シチュエーションが異なるので複雑な心境……。
ドラマと小説・アニメとの違い
原作小説『魔道祖師』第2巻 第9章佼僚、第10章狡童
アニメ『魔道祖師』羨雲編第4話、完結編第5話、第6話
潭州は同じだが、この場面は原作では割と早めに出てきている。藍景儀の手羽先ポトリは、漫画版でも描かれ好きな場面。ここでは藍湛の飲酒の場面が入り、そのあとで魏無羨が抹額の意味を知りジタバタするのがカワイイ。
原作では莫玄羽は男色で、言い寄っていたのは金光瑶とされていた。そして紙無羨は抹額を触った後に、忘機の唇の上に落ちるという可愛さ・・・。
<陳情令用語メモ>
・金麟台の四景:原作では「伝密」という、岐山温氏に間者として潜伏し機密情報をもたらしたことも描かれている。アニメではあった姑蘇藍氏の四景と対になっていると思われる。
・剪紙化身:便利な邪術だが、厳格な時間制限があり、形代が破損すれば中の魂魄も損傷するという危険なものでもある。ドラマでは頭部にダイブしたように見えなくもないが、原作では赤鋒尊の強い引力に引っ張られていた。
WOWOW字幕版放送:2020年5月28日(木)深夜
WOWOW吹替版放送:2022年8月25日(木)深夜
▼吹替版第1~12話まで感想
外部サイト
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