ドラマ陳情令第２８話感想/字幕版吹替版「双傑の対峙」

28話感想・江澄との対決

伏魔殿。交錯する陳情笛と三毒。「陰虎符の前には、正義であっても否定される。温氏を守れば世を敵に回すので引き渡せ」と迫る江澄。もちろん魏無羨にそのような事ができるわけがない。江澄は温寧に紫電をふるおうとするが思い留まる。江澄が「お前が奴らを守れば、私がお前を守れない」と言うと、魏嬰は「守れないならー捨ててくれ」と。江澄は「私より雲夢江氏の家訓を理解しているな」と言い、勝負を申し出る。

お腹が空いている阿苑。温情も考えこんで食欲がない様子。この果物はなんだろ？温情は魏無羨に雲夢へ戻るように言うが、魏無羨は果物をはむはむ。温寧を元通りにすると宣言する。

寝付けない江澄。櫛を取り出す。あれ？温情にあげたやつよね。回想。帰り際に温情に返されていた。切ない……。「何も顧みず阿寧を助けてた？」と……。それはできないもんね。

温情は温寧のところへ行き、手を握る。「魏無羨と出会えたのは幸か不幸か」。魏無羨が笛で『清心音』♪を奏でると、温寧も落ち着く。

魏無羨と江澄の決闘。三毒剣を繰り出す江澄、呪符で対抗する魏無羨。笛を吹くと江澄は近づけない。すれ違いざま、剣で腹を刺される魏無羨、血を吐く江澄。OPの場面だ。江澄は「雲夢江氏は魏無羨とー完全に縁を切る」と宣言しマントをバサーッと脱ぐ。大師兄を慕う子弟もいるんだね……。

金麟台に蓮花塢を

金麟台錦媛堂。師姉が夢を見ている。川で舟に乗る「阿羨」と呼びかけるが、舟は埠頭を通り過ぎ行ってしまう。江澄に連れ戻すよう言う江厭離。

伏魔殿。心配して待つ温情の元に、怪我をした魏無羨がジャガイモと肉を持って戻って来た。鼻をこする魏嬰。温情は大根に変えると。

江厭離が部屋を出ると、そこには蓮の花が植えられていた。顔に泥をつけて植えている金子軒。『情牵』♪「蓮花塢に戻りたい」と江厭離が口走ると、「私が君のために蓮花塢を造る」と。ロマンスだ～。涙ぐんで笑う江厭離、見つめ合うふたり。良かった良かった。

含光君、父親になる

一月後、夷陵。講談師が夷陵老祖の講談をしている。骸を使って傀儡を作り出す墓荒らしや鬼将軍の噂をされている。静かにお茶を飲む我らが含光君。

町を歩くと往来する人が振り向く美しさ～。阿苑が含光君の脚にしがみつく。芽の出たジャガイモを値切る夷陵老祖サマ。阿苑がおらず姿を探すと、阿苑が藍忘機にしがみついて泣いている。藍湛は父親呼ばわりされ「私ではない」と小声でつぶやく。鼻がそっくりと言われており、確かに似ているのだ。戸惑う含光君に、魏無羨ならずとも笑ってしまうこの場面。

「藍湛」と呼びかけると、笛『忘羨』♪が流れる。「この子は…」と聞かれ「俺が生んだ」と言われた時の藍湛の顔よ。おもちゃに涙もひっこむ阿苑、魏嬰はそのまま立ち去り藍湛は驚くが、魏嬰に「見せたら必ず買わないとダメか？」と返される。阿苑にどれが欲しいか尋ねる優しい含光君。

剣のおもちゃや竹とんぼで遊ぶ阿苑。すっかり阿苑になつかれている藍忘機。魏嬰はごちそうすると藍湛を誘う。
（つづく）

夷陵での阿苑をはさんでの含光君と魏嬰とのやり取りは、何度となく観て癒された場面。『魔道祖師Ｑ』第14話でもパパとママが観ることができる。そして雨の窮奇道の涙の別れから、予想以上に早く再会したなとも思った初回視聴時。悲劇的な別れに胸を痛めていたもので。