「魔道祖師」日本語翻訳小説が発売され、アニメから原作魏無羨モードになっているが、小説を読んでいる間の脳内音声は木村無羨ナリ。
羨雲編第6話「進むべき道/是非」
清河 不浄世。沢蕪君と金光瑶が、鬼腕や鬼将軍についても話している……。
魏嬰は、鬼道の達人が自分以外にもいたのかと。温寧は刺顱釘(しろてい)を取り去られ正気に戻って謝り、金光善の他に二人いたと嗄れ声で話す。故意に大梵山で温寧が放たれた可能性があると推測される。魏嬰は、江宗主に殺されたという噂を否定し、自信過剰だったと述懐する。
藍忘機の「魏嬰」の声と共に、15年前の夷陵へ。阿苑が泣いて、困り顔の藍忘機の服の裾を掴んでいる。魔道祖師Q14話を思い出してしまう。
夷陵老祖な魏無羨は風車を手にし、でんでん太鼓が好きだったと語る。陰虎符が怨念を吸いすぎると人に影響を及ぼす。鬼道による影響を案ずる藍忘機に、「鬼道も正道、制御できる」と返す夷陵老祖。
乱葬崗では温寧が暴れている。封禁の陣は、陰虎符の餌が怨念なので、陣を怨念で包めば誰も近寄れない。陰虎符の幾重の結界は、魏無羨の血でなければ破れず。
術を行使し、温寧が理性を取り戻し、倒れる魏無羨は藍忘機に抱きとられる。
乱葬崗での別れ。魏無羨は藍忘機に「次に来た時はご馳走するよ」。「守りたい人を守れる道だ。是非の尺度は己にある。評価は他者に委ね損得を論ぜず」と。来月は江厭離の婚礼と告げる藍忘機。乱葬崗に燈が灯り、「暗い道でもないな」と言う魏嬰。
ひな鳥が鳴き、親鳥の姿も。金凌が生まれたか。
1年後、窮奇道を魏無羨と温寧が歩いている。金子軒に金凌の誕生一月の宴にと魏無羨は招待され、金凌へのお祝いに魔よけの鈴を作った。そこへ矢が放たれ金子勲が現われ、千瘡百孔の呪いをとけと迫る。
陳情笛で鬼将軍が大暴れ。金子勲の言葉に、怒りで怨気が魏無羨に取り憑き、そこへ金子軒が現われ魏無羨に陳情笛を置くように迫り、魏無羨に近づいた所で鬼将軍が……倒れる金子軒。
ED。金子軒が倒れたところで来週か~と思っていたら、アニメは最後に夷陵での師姉の花嫁姿をもってきた。時系列としては、上記の乱葬崗で藍湛と別れたあとの話。「如蘭」の名前でもめる魏嬰と江澄に、それを見て笑う師姉。…これは泣ける…。
(つづく)
鬼将軍(島﨑信長)が喋った!抑揚がなくなっている。羨雲編第6話は、制御できるのか?という藍忘機の心配が、このような形となって終わるのがなんともいえない。
アニメは短い話数ながらも、回想場面になるので、辛さは半減される。けれど切ない……。
<アニメ魔道祖師用語メモ>
・是非:魏無羨の台詞「是非在己」であろうが、元来「是非」は、『孟子 第三巻 公孫丑章句 上 第三章』の「是非の心無きは、人に非ざるなり/ 无是非之心,非人也」から派生している。
「人は誰でも他人の悲しみを見すごすことのできない同情心をもっている。(略)善いことを善いとし、悪いことを悪いとする是非の感情をもたぬ者も、人間ではない。(略)是非の感情は、智の端緒である」貝塚茂樹「孟子」2006 中央公論新社
・刺顱釘:理性を封じるもの。
・封禁の陣:陰虎符の結界。
・窮奇道:岐山温氏の開祖・温卯が、数百年前に寒い冬の81日間凶獣と戦い、殺して名を挙げた。そして温氏の功績を讃えた景勝地となった。設定資料集より。
面白いのが、この81日間は、中国語では「九九八十一天」とあり、「9981日?そんなに長く戦うワケがない」と思い調べてみた。
中国では冬至から9日を1単位として数えて春を待つ、という風習があるらしい。9×9=81という意味。クリスマス(キリストの誕生)までを数えるアドベントのようなイメージ。9枚の花びらを持つ9輪の梅に、1枚ずつ色を付けたり、9角の漢字を9つ並べ、1角ずつ書いていく、などいろいろな「九九消寒図」があるらしい。なんだか風雅である。
WOWOW字幕版エンドカード:明りが灯る乱葬崗で夷陵老祖の後ろ姿
WOWOW字幕版:2020年11月19日深夜
WOWOW吹替版:2021年5月30日放送
羨雲編6話の魔道祖師紹介メーカー
おおよそ紹介していた中で、鬼将軍を紹介していなかったので、乱葬崗でのかの名台詞と共にご紹介。誰よりも優しい温寧だからこそ、鬼将軍はやるせなく、そして愛おしい。
▼アニメ魔道祖師紹介メーカー
外部リンクです。
キャラクターPV金凌(梶裕貴)、藍思追(土屋神葉)、藍景儀(斉藤壮馬)
youtube(0:15)
第3弾で紹介された。仙門の未来を担う、若き仙師たち。
【勇気、欽慕、才知、軋轢、血縁、衝突、歳華、希望、成長、恐怖、因果、共生?、未(来) 】
発売された「魔道祖師」日本語小説の中でも、魏無羨と少年組とのやりとりが印象に残っている。
<外部サイト>
★字幕版羨雲編EDイラスト・婚礼江厭離の雲夢3姉弟。
★鼻セレブにセットすると、ティッシュを取る度にお喋りします。