訓学と温門菁華録
教化司。まず手始めに剣を没収される。魏無羨は江澄にいさめられている。聶懐桑も帯刀していたのか……。金子軒は思わず剣を渡すのを拒み、温晃に捕らえられるところを、従者の綿綿がとりなし事なきをえる。温門菁華録(せいかろく)が配られ、暗唱するよう言い渡される。
温情と温寧。温情は岐山に魏無羨たちが来ていることを知り、温若寒の脅迫を思いだし、温寧に関わらないように忠告する。
温門菁華録を読みこむ魏無羨。江澄が櫛を見つめ、温情のゆくえをそっと尋ねている。訓学中は外出も禁じられているが、魏無羨は鼻をこすり、機会をうかがう。
教化司の訓学。温晃は温門菁華録を暗唱するよう、藍忘機・魏無羨・金子軒を指命するが、ふたりは拒否し、魏無羨が名乗り出る。ここでの魏嬰のエクササイズと温晃とのやり取りは、ボケとツッコミ感すらある。そこで暗唱したのは姑蘇藍氏家訓。聶懐桑も「お見それしたな」とつぶやく。3人は畑に連れて行かれ糞尿を運ばされる。
温晃による、畑と地下牢の罰
畑。音楽もコミカル調。魏無羨と金子軒は鼻を布で覆っている。禁臭術はないのかと藍湛に尋ねる魏嬰。温晃があらわれ、軽口をたたく魏無羨を捕らえ、藍忘機はそれをかばおうとして脚を打たれる。そこで藍忘機が持っていた陰鉄は、温氏に渡ったとわかる。薛洋の陰鉄のゆくえは知れない。魏無羨が牢に連れて行かれる。その様子を温寧が目撃していた。
地下牢。鎖を付けられている魏無羨。中に入ると巨大犬が。作り物感いっぱいなお犬さま。明日まで生きていたら釈放されると言い残して去る温晃。
魏無羨を探そうとする江澄の元に、温情が訪れる。
地下牢では、魏無羨が、巨大犬と格闘していた。そこへ温寧に蟾酥針(せんそ)を討たれ眠る巨大犬。音楽。魏無羨は温寧より補気丹(ほき)の瓶と凝血草の入った袋を手渡され、雲深不知処の粛正と藍忘機の脚が折られたことも知らされる。魏無羨は温情のことを「何でも自分で背負ってる/ 什么事都自己扛」とひとりごちり、温寧に「温兄」とお礼を言い、負傷した藍湛のために薬を残す。翌日、温晃が来る直前に針を抜き、なんとか生き残る。
四大世家への粛正
教化司。魏無羨も合流する。聶懐桑に「桂花餅や薔薇の菓子【桂花糕、玫瑰酥】がないか」と尋ね、江澄が饅頭(マントウ)を手渡してくれる。用意してくれてたのね。
温晃と温情があらわれ、雲深不知処が岐山の管理下に入ったこと、清河聶氏が教化に不満を示したので、鎮圧に向かった。雲夢江氏については「江楓眠は臆病ゆえ、雲夢に隠れて顔を見せようとせぬ」と煽ってくる。
温情と温寧。温寧が薬房の薬を渡したこともお見通しな温情。温家の家訓は「温に報う」ことと言い返す温寧に、「家族はもう温寧しかいない」と伝える温情。
教化司では温門菁華録の暗唱が行われている。藍忘機は菁華録を見もせず唱えていない。聶懐桑は倒れて連れて行かれる。暮渓山で怪事が起き妖獣が集まって立ち入れない。温晃はなにかを思いついた様子。
暮渓山への夜狩
暮渓山、手ぶらで歩く魏無羨たち。温晃は馬に乗り、岐山温氏 王霊嬌とおたわむれ。藍忘機は脚をひきずっているのを見て (忘羨のピアノ曲) 江澄は止めるが、魏嬰は「誰かが手を貸してやらないと」と、藍湛に声をかけ「おぶってやる」と。
(つづく)
地下牢の魏無羨は色気があってとても良き。このあたりまでの温晃は、けっこうコミカルで坊ちゃんなカンジ。
中国菓子について調べていると、同じ呼び名でもいろいろあり、どんな味なのか興味がわいてきた。そしてお腹も空いてくる……。
録画保存を13話からしていたので、11,12話は一番観返した回数が少ないが、訓学は意外とよく覚えていた。
アニメ魔道祖師では前塵編8話あたり。いつの間にか陳情令各回感想も追い越してしまった……。
<陳情令用語メモ>
・温門菁華録(せいか):温氏の先達が残した偉業と名言の数々が記されている。
・蟾酥針(せんそ):蟾酥はガマの脂。強心剤などに用いられる。
・補気丹:体力を補ってくれる。
・凝血草:止血作用のある薬草。
・桂花餅:桂花糕。桂花(モクセイ)を用いた蒸しケーキ、またはゼリーのような伝統中国菓子のこと。中秋節のお菓子。「糕」は米粉や小麦粉などを蒸すor 固めた食品をさす。アニメ前塵編6話にも登場。
・薔薇の菓子:玫瑰酥。着色した生地に切れ込みを入れて揚げると、バラのように花ひらくお菓子。安徽省石台県特産の玫瑰酥は、バラの花びらを用いるらしい。いずれにせよ聶懐桑らしい風雅なスイーツ。実物は出てこないのが残念。「酥」で有名なのは台湾の定番お菓子の「鳳梨酥」(パイナップルケーキ)。
・饅頭:マントウ。餡が入っていない小麦粉で作った中国風蒸しパン。
WOWOW放送:2020年3月26日(木)深夜
▼吹替版第1~12話まで感想
外部サイト
▼Prime Video