41話感想・孟瑶の過去
赤鋒尊と共情する魏無羨。
聶明玦の戦闘場面から始まる。孟瑶は水運びにパシられるわ、妓女の子と誹られるわ、ひとり離れた所でお焼き(?)を食べている。この頃の青系衣装は雲夢から来たというのを表しているのかな。金光善は大勢非嫡出子を作るが、一人も認知しないという有様……。聶宗主は「民のため、堂々としろ」という思いが強いが、いじめっ子に説教しても、陰でいじめられるだけというこの構造……。
聶宗主と孟瑶
副将に抜擢され、清河のどさくさに総領を刺す孟瑶。それを目撃した聶明玦は第10話でもおなじみ。総領に「妓女の子」とも言われていたが、孟瑶が薛洋と話していたのを目撃されてもいたのか。かつて聶宗主をかばったのも、どこまで計算なのかなぁ。
炎陽殿での孟瑶。赤鋒尊を河間王と呼んでいる。「かつて私は何度も覇下に触れた」とはどんな意味なんだろ……。聶明玦の父親は、折れた刀を見て怒りのあまり亡くなっていた。
藍曦臣を交えての3人。こうやって見ていると、なぜに三尊となったのか不可解に思えてくるこの3人。不夜天で殺された聶氏の仙師たちは、かつて孟瑶を悪く言っていた人達なのかしら。
赤鋒尊のために清心音を奏でる沢蕪君。斂芳尊も琴を奏でている。ふたりの褒め褒めなやり取りをうさんくさそうに見ている赤鋒尊は正しかった。『清心音』♪を教え、金光瑶ひとりでも赤鋒尊のために弾いていると、曲は転調し……赤鋒尊も吐血する。
含光君も琴を弾き始める。
赤鋒尊VS斂芳尊
「赤鋒尊が刀霊にむしばまれている」と噂していると、赤鋒尊は金光瑶を呼び立てする。薛洋を処刑しない件を問いただすが、金光瑶も父の命には逆らえないと釈明。赤鋒尊は孟瑶のあざとさを見抜いている。金光瑶とて「金光善は別の隠し子を連れ戻しており、天地も人の心も怖い」と訴える。金光瑶は聶明玦の殺した数の多さを咎め、聶明玦は「私欲のために殺めたことはない」とどこまでも平行線。
金光瑶は聶明玦に蹴られ、金麟台の階段を下まで転げ落ち、赤鋒尊は「妓女の子め」と言い放つ。冠を直し、聶明玦を見あげる金光瑶、その聶明玦は様子がおかしい。階段をゆっくり上る金光瑶、清心音のことを告げると、聶明玦は乱心。金麟台の上で聶明玦が叫ぶ姿は、階段踊り場で叫んでいた温寧を思い出す。そこへ駆けつける聶懐桑、近づこうとするのを金光瑶が止める。聶懐桑が必死に聶明玦を呼び続けるが、金光瑶がいるからこそ益々荒ぶる聶明玦。
あの密室で、聶明玦が刀を持った薛洋に……。なんてこと~~~。密室の台に付いていたあの線は……。
現世へ
密室。紙無羨が、金光瑶の剣から逃げる。随便の上でなんとかしようとする紙無羨、随便が金光瑶と戦う隙に逃げだす。
部屋に辿りつき、なんとか元に戻る魏無羨。
芳菲殿へと駆けつける。そこへ斂芳尊がやって来て弁明するが、隠し部屋を見せるように言う沢蕪君。蘇渉は「姑蘇藍氏は礼を重んじるそうだが、実に礼儀正しい」と嫌みを言ってくる。
(つづく)
孟瑶はやむをえずだったのか、殺意があったのか不明だったが、あの表情は確信犯で黒認定。金光瑶の見事な階段落ち……。
乱心した聶明玦の元に駆け寄る聶懐桑と止める金光瑶。日本語だと「兄上」「あにさま」になってしまうこの場面、中国語ではどちらも「大哥」。そう、聶明玦を心から心配する聶懐桑と、殺意のある金光瑶、そのどちらもが「大哥」と言って重なり合うのが皮肉なのだ。なので「大哥」呼びしてほしかったんだけどなぁ。
陳情令吹替版41話感想
孟瑶の水汲みから噂話の場面は、こんなにあったっけ?と日本語だと長く感じて、よりしんどさが増す。清河で孟瑶、ここでも床で回転していたのか。
不夜天での石田孟瑶は本領発揮しているな。
ようやく現世に戻って来て、木村魏無羨の随便へ「動け」がカワイイ。
ドラマと小説・アニメとの違い
原作小説『魔道祖師』第2巻 第10章狡童
アニメ『魔道祖師』完結編第6話、第7話
このあたりは圧縮されており、原作の方が聶明玦の人となりがよく描かれている。原作では共情で魏無羨がかつての我が身や藍忘機を見た時の反応が楽しい。
<陳情令用語メモ>
・河間:赤鋒尊が温旭を討った地。現在の河北省滄州市西部あたり。
WOWOW字幕版放送:2020年5月28日(木)深夜
WOWOW吹替版放送:2022年9月1日(木)深夜
▼吹替版第1~12話まで感想
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