成化十四年39話～41話感想キャスト6/王憲と固安郡主,流星錐

成化十四年キャストその6

将軍高義：姜峰《对手》刘晓华、《向警予》黄震鹏

高夫人：贾舒夷『陳情令』莫夫人、『ロマンスの方程式』管阿姨

オシュ・テムル：杨俊超《跨过鸭绿江》胡修道、《东四牌楼东》马俊杰

39話

苛立つ隋州は武器司の人を殴り、薛陵にも手を出す。裴淮曰く、病気により自制がきかず当たり散らすが不安に陥り悪化する。

隋州が台所に吊してある食材を庖丁で取るのいいな。見た目は美味しそうだがどうも味付けは頂けない様子の冬児ちゃん。久々に唐泛・隋州・冬児が揃い、「やっぱり唐兄さんがいたほうがいいね」と健気な冬児ちゃん。

陛下に固安郡主を呆症の者に嫁がせたワケを直接聞く唐泛。婚姻は郡主の再三の懇願だった。汪植の言う「私のような者は奔走してこそ生き残れるが、郡主のような方は動かずにいるのが最善だ」が印象的な言葉。唐泛は章鞏柱の正体が固安郡主と言う。

唐泛が郡主を動かすために取った策の「王憲斬首」がかえって、固安郡主を李子龍に近づけてしまうという……。この時に釣れた魚は小魚だったらしい。李子龍は唐の皇族の末裔。

汪植は郡主に「物是にして人非なり。私たちの浮き沈みはそれ以上」と言う。汪植は逆賊の子なのか。

曹丕《与吴质书》
节同时异，物是人非，我劳如何！
自然は変わらないが、人は変わってしまう。

固安郡主の由来は、景泰帝（代宗）が名付け「生まれたのは景泰元年の2月」（郡主は1月27日巳の刻と言う）「朝廷の礎が強固で天下が平安」という意味。
　英宗は奪門の変を起こし皇位奪還。代宗は英宗が実兄のため兵を出さず。しかし代宗は西苑に軟禁され一月で死に追いやられる。代宗が崩御したその日に、英宗は即位式を行い復辟を祝ったことを恨みに思う郡主。
　皇帝は九五之尊と言うがお笑いぐさと。天子を敬う言葉。史実では固安郡主は1449年生まれなので、当時8歳位か？

BTSは美術篇Part2。鉄市は武器も多く全て本物。道具類の図案は2283枚。図案なしの物もあり全部で1万固以上。調度品は5万個以上。画のトーンは彩度を抑え人物を際立たせ映画のような質感を出している。準備期間は2ヶ月。最期にドゥルラが扉を閉めるのが……（泣）。

40話

またも爆発を目の当たりにした隋州は、王憲を人質に固安郡主に迫るが、あっさり阻止される。汪植は固安郡主に「代宗がご存命ならあなたの所業をどう思うだろうか」と釘も刺す。

成化帝は「王憲を処刑せよ」と言い、素直に汪植が拝命したら「都が火の海と化すやも」って……面倒くさいな。王憲は1500里先の流刑に処される。

ひとり牢に残る唐泛。地図にあった博浪は全て未完成品。李子龍たちが牢を襲い、唐泛ピンチの中、隋州が駆けつける～。そして西廠と錦衣衛が来ている割に、ぬるっと脱出できる李子龍たち……。

倒れる隋州に、「お前が死んだら誰が飯を作ってくれる？」と嘆く唐泛。

李子龍は博浪を完成させようとするが、王憲は抵抗、固安郡主を人質にとられ作り始める。部下はせっせと作成法をメモしている。実は完成させていないとかないのかな。

王憲の思いモノローグ。「皆のように話せぬだけだ。私の夢は誰にも語ったことがない。唯一の理解者である彼女に出会うまでは…私の妻だ。満身創痍の少女はー皆と違って私の理想を信じてくれた。”木鳶で空を飛べる。共に世界を変えられる”と。しかし彼女の望みは私の夢の実現だけではなく、その瞳の中には復讐の炎が赤々と燃えていた。私は復讐に手を貸すことを決意した。だが彼女が滅ぼしたいのは敵だけではない。この世界と己自身なのだ」が切ない……。

冬児が「一月後の大典用に、花火燃料を正陽門外の打ち上げ地に保管」という文書を覚えていた。この辺り冬児が大活躍。

日付は固安郡主と関連していた。

丁丑年2月17日（1457年）：英宗の即位式の日。王憲は祝賀の花火を上げた。景泰帝崩御の日。２人が初めて出会った日。21年前。英宗が重祚して一月後。
己丑年11月8日（1469年）：郡主の成婚日。
庚寅年2月21日（1470年）：章鞏柱が助手となった日。8年前。戸部の記録で見た兵部配属。
戊戌年11月29日（1478年/成化14年）：博浪を完成させた日。王憲がさらわれた日。

去り際、李子龍は木鳶を王憲と固安郡主に献上する。

王憲は固安郡主と共にし「幼い頃君を連れて空を飛ぶと言ったろ」と。２人でレバーを下ろし飛び立つ姿に泣ける。そこへ幼いふたりの後ろ姿と約束の言葉「空を飛ぶ？私も一緒に連れていってくれる？」が流れ～～～。（大泣）

倒れる唐泛に隋州は「帰って飯にしよう」と叫ぶ。唐泛は「肉そぼろ麺」と。
ウキウキ成化帝は刑部尚書をもちかけるが、唐泛は順天府を希望する。

BTSは鉄面隋州。傅孟柏。初の時代劇で馬上や空中など初挑戦ばかりと話す。

王憲と固安郡主の場面は音楽ともあいまり泣ける……。爆弾の事を思うとそもそもこれがなければ丁満もドゥルラもとやりきれないのだけれど、王憲の皆から理解されなさと、郡主への思いと、世が平和ならという様々な感情がうずまき泣けてしまう。

脇や他のキャラが魅力的で活躍しているせいか、どうもここに来て主人公の唐泛のキャラが立ってこないのがもどかしい。前半はカワイイと思えた主人公の行動が、ドゥルラがいなくなった辺りから少し浅く見えてしまうのはなんなのか。ドゥルラは唐泛キャラの良き重しになっていたのかな。

41話

皇帝の抜擢を唐泛が断ったのを、例の三ぽんこつ臣下は噂している……唐泛が栄進を受けても断ってもそねむのよね。ご立腹の陛下に汪植はすかさず「怒る価値もない」と取りなす苦労人……。未完成の博浪は48個。

隋州達が魚を揚げると油の温度、豚足を煮込めば味がしみていない、羊肉が固くなると文句ばかりなのはいただけないぞ、唐泛。食事が始まった途端に訪れる汪植。倒れた自分を唐泛が置いて帰ったのをぼやく汪植サン……可哀相に。

ボロナハル・ハンが明との修好の印に、土木の変で捕えた先帝の驃騎護衛だった高義将軍を送還すると言う。エセンと戦った将軍で、もう1人の将軍は燓忠で王振を討ち戦死。

オシュ・テムルは首領で高義の凱旋の様子を見ている。高義が家に帰ると、高夫人は夫ではないと主張。

唐泛が順天府府尹になったため、藩賓は正四品の府丞に降格。汪植は将軍が戦傷を負った際の治療記録を届けてくれるが、将軍の背中は火傷を負わされて分からない。賈逵にも高将軍の30年の足取りを探るよう言い渡す。

隋州から冬児への料理個人レッスンはいいなぁ。隋州と将軍が会う。隋州は3年間、延綏鎮で守備をしていた。隋州が捕虜には誰しも生涯言えぬ心の傷があると語るが、将軍と話した事により心のしこりが取れたのは何よりだった。

高家は養子に高祥を迎えていた。回春堂へ高夫人の治療歴を探る唐泛たち。

BTSは傅孟柏、アクションシーンについて、ジャッキーならではで、茶椀を服で包んだ流星錐（りゅうせいすい）にして戦ったり、短剣を用いた。武術指導は王維韜。
　自らワイヤーで屋根から塔へ飛び移る場面では、高所恐怖症ながら演じきったそうな。傅孟柏と隋州の共通点は口数が多くないことと語る。食事をしていないのでバナナと薬を口にしていた。

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