笛の音と琴の調べ

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成化十四年32話~35話/青歌との漢詩,関山月,衣装のBTS,成化11年状元

32話

隋州は李飛達の事がこたえているようだ。

青歌との対聯は、

李白(唐代)『秋風詞』
相思相见知何日,此时此夜难为情
慕う人と相まみえるのはいつの日か、この時この夜の思い難さよ。

李白(唐代) 『清平調詞三首 其二』
一枝红艳露凝香,云雨巫山枉断肠
一枝の鮮やかな紅い牡丹の花が露に香り立ち、雲雨巫山はむなしく断腸の思い。

楊貴妃を詠んだ詞。

盧照鄰(唐代)『長安古意』

得成比目何辞死,愿作鸳鸯不羡仙
比目の魚のように一緒になれるのなら死んでもいい。願いは鴛鴦となること、仙人なんて羨ましくもありません。
川合康三「中国名詩選 中」2015 岩波書店

最初の句はドゥルラっぽぃけど、第二,第三の句は唐泛の女装を思うと、ちょっと意味深よね。

唐泛の女装再び。馬車がドリフト走行している~。青歌の覆面姿、凜々しいな。女性患者に懲りている裴淮が女装の唐泛を追い返そうとしているのが面白い。前回の予告で金三娘が弓で射たれていたので案じていたが、無事で良かった。唐泛の胸の上にも矢が……。

金三娘の一族は、元朝の御用職人でフビライが大都を造営した時に、地下牢の工事を請け負っていた。重要機密なので完成すると職人達は殺されたが、金一族は抜け道を作っていたので免れ、そこから出入りしていた。

鍋を囲む唐泛と隋州。金三娘を逃がしたために手柄をあげられない隋州だが、「正しい人と正しいことをやる」と言いながら、ちらっと具を刺した箸で唐泛を指す。……が、唐泛はいまいち分かっていない様子。

裴淮は話をしてはいけないあの人になっていた。そして姉唐瑜にプロポーズ。

丁満、最近お喋りだな。この武器は?

ドゥルラはアラスという人を探し、怪しいシャーマンに行方を捜してもらうが、なんの役にも立っていない。でもお蔭で山羊も無事。本格的なシャーマンは『瓔珞』でも見たよ。解毒剤の一種には、異国の希少動物の胆嚢が混じっていた。

アラスの顔について、ドゥルラの詩的表現とウユンプラガの翻訳が楽しい。
目は星のよう→目が輝いている
顔立ちは澄んだ湖→端正な顔立ち
鼻は空を飛び回る雄鷹→わし鼻
耳は起伏のある草原→長く大きい
だそうだ。唐泛、緑色ってシュレックじゃあるまいし。

侍従の丁満は机の埃を払い、寸分たがわず書籍を置き、墨をする。

BTSは青歌と唐泛。

 

33話

戦場の悪夢にうなされる隋州。唐泛は戦争について言う。

張籍(中唐)『関山月』
可怜万国关山道,年年战骨多秋草
憐れむべし、年年の戦骨秋草よりも多きを

頬紅を姉に渡す唐泛。

アラスの帳簿から筆跡鑑定を行う唐泛。「強靱な人物で目的の為なら己すらも犠牲にする」と分析。突然、青歌がドゥルラを訪ねる。この辺りはBS放送でカットが多いからか急な話の展開が多い。青歌は幼い頃は官奴(国有の奴隷)だったと話し、ドゥルラは草原の者は身分など気にしないと話す。

オイラト使節が丁満に渡した紙をそこへポイするのはいかがなものかと。丁満はオイラトのスパイなのね。

皆が隋州の悪夢を気遣い、あれこれと知恵を授けるほのぼの場面。

隋州のいる前で、裴淮は唐瑜に家屋権利書を渡しプロポーズし、唐瑜は受ける。双魚の蒸し煮でお祝い。

遮日神機の設計図を狙ったのは二組。

固安郡主は汪植に無事に取り戻すようにと言うが、陛下は王憲を生かしたまま敵には渡せないとの意向。

BTSは美食特集。

 

34話

刺客達の剣は胡人(西域民族)のもの。入れ墨もしているし脚の筋肉も乗馬に慣れたもの。

王憲は間抜け扱いされており、群主の婚姻は陛下が下賜したもので、群主の父親が先代の君位を奪った仕返しと噂されている。史実でも群主の父 明 第7代景泰帝は、第5代宣徳帝の次子。兄である第6代英宗(第9代成化帝の父)がオイラトの捕虜となった時に即位した。その後英宗は皇帝に返り咲き第8代皇帝も務める。実際娘である固安群主は王憲に降嫁している。

王憲は手巾を手放さず、会話はせず筆談をする。そこには成化11年3月3日と。

ドゥルラの元を丁満が訪ねてくる。突然、馬車作りを始めるウユンプラガ。

固安群主は、王憲が作っている飛行物体を汪食に見せる。王憲の夢は天空を自由自在に飛ぶこと。固安群主はそれを理解し応援している。それなのに王憲は武器を作るよう迫られているという事か。

唐泛は「西廠の馬車は寝心地がいい」と汪食の馬車で寝入っていた、すっかり仲良しさん。

武庫司では双弓床弩の設計図、馮員外郎は制造坊の管理者。王憲の助手 章鞏柱(しょうきょうちゅう)登場。

皇宮の中の雑役担当は突然羽振りが良くなるが溺死していた。そして丁満の名前も浮かびあがる。

BTSはスタイリング特集。造型指導は何茜明朝版ホームズがデザインのテーマで婉曲的で爽やかな感じになっているとか。唐范のグラデーションの衣装、美しいよね。官服の刺繍もドラマの特徴だそうな。

 

35話

唐泛達は偽の上奏文で丁満を誘い出す。薛陵達の尾行がまかれるのも唐泛の策の内。物乞い探偵 泥鰌くん、優秀だな。

丁満ことアラスは3年前、オイラトの馬,毛皮,薬材を明の精鋼,穀物,塩という交易のために都に来たはずだったが、博浪(はくろう)という兵器でオイラトを滅ぼされるために立ち向かった。ドゥルラの知る明の人はそんな事はしないが、皇帝に仕えていた丁満にはそれがよく分かっている。結局、兵器の力が重要であるのはいつの世も同じ。

汪植は国のために犠牲にしようとするが、隋州は唐泛達を助けるために立ちはだかる。

城門で言い争う内に爆弾が起動、ドゥルラは仕掛けを作動させ唐泛を馬車から落とし、そのまま……。

えええええ~~!
ドゥルラ~~~。

そしてドラマは3年前の成化11年3月3日へ。

唐泛は科挙で状元だったが、家臣達の進言により第二甲第1等となってしまう。第一甲第1等は謝遷。2等は劉戩、3等は王鏊。皆、唐泛が状元となると思っており、慰めの言葉をかけてくれる。唐泛は酔香楼の鴨のことが気がかり。

1475年の科挙である成化十一年乙未科殿試金榜を調べると、実際に谢迁たちの名前があった。第二甲の筆頭は卜同である。ネット情報では謝遷は試験前に妙齢女子の誘惑を退けたというエピソードが載っていた。次の第10代皇帝時代に入閣して大臣となり、歴史的評価としては「天下三賢相」の一人とされている。

また隋州が錦衣衛に配属、隋安瀾将軍の姪孫で西北辺境で3年守備に当っていた。まだ万通もあんなにイケズではない様子。薛陵もいきなりであまり良い印象を持っていなかったが、いきなり隋州が単独で逃走犯を捕えたのに感服した様子。

この状態で週をまたいでしまうとは……。

BTSの造型part2が癒し。隋州は冷静で思慮深いので色も青を基調とし、濃淡が異なるという凝りよう。官職の違いによって色が分けられている。帽子の細部は歴史上の戦笠やヨーロッパの要素も参考にされた。

汪植は権力を持つ少年なので、金と赤を組み合わせている。魚鱗の模様はデジタルプリント。腰帯には明るい金を合せキャラクター性を強調、地方ではマントを加えて威厳を表わす。なるほど、面白い~~~。

 

 

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外部サイト

 

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