笛の音と琴の調べ

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クズ悪役の自己救済システム10話修雅編最終回感想/小雅 鶴鳴,詩経 撃鼓,鬼頭蛛

10話最終話よ、どこへ行く!

(字幕版)
師尊は皆から残るように言われるが、実はこの場面のキーキャラらしい。それらしいセリフを言うと、悪役の振り幅が広がりB格+30。初の御剣飛行に喜ぶ師尊……だったが、ナント御剣酔いして途中で離脱していた。

柳溟煙たちは花火を打ち上げ、目くらましの間に魔獣の後ろに走り込む。暗器が飛ぶが防御、結印して陣を組む。

公儀蕭もガラガラ蛇みたいな魔獣から逃げている。符印は7日で千枚あれば十分のはずが、半分使い片時も動きを止められない。他の修師を助けようとしている心意気は立派。怪力な魔獣ほど思考回路は単純と見て、自分を追わせる公儀蕭。「静かに眠るがいい」と必殺技……も効かず。
流れ星に魔獣が引き返していった。

柳溟煙たちは幻花宮の一行を見つけるも、彼らに蒼穹山派は見捨てられる。そこを魔獣が襲う。


泣いている秦婉約に洛氷河は手巾を渡す、その模様は葉っぱ柄。隠し持っていた干し肉を取り合う仲間たち。草むらから頭部が転がりこんで来ると天一観の子弟が倒れている。するとみるみる蜘蛛になり剣も刺さらず、襲われると一体化する。顔に貼り付いて、き、気持ち悪い~~~。

そこへ師尊、登場~~~!強い!!
そんなシリアスモードで、ハーレムメンバーが襲われたコトに驚く、師尊の内心な声に力が抜けるわ……。

この魔物は北彊(ほっきょう)に生息する純血で鬼頭蛛(きとうちゅう)。唯一の弱点は太陽穴でそれ以外は剣を通さず、赤子の夜泣きのような声を発し、顔に貼りついて骸骨を砕き髄液を吸う。

鬼頭蛛がわらわらと襲ってくる。

洛氷河:正我(せいが)剣法 第17式 臨京闕(りんけいけつ)。
師尊:小雅 鶴鳴九皋(しょうが かくめいきゅうこう)魚は淵にあり

詩経 小雅 鴻鴈之什 鶴鳴』 
鹤鸣九皋,声闻于野。在渊,或在于渚。乐彼之园,爰有树檀,其下维萚。它山之石,可以为错。
鹤鸣于九皋,声闻于天。鱼在于渚,或潜在渊。乐彼之园,爰有树檀,其下维榖。它山之石,可以攻玉。

曲がれる沢につるは鳴き、その鳴き声は野にもとどく。魚は深き淵に泳ぎ、また浅き水辺に泳ぐ。めでたき彼の国の地は、むくのきが茂り、にわうるしが茂る繁栄の地。
(略)
石川忠久,福本郁子「詩経 中」1998 明治書院

「他山の石」出典元の詩。一般的には宣王に野に在る賢人を迎えるべきであるという教訓詩とされているが、鶴は魂、魚は子孫繁栄の象徴とされ、新婚の祝する頌詩という解釈もあるようだ。


ふたりで剣陣
:「轟く戦鼓 躍動する用兵、城を築く中 我独り南へ、孫子仲に追随し陳宋を平定、帰郷は叶わず心憂う、列を成し天鼓陣!」
「共に手を取り老いても添い遂げる」という生涯を共にする誓いの言葉で有名な漢詩

詩経 国風 邶風 撃鼓』
击鼓其镗,踊跃用兵
土国城漕,我独南行
从孙子仲,平陈与宋
不我以归,忧心有忡
爰居爰处?爰丧其马?
于以求之?于林之下。
死生契阔,与子成说
执子之手,与子偕老
于嗟阔兮,不我活兮。
于嗟洵兮,不我信兮。

鼓を撃つ音がドーンとひびき、ほこを手に踊りあがる。邦国は漕の地に城を築くとて、私はひとり南に向かう。孫隊長に従って、陳と宋とを平らげたのだが、私はおきざりにされてしまった。憂いに心がうちふるえる
(おきざりにされた私は)この地に留まり続け、この地で馬までも失った。馬はどこにいるかというと、郊外の原野にねむっているのだ。
(妻が唱う)生きるも死ぬも離れずにいようと、あなたと悦びを成しました。あなたの手をとって、ともに老いようと誓いました。
だのにああ神よ、何と遠く離れていることか。私はもう生きていられない。ああ神よ、何と久しく別れ別れになっていることか。私はもう信じられない。
石田忠久「詩経 上」1997 明治書院

こんなタイミングで霊力が滞る師尊。

洛氷河:正我剣法 第18式 万剣帰宗(ばんけんきそう)!

最後におまけあり、EDは飛ばさないでと。
ED。

(ED後)隕石が降ってくる。
この男性は誰?
(完)

ED「死んだっていい」の「ここじゃない」が沁みる吹替版最終回……。
最終回に「#クズ悪役の自己救済システム」もトレンド入り。

吹替版も楽しかった~。3Dアニメの美しさにも浸ることができた。

剣法に出て来た『詩経』も、無間深淵などこれから起こる展開を暗示する心境を表しているのだろうな。師尊の「魚は淵にあり」は、深淵に沈む洛氷河のようでもあり、まだ深いところにある師尊の想い……のように思えるのはうがちすぎだろうか。しかしなぜに中国語版の最後とは違うのかしら。

早く続編が出来ると良いな。

吹替版放送:2023年12月16日(土)

 

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