14話最終回感想
陸鳶は箜篌を奏で、沈不言は笛を吹き、時空を越えた合奏か。
きのこが出されている様子。皇宮でも家庭料理が出てきたのは、以前に陸鳶が出していたからなのね……。
「千年前の笑い声が南夢湖に響き渡る、だが振り返れば、目の前には残陽が広がるのみ」という沈不言のナレが切ない……。
北烈侵攻の夕暮れと、元啓の変のあの夜が、2人の始まりと終わりだったのか?
玉佩のおばあさんは楚同裳の子孫で、「沈不言という人に渡すように」と玉佩を言付かっていた。千年もの間、きちんと申し送りがされているとはスバラシイな。
元啓15年3月3日の真実。防衛図はすり替えられており、陸鳶(36歳)が矢を受けたのも計略のうちだった。
流れる回想、陸鳶は「真の強さとは心を封じることではない」と元啓の変に向かって歩んできていた。
防衛図は偽物で北烈軍は壊滅寸前に。すり替えに気付いた李擁は、土壇場で「晟国人として生を受け、死して晟国の霊となる」と剣を振り上げるが刺され絶命。それ故に賢臣と称されるようになった。趙啓流さん、最後まで李擁をかばい立てする所は良かったよ。
陸鳶は元啓の変では生き延び、晩年楚同裳に粛清され生涯を終えていた。
玉佩のおばあさんは「事実と見解・解釈は異なる」と沈不言に語っている。
元啓の変から5年後 元啓20年、喪服姿の陸鳶(41歳)が木に願いを掛けている。
「それでも伝えたいのよ、私は生きている。いついかなる時も想っている」と。沈不言も同じだよ~。願いごとは「沈不言にもう一度会いたい」。(泣)
沈不言の携帯に速報が入る。
南夢湖で古墓が発見され、妖后の汚名をそそぐ詔書も墓から見つかった。
陸鳶の命が終わるその時が、最初の出会いだったのだ。
願いごとは五元一次(一回5元)。
第1話冒頭の、「妖后!妖后!」と群衆が叫ぶ中にいる沈不言。
箜篌の弦が切れ、沈不言を見て涙し笑う陸鳶の表情に泣ける~~~。
そしてゆっくりと立ち上がるこの後ろ姿のショットが美しい。
陸鳶は楚同裳に「鎧はあれど民と同じ裳を着て、そなたは民と共にありなさい」と語る。同裳という名前は「民の身となり考える君主に」という意味合いなのね。
沈不言は生涯をかけて史料を研究し、九国時代の真実を伝えることを決意。
『南晟遺事』改訂稿に取りかかる。作者名は今朝残陽。
「南晟への夢路 九国時代出土品展」が開催。
弦の切れた箜篌や「相思曲楽譜」が展示されている。沈不言が贈った箜篌が、時空を越えて目の前にあるってスゴいよな。
陸鳶が箜篌を通して「あなたを想っている」と、現在の白髪交じりな沈不言に語る場面、泣ける~~~。そしてその思いに笛で応える沈不言。
この展覧会、実際に巡回したら、もうドラマの中に入り込めるな。
沈不言が笛を吹いていると、幼い陸鳶。この子役ちゃん(徐心瑭)がまたカワイイんだ。髪型もプリチー。この水をあげている苗は……あの願いごとの木? 挿入歌『空待』が流れている。
お、陸鳶ちゃんが沈不言の白髪を抜いている。商細蕊と程鳳台@花海棠の紅にあらずですか?
陸鳶ちゃんは凧を手にして沈不言と歩き出す。
鐘が鳴る。
沈不言は「人を愛して、やりたいことをすればいつか願いは叶う」と言い、「鳶の本来の意味は鷹なんだ」と話す。沈不言は「紙鳶(凧)のことかと思っていた」と。
沈不言が「君に糸は必要ない」と言うと、鷹が陸鳶の上に舞い飛んでいる。
陸鳶が「またおじさんと会える?」と言うと、沈不言は「会えるよ」と答え、「約束ね」と小指を交わすふたり。
ひとり、歩き出した陸鳶が振り返ると、そこには誰もいなかった。
微笑む陸鳶。
ED『空待』。
いつもは右から左へ流れるエンドロールが、左から右へと逆行している。
歌詞がこれまた……。(涙)
字幕翻訳:原田沙和子
字幕制作:株式会社スカーレット
(完)
おぉ~~~(泣)。
切ないけれどお互いがお互いを思う気持ちが、深い山の細い湧き水のように静かに流れていて、心に沁み入ってくるドラマ。
沈不言に両親がいない事から、なにか特殊な生まれで最後なんとかハッピーエンドにならないかと、かすかに思いながら、どこかで時の流れは交差しないんだろうなとも思って見ていた。
これは第14話から遡って見ていけば陸鳶目線のストーリーになる……と思っていたら、ちゃんと特別編という陸鳶目線ドラマがあるそうだ。
早速、WOWOWオンラインで視聴してみる。
外部サイト
|