笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」アニメ「魔道祖師Q」に始まり、ドラマの漢詩やグルメを記したブログ。最近は「清明上河図」「蔵海伝」「国色芳華」「寧安如夢」「一念関山」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。外部リンクはアフィリエイトリンクです。

明蘭35,36,37,38話/楊無端は柳永

明蘭の行く先々で動乱起こるよ。

35話感想

大雪が降ったと気がふれた芝居で逃げだす郡主。街中に捨て置かれたのは、栄飛燕と同じ仕打ち。
13歳の宮女がお茶係の役目で用意を忘れたがお咎めを受けなかった恩返しにと申し出る。

明蘭は血書の密勅と兵府をその宮女から預かり馬車で逃げる。ピンチを救うはもちろんあの人 顧廷燁。
明蘭が命を捧げる人は亡き母とおばあ様と顧廷燁の3人。明蘭が「お帰りを待っています」と言うと、「そなたのもとに必ず戻る」と言う顧廷燁。ロックオンされてますね。「その、そういう意味じゃなくて……」と明蘭がつぶやくのも味がある。

陛下の御前で、白燁が寧遠侯爵家の次男と知らされる趙宗全。少年 顧廷燁は御花園の金魚も殺しちゃったんかい。それは父親も肝を冷やしたことでせう。

陛下からは顧家を軽んずることは許さぬとお墨付き~。秦氏の目論み、外れたり~。

陛下が崩御。新帝として趙宗全が立つ。
(つづく)

宮女ちゃんはお茶の恩に報いて申し出て、顧廷燁は科挙で仕打ちされたけど8歳に槍を賜っており、臣下としての務めを果たしたのね。

それにても陛下、少年期から様変わりした成人顧廷燁をよく見分けられましたね、さすが陛下。

陛下が言っていた科挙の受験を禁じた楊無端は、史実では柳永。北宋の著名な詩人で、若い頃 科挙に落ちた不遇の思いを詠った《鹤冲天》が仁宗の怒りを買い、柳永は自らを【奉旨填词】と言い遊興にふけっていた。50歳を過ぎてようやく進士となる。

36話感想

科挙を受ける斉衡は明蘭を娶る気満々。母親が恥をさらし、奥方を亡くしたばかりと思えない清々しさね。斉衡父が明蘭を娶っていればと言うけれど、当時、人質に取られた割にはのんきな事を言ってるから、そんなに悪い待遇ではなかったのかな。


顧家祠堂へ下賜された槍を取りに戻った顧廷燁、秦氏がいぶかしげに入ってくる所がなんだか好き。いけしゃあしゃあと「皆でお前のことを心配してたのよ」と言える貴女はさすが人間関係の距離榜で上位なだけある。

顧廷燁は禁軍の統領になっていた。「口に出されたら譲っても構わなかったが、黙って都合よくされるなら、爵位の継承者は私だ」と宣言。

弟 顧廷煒は国喪中に、千春楼で宴に参加して捕まった。


顧廷燁が盛長柏と共に新居を巡りながら会話しているの良いね。「戦の才能があるなら兵を率い国に尽くしたいのだ」と天下を思う心を語り、盛長柏も感心している。

今をときめく顧廷燁には婚姻が多数申し込まれているが、賀家との明蘭の縁談を知ると顧廷燁はみるみる顔が曇っている。南方への戦へ出かける折にも、石頭になにやら申しつけている。


木犀の塩漬け
は小桃の好物。

結婚相手として文句なしに思えた賀弘文に、降って湧いた従妹 曹錦綉贾媛媛『琅琊榜弐』掌事姑姑、《谯国夫人》红娘子とやら。どうやら罪人だったようで、「雪の中の燕や日照りの魚と同じく弱い」と自分で言う人は強かさんなのは、視聴者も今までに学んでいるのよ。

明蘭は「縁談相手には相手の欠点に耐えられるかどうか、賀弘文は優しすぎるのが欠点」と大奥様に話し、お月様に向かって「己のために生きることはもう望まない」と。

そこへ如蘭に男性の影が!さささっと逃げる明蘭を、如蘭が強引に拉致する場面では、趙麗穎も笑ってないか?お相手はあの文炎敬。如蘭も「はつらつとして利発で会うと気持ちが晴れる」と言われたとノロけ、恋する乙女な顔になってるよ。

37話感想

明蘭に「抜け目がなく腹に一物ある盛家の中で純粋」と評された如蘭は、「誰かを好きになると後先も考えずにどんなことでもできるの」とロマンスまっただ中。如蘭が明蘭に自分の宝飾品を見せ「気に入った物を持っていって」と口止めしようとすると、如蘭の顔を見ながら「全部欲しい」と明蘭のニッコリ表情と、「えぇ全部?」と目を剥く如蘭が可愛い。

曹錦綉母は賀弘文母の姉で、下手に出たかと思えば、急に厚かましくなるも、秀才自慢の孫夫人でこのタイプには耐性ついた視聴者よ。
賀弘文は「母が甘いと子はだめになり、子が母に甘いと家族は災難に遭い、母も平穏に暮らせない」と意を決す。

如蘭の康夫人への評価は「雨が降ればその雨を集めて茶を入れるほど、自分の得になることには手を出す、出しゃばり」と、あまり聞いたことない喩えをしている。

明蘭は「賀弘文はさほど私を思ってないし」と大奥様に言っていたけれど、そんな事ないと思うよ。

沈従興は趙策英の叔父、禹州で皇后を救うために非業の死を遂げる。鄒家はそのを後妻にと望むが、陛下(趙宗全)は英国公の娘を嫁がせることに決めた。鄒家は皇后と血縁でいたいし、陛下は英国公を味方に付けたい思惑が絡んだのね。

盛長柏が「(顧廷燁が)如蘭を娶りたい」との申し出に対して、盛家夫婦のズッコケは新喜劇並みだった。視聴者にも「明蘭でしょ?」と思わせておいてのあの展開はニクイわね。

如蘭へのプレゼンに、顧廷燁をしきりに褒めている無自覚な明蘭。
(つづく)

明蘭が如蘭を羨ましがっていたのは、正妻の子で気持ちを気兼ねなく表せているところなんだろうな。本来の明蘭はそういうタイプであったのだろうから。この頃は宿願も果たしたし、あとは大奥様を喜ばせてあげられればいい、と諦観していたのだろうか。

曹母子に相対した明蘭に、賀弘文が「怖がるな」と言ったけど、明蘭は女狐免疫がある上に、先日は皇宮の謀反で追われるという怖い体験をしているので、これしきのことは難なく対処できる。この明蘭への見積もりの甘さが、スパッと曹錦綉母子に線を引けずに機を逸してしまった賀弘文。良い人なだけにそんなゴタゴタ体験もなかったんだろうな。

軍師 大奥様の場のおさめ方も鮮やか。曹母が出過ぎると、「流罪の恩赦を受けても本籍地に戻る(なのに都にいるのは大罪)」という原則を突きつけ黙らせる。

明蘭が賀弘文と疎遠になってしまった理由をいまひとつ覚えていなかったのだけれど、か弱さアピールしながら入り込み、病弱な賀弘文母の姉や従妹という立場を最大限に生かしてのさばられる、という悪手を避けたんだね。

梁晗の側妻も兄嫁の親戚筋だったハズ。だから呉夫人ですら排除できなかった。

女性のか弱さアピールに弱いのは盛紘に、かつての顧廷燁に、賀弘文。明蘭の周りの男性に多いな……。

38話感想

冒頭は趙宗全が暗い宮殿内で麦を育て始めるシュールな場面から始まり、「一見何もないが肥料を混ぜてある」と言う陛下に、顧廷燁が「わずかでよいのでご下賜ください」とお願いしていた!沈皇后涓子)に問われ「盛家の正室の娘」と答える顧廷燁。沈従興は沈皇后の弟なのね。

如蘭が泣きながら「本当に愛してれば他の人じゃだめなの、永遠に思い続ける」と明蘭に言うのが印象的。
「母上は残酷すぎるわ、娘を生きたまま火の中へ投げるの」は、意に沿わない結婚をした登場人物達が抱いた思いなのだろう。

春は玉蘭、秋に菊が咲く玉清観にて、如蘭が男性と密会しているのを見つけた盛長柏のズッコケ芸が、母の王若弗を思い出し親子だわ。

そして如蘭は侍女 喜鵲を守った!そこが斉衡や墨蘭とは違っている。

科挙に受かった斉衡が明蘭との婚姻を申し出た時にはあとのまつり。王若弗もかつて平寧郡主に娘たちを「妹」扱いされたのをここで意趣返ししてるし。

顧廷燁の策で進んでいるこの回はニヤニヤしながら見てしまう。
明蘭が華蘭を訪れると、華蘭の夫が作った龍脳の香りがする雪花酒でもてなされ。すると顧廷燁があらわれ、全てを悟った明蘭。顧廷燁は「川で救ったあとに書蓉のために放浪してはいけないと忠告された時から心にあった」と話す。
(つづく)

原作小説でもこの流れでワクワクしたが、顧廷燁が明蘭を思うようになったのは、明蘭が墨蘭に泥草を投げるのを見かけた時からだったという~。他にも違うのは斉衡とはいろいろ齟齬があり、既に彼は再婚してしまっていた。

愛の薄い夫婦模様ばかりを見てきた明蘭にとって、寝ても覚めても文炎敬な如蘭の恋バナは別世界だっただろうけれど、なにがしかの影響は与えられたハズ。

そして顧統領が、軍師 大奥様を攻略するための包囲網がスゴすぎる。結果として如蘭は文炎敬と結婚、曹錦綉は側妻から身請け、賀弘文も将来従妹に付きまとわれる可能性を封じたという点では役には立ったから、ひとまずWin-Winなんかな。ただひとり(斉衡)を除いては……。

 

 

fuenone2020.hatenablog.com

fuenone2020.hatenablog.com

fuenone2020.hatenablog.com

fuenone2020.hatenablog.com

fuenone2020.hatenablog.com

 

外部リンク