笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」・「魔道祖師Q」・小説/アニメ「魔道祖師」の感想や考察を綴っているブログです。「愛なんてただそれだけのこと」「宮廷の諍い女」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。

哲仁王后16話,17話,18話感想/己亥迫害,端午祭,以夷制夷,龍神イモ,一年柿,バクドゥナルドゥ

16話感想メモ

死んだ者や失踪した者の戸籍を使っていたと指摘するこのよろず屋の主人、有能と言えば有能だな。

端午の節句に宴を催すことを提案する哲宗、英祖(ヨンジュ/第21代国王)も長い病から回復して宴を開いたと先例を示す。英祖は『赤い袖先』でも出て来たイ・サンの祖父で、哲宗には高祖父にあたる。

以夷制夷」今後は敵は敵で制し、キム一族に対峙できる勢力作りを画策している。

范曄(南朝宋代)『後漢書 鄧訓伝』
议者咸以羌胡相攻,县官之利,以夷伐夷,不宜禁护。
羌と胡が互いに攻め合うのは、利である。夷をもって夷を伐つ、かばうべきではない。

待令熟手は子牛が不憫だと牛の乳を使わずに再現しようとしており、王妃ソヨンは「分子調理」かよと。
 待令熟手の名はマンボクで独身、家族は己亥年に殺された。天主教(カソリック)への弾圧が行われた「己亥迫害(きがいはくがい)1839年」。マンボクが語る中、スラッカンの人たちが後ろで聞いて泣いているのよね。塩の匂いには弱いと言う王妃ソヨン。待令熟手が「水刺間に入る前に、喜びや悲しみなど全ての感情を下ろします」と言うが、王妃に「よく怒っていた」とツッコまれている。

料理を伝授したので、次なる大王王后への秘策は美容作戦。
「食べないでお肌に譲ってくださいね」と美容マスクの「美人膜」を贈っている。このキャッチコピーは韓国コスメのSKINFOODか。

大妃の簪は龍なのかな?振り返って赤い玉を飲み込もうとしている?

乾物を干す間に、リゾートパラソルで休んでいる王妃ソヨン。『慶余年』でもあったけど、現代リゾート感を出すアイテムなのね。

ビョンインは王妃が「一族のために耐えている」と誤解しているのが喜劇よね。

夜に高麗人参を届ける国舅。「不安そうだな、手に余ることがあると人はそうなる」と、帳簿を失ったとバレてる~察しが良すぎて怖いキム・ジャグン。

ファジンに問われて「王妃を想ってはならぬ」と哲宗が言うのは、答えよね。ファジンが狙っているのは虎の的かしら。ファジンから大妃に帳簿が渡った~~~。

側室候補に、驪興(ヨフン)ミン家ミン・ジャヒョン。このあやつり人形になっている王様の場面、初回視聴時も印象的だった。こんな悪夢、怖いな。

中殿辞典を記し始める哲宗、ノータッチに始まり、ジャスミン、宝くじ、特戦司、炊事兵、パレードなど。

お風呂で側室たちと戯れていたハズの王妃ソヨンの夢が、哲宗に変わる……この哲宗のポーズが笑える!

赤い衣装な王妃ソヨン、悪夢で怖いのは不快なのに嬉しいと感じている自分を侍医に告白している。「全て心の問題なので、受け入れれば苦痛でなくなり、苦痛でなくなれば自然と消えます」と至極、ごもっともな事を言う精神科な侍医。28日は肌の再生周期~。

今回はそれぞれにとっての悪夢シリーズだった。

17話感想家門メモ

ハン氏(韓氏)には、清州、漢陽(ハニャン)、安辺(アンビョン)、楊州(ヤンジュ)と様々な家系がある。

緑衣装な王妃ソヨンは大王王妃に化粧の訪問販売を始め、桑の実汁で染めていた髪にもなにやら振りかけ、大王王妃さまもご満悦。ここで流れるのは挿入歌♪sEODo『The Great Recipe』。

哲宗は待令熟手に宴で菖蒲の酒、ニベの代わりにマナガヅオを提案。宴を質素だが地味ではなく、華やかだが贅沢ではないものにしたいと話す。

王妃ソヨンは「5秒の法則」で側室を選び出し、哲宗の望む家門と一致し、ホン別監は「龍と鳳凰を両翼にして白虎に乗るようなものだ」と話す。3人は辛卯年4月に内命婦従二品淑儀冊封される。辛卯年は1831年になるのだがハテ?これらの側室も哲宗の側室名ではない。

坡平(パピョン)ユン・ギョンオク:美しい名山があり紺岳山(カマク)、清純。尹家。
南陽(ナミャン)ホン・シミャン:第22代正祖が建てた大きな城である華城行宮、キュート。洪家。
(ヨフン)ミン・ジャヒョン:桃の木が多く花が咲き乱れる春の風景は絶景。母は授かった時に桃の夢を見た、セクシー。閔家。

薄紫色衣装の王妃ソヨン、端午には狩りも催され、殺した獲物の血で悪霊を祓う習慣がある。板飛びでトリプルアクセルも飛べちゃうのだ!これも好き~♪

淑儀たちにメールしたハズが、「別宮に1通ずつ王様の様子を確認」が「王様に1通ずつ別宮の様子を確認」に入れ替わり、3通とも王様に届いてしまうのもお約束。

哲宗:眠れぬ夜外へ出ると、暗い夜空に輝くものが1つ、月かと思い見上げたら我が友か。
王妃:私はたまに考える。あなたに溺れて死んでもいい。私へと漕いでおいで。ああ私はあなたを手放してはいない。挿入歌♪『Puzzle』SOYOU × Park WooJin (AB6IX) が流れる。
王妃:呼ぶだけで胸が苦しくなる名、忘れられず思い出すでしょう。
哲宗:すれ違う心が許せない、共に歩む道はあるのだろうか。


菖蒲祭では女官たちがお札を貼っている。王妃ソヨンは大妃のために、ポップコーンを作り水飴をかけている。

ハン室長の祖先が怪しい動きをしており、「♪青い山を流れる渓谷の水よ~」と歌って逃げる。

狩りで王妃は青×ピンク衣装、ファジンはピンク×青衣装と対照的な色合い。得点は鳥1点、兔2点、狸3点、猪4点、鹿5点、狼7点、熊9点、虎10点。動物を人間が的となり、虎役はキム内官なのね。
王から臣下へ端午の扇が下賜される。

18話感想料理メモ

哲宗とビョンインは、扇を片手に持ち、相手から奪うという勝負に挑む。この扇の勝負対決、カッコイィな~。

鹿役のキム内官は「死にはしないけど、当たると痛い」と木の陰に隠れており、王妃ソヨンと交渉成立。

ファジンに弓で狙われ、王妃ソヨンは集めていたドングリを落とす。ファジンと王妃、哲宗があの時の人物と気づくビョンインと哲宗の場面が重なる演出がイイね。

ファジンは王妃がオウォルを殺害したと誤解し、「嘘つきは自分自身を最も偽る」と言い、王妃ソヨンも「二度と戻れない川を渡ってしまったな」と話す。ルビコン川か。

去り際の王妃の頭にファジンが弓矢を当て、「手が滑って」と手をしゃららんと動かす仕草がオモシロイ。

チェ尚君は「宮中では3つの歴史が繰り返されます。女人の嫉妬朝廷の勢力争い毒殺」と語る。王妃ソヨンは「不安と恐怖は伝染する」と、甕を確認しに行き、哲宗は「全力でできる限りあがきます」と最後まで諦めない。王妃ソヨンは「芸能人と王様の心配は一番無意味なことだ」と口では言うが心配している。

尾行しているチェ尚君が「今日に限って誘惑が多いわ、チェ尚君は揺らがないわよ」が好き~。万華鏡の中の人ではないかと言って、まんまと「ハン・シムオン」と名前もGetするチェ尚君、有能だ!

甕には水に腹痛を起こす毒草が入れられていたが、待令熟手は神経質で水も飲めなくなるので大丈夫だった。人参を投げつけ、ハラリと受け取る招聘熟手・イ・センマン。でも王妃ってバレバレ。

トマトは1年だけ実をつけるので一年柿。何かと中国料理歴史ドラマに出てくるトマトさん。王様の畑である内農園(ネノンポ)から食材を調達していた。

饌安床(チャナンサン)は王様に出す膳。
1.龍神イモ:龍が昇天する姿に似ている縁起のいい食べ物。じゃがいもは貧土でも育ち保管が容易なため端境期には民の主食になり、民の命を救う神聖な作物。侍医の師匠から譲り受けた50年物の鍼が串……。

緑粉:南陽ホン家の華城行宮のと天日塩で作った松葉塩。
薄紅色粉:坡平ユン家のある紺岳山の山葡萄を混ぜた砂糖(飴)
黄色粉:ミン家のある驪州産(ヨジュ)のの汁
タミャンが作っていたのはこの粉か。
宴の主題は「和合」。
韓国のストリートフードであるトルネードポテトで、様々なシーズニング粉を付けて食すらしい。

2.食べられる福袋。一年柿の赤色は厄を祓う。野菜を刻みダシ汁と玉子を加えたホールトマトのスープで、器ごと食べられる。

清では「天に龍の肉あり、地にロバの肉あり/天上龍肉、地上驢肉」と言うが、「端境期には豆の肉あり」と加えたいと。

3.麦豆妠肚(バクドゥナルドゥ)。成長の妠(ナル)、胴体の(肚)。麦の粉や大豆の粉をこねたビーガン用ハンバーグ。中国語でマクドナルドは麦当劳。

4.宝抽運羊羹。運勢を占える棒付き羊羹

始皇帝に処刑される前夜、熟手が練り物を発明したのは、幸運なのではなく、奮闘努力の結果生み出したもので、閃きは諦めた人間にはやってこない」と語る。

漢城(ハンソンプ/都の行政機関)でハン家の家系図を確認したところ、金で買った偽の家系図であった。

チェ尚君の「お腹の中で旅芸人が飛び回って遊んでいます」という表現が雅び~。
(つづく)

 

 

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