第37回 東京国際映画祭2024が、東京 日比谷 有楽町にて2024年10月28日(月)~11月6日(水)まで開催されています。
今年のTIFF審査委員長はトニー・レオン(梁朝偉)!
そして劉昊然(リウ・ハオラン)が来場ゲストとの情報を皮切りに、黄暁明(ホアン・シャオミン)、趙麗穎(チャオ・イーリン)、易烊千璽(イーヤンチェンシー)がゲスト出演し、直前には辛芷蕾(シン・ジーレイ)もレッドカーペット参加の情報が入り、沸き立つ中国ドラマファンな日本人。
レッドカーペット
レッドカーペットは動画視聴組。YouTubeの方が画質は良いのだけれど、5画面切替えができる方が楽しいのよね。画質がかなり粗いのがツラし。
午前中は降っていた雨も止み、曇り空の中、15時より始まります。およそ2時間ほど。
まずは東京中国映画週間のゲストである張鈞甯(チャン・チュンニン)は黒ドレス、楊童舒(ヤン・トンシュー)赤ドレス、沈浩(シェン・ハオ)たちが登場。(動画11分あたり)
劉昊然は董子健(ドン・ズージェン)、殷桃(イン・タオ)、韩昊霖、迟兴楷たちと登場、ハオランくんは勢いで呼び込まれサインしに行っていた。(26分より)
趙麗穎かっわいい。ウェーブボブが似合ってる。ドレスがDior展で見かけたナタリー・ポートマン着用のような素敵さで、気になって調べたらアルマーニ・プリヴェの2024春夏コレクションのドレスでした。
辛芷蕾姐さんは、微博之夜2023の時のセクシーなゴールドドレスが印象に残っており、今回は黒いドレスです。(1h2分より)
チャオ・イーリンはファンサへとわたわたと歩く様子がなんだか明蘭を思い出す(明蘭を見ていた人ならこのニュアンス分かってもらえると思う)。
一方ジーレイ姐さんはそれを悠然と眺めて歩いておられ、まさに異国からいらした嘉妃さま@如懿伝な様子~。サインしてもらった人おるんかな? 初レカペな綾瀬はるかさんに映像が切り替わり……映し続けてほしぃと思ってしまったよ。
黄暁明は髪はおろして黒蝶ネクタイに黒ロングコートで、魏书钧監督、程马志远、王才涛Pと登場。レカペも慣れた様子でさすが中華スターのオーラ、そしてにこやかにサインにも応じています。わりと皆で映すことの多いフォトセッションも、ひとりで撮影されてました。インタビューにも応じてたけど、中華系なんかな? 萌え袖だ、なんて思いながら見ていた。(1h30分より)
そしてトニー・レオン登場。衣装はジョルジオ・アルマーニ。映画ではあんなにカッコイィのに、こういう場面ではカワイイのが不思議。魅力の巾が広いんだな。
それにしてもこのレカペ、雨が降ったらなかなかツラそうではありますね。肌寒いだろうに女優さんたちは素敵なオフショルダーなドレス姿で眼福ですわ。配布されている「TIFF Times #2」にも映画『チャオ・イェンの思い』な3人のレカペ写真が載ってますよ。
あと、意外と分からない推しのサインがどこにあるんだ問題。レカペ時サインボード前にカメラを置いて頂けませんでしょうか……。
映画「わが友アンドレ」感想レビュー
リウ・ハオラン目当てに映画『わが友アンドレ』を見に、丸の内TOEIへと出向く。
丁度向かった折にオープニングイベントが終わった頃で、シャンテ前でなんとなく立っていたら、エシカル・フィルム賞 審査委員長な斎藤工さんが通りかかる!タキシード姿で背も高くカッコ良くて、しばし私の中の男性美の基準が上がってしまった。
映画館は中華系な観客が多く、年齢層は若め。丸の内TOEIに入ると座席後方通路側で帽子を被りメガネをかけた男性に女性ファンが突撃しており、その時は分からなかったけれど、ワールドプレミアという事もあってか劉昊然本人が観客席で映画を見ていたようでした。日本だと舞台観劇で芸能人が舞台開始前に観客席に入ってきても遠巻きに振り返るくらいですが、中華系はガンガン群がります。
丸の内TOEIスクリーン1はわりと前の方の席で映画が見にくいかと思ったけれど、全く問題なくフツウに見ることができたので、これは後ろの方だとかえって小さくなるのかな? 座席もふかふかで沈み込むくらい。本社移転で2025年には閉館となるのは残念……来年はどこで上映するんだろう。
映画の情報は何も仕入れず視聴。
中国語タイトルは《我的朋友安德烈》、英語名は「My Friend An Delle」。
原作は双雪涛の同名小説。
長白山空港うんぬんとあるから、中国北部のお話なのですね。
父の葬式へと向かうと、かつての同級生 安徳烈(董子健)と出会う李黙(劉昊然)。でも相手は自分を知らないと言う。おまけに飛行機は雪で欠航となり、車で向かう李黙と安徳烈。
少年時代の回想を交えながらのロードムービーになるのかと思いきや、案外、この少年時代が長くて、リウ・ハオランが主役ではないのか?という気持ちにもなる。
少年時代の回想は、中国東北部という事もあってかなんとなく中国ドラマ『ロングシーズン』を思い出す。
この子役がそれぞれ青年役とすごく似ていて分かりやすい。少年 安徳烈は韓昊霖(ハン・ハオリン)で、『慶余年』の范閑 子役だった。大きくなっていて同一人物と分からなかったよ、ただ今15歳。少年 李黙は遅興楷(チー・シンカイ)で、ハオラン君に似てる。
途中で話が「ああ、こういう話か」と分かると、なんとなく新人監督が作りたそうな作品に思えてしまったかなぁ。最後のアップのショットの表情も良かったけど、丁度昨年TIFFオープニング映画『PERFECT DAYS』を見ていたので役所さんも思い出す……。安徳烈の父親が寧理(ニン・リー)さん『繁城の殺人』宋典吏だったとエンドクレジットで気づく。
子供たちが置かれている状況はなかなかにシビアでしたが、そこはふんわりと包まれていたのは監督の作風なのか。異国な中国の暮らしだしアンドレのキャラや育ちが特異過ぎて、あまり自分の子供の頃とシンクロはせず。むしろドラマ『ロングシーズン』で受けた思いと似ていたがどうなのだろう。最後はちょっとファンタジー。
スタッフに、撮影は映画《八月》(2016年)や《塔洛》(2016年)撮影の吕松野(Lu Songye)、編集/张叔平、美術/刘强、録音/李丹枫、造形/吕凤珊、企画/王红卫、脚本/张维重と豪華な顔ぶれなのだとか。
映像も美しいし、俳優達の演技も良かったですよ。
雪降る中に、ほんのり灯る明りの印象が残っている映画。
若者の映画、という感想でした。
全110分。
わが友アンドレQ&A
生リウ・ハオランくんだ~。衣装は黒ジャケットに柄シャツでメガネをかけている。
董子健は親しみやすい感じだし、劉昊然くんも爽やかな様子。殷桃さんは白ブラウスにスカートで静かに座っておられる。
舞台上が暑いのか緊張してたのか、ハオランくんは途中で上着を脱ぎ、通訳のサミュエル周さんにハンカチを借りてふきふきしてました。
日本語、中国語、英語と3カ国語で通訳されるので、なかなか時間がかかってしまう質疑応答なのです。
いつも思うけれど、こういう時に私はあまり話が耳に入らず、見ることに必死になるんですよね……。
かいつまんでピックアップ。
市山PD:董子健とはジャ・ジャンクー監督『山河ノスタルジア』(2015年)出演で初めて会う。
董子健:小説を読んで登場人物に感動し、小さい時を懐かしみ、成長への過程は苦痛に満ちていると撮影を始めた。
(Q.コンペ部門に選ばれ気分は? どういうメッセージを伝えたかったか?)
光栄に思っている。緊張しているが嬉しいし交流もしたかった。
いろんな問題を提起して探究してみたい。小さい時のことを懐かしく思うが、覚えていないし子供の頃の友達とも連絡を取っていない。それらを映画の中に書き込んだ。愛は対価を支払う。
劉昊然:オファーには戸惑ったが元々親友の間柄。友情・親子の情・なくなったものを探し戻すのは良い役柄になるのではと思った。
(Q.エッセイで董子健が怠け者とあったが?他の監督と違い?)一緒に仕事していて真面目で勤勉。年齢も似ており、距離が近く隣で歩いているよう。
殷桃:董子健と共演したことはないが出演作は見ていて信頼、この母親は神秘的な役柄だと思う。
最後は観客席後方にいた子役ふたりも、舞台にあがりフォトセッションしてました。
初監督作品でコンペティション部門にワールドプレミアで選出されるのは注目されていますね。
次作品にも期待です。
▶東京国際映画祭 公式インタビュー「わが友アンドレ」
ワールドプレミア後、3人のインタビュー記事。「TIFF Times #7」にも載ってます。
▶映画ナタリー「わが友アンドレQ&A」レポ
Q&Aについて書き起こされています。
外部リンク
▼董子健・劉昊然 独占インタビュー