笛の音と琴の調べ

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琅琊榜弐10話,11話,12話,13話感想/莱陽王のこと,蝉賦

第37回東京国際映画祭2024で2024年11月6日(水)、映画『わが友アンドレ』が最優秀芸術貢献賞を受賞。董子健監督は審査委員エニェディ・イルディコーよりトロフィーを贈られました。おめでとう! 

芸術貢献賞とはなにかと調べたら、撮影・照明・録音・美術・音楽・脚本等とあった、納得。ドン・ズージェンが受賞挨拶で「映画の中に出て来た大雪は心の中の悩みや気持ちを覆ってしまった、雪は解けて太陽がいつか出てくるだろう、希望に満ちている」と語っていたのもよき。
親友ハオランくんもクロージングセレモニーに参加していたのね。一緒に喜んでいるかな。観客席も映して欲しかった~。
そんな初監督作品のワールドプレミアで、一緒に観賞できたのも良い記念となりました。

10話

名簿を見ている蕭平旌の横で、ミカンを剥いている小雪
墨淄侯は琅琊達人榜首位で淑妃の兄。20年前2人の郡主が輿入れし、1人は東宮への淑妃、もう1人は先帝の命で二皇子に嫁ぎそれが莱陽太夫人。20年前には靖王も存命だったのね。墨淄侯と戦えるのは、荀飛盞とわれらが蕭平旌。

莱陽太夫人は呪いで濮陽上師と知り合い
上師に用意され化粧箱をすり替え
それを淑妃に見とがめられ
断片的にその事を知った皇后が淑妃から聞いたと莱陽太夫人に脅しをかけたのを
莱陽太夫人が裏切られたと誤解
莱陽太夫人がお産のどさくさに淑妃を殺害
という一連の流れ。
まんまと濮陽上師に利用されてるし。

淑妃の「誰かを陥れる策には必ず綻びが現れる」はまさにそうで、梁帝が寵愛するワケだ。

林奚が犯人像を「直接復讐したり外に出る機会が多くない」と分析するあたり、静貴妃サマなみ。

蕭平章の「任務を頼みたい」にすぐに察しをつける辺りは、蒙大統領よりも靖王みがある荀大統領。墨淄侯の剣は東海の水で鍛えた「烏晶の剣」。

淑妃の死については、陛下は寧王に命じて調査させたって、あの恵妃の息子で懸鏡司の事案処理を任された寧王@琅琊榜? 事案解決には担ぎ出される寧王なのね。

長林王は還暦を過ぎている……やはし50年後の世界と考えてイイのね。という事は靖王の世は約30年は続いたのか。今の梁帝が帝位に就いたのが多分30歳過ぎてくらい?のちにもっと遅かったと分かる。それの時に梁帝の子がいなかったとなると、そりゃかなり朝廷がザワザワしていただろうと分かるのは『孤城閉』で学んだよ。

莱陽太夫人と淑妃は従姉妹の仲なのか。麗妃が淑妃を陥れようと企んでいた、と。荀皇后に知らせたこの女官はいかに?

墨淄侯は濮陽上師に呼ばれていた。コレは濮陽上師が梅長蘇@琅琊榜みがあるね、邪だけど。おまけに荀皇后に引き立てられているあたり、荀皇后が誉王@琅琊榜ポジか。荀皇后、「疑われているのに釈明する術もない、それがいかに恐ろしいか」って、その件について兄妹共々、長林王府と膝をつき合わせて語ろうではないか。

蕭平旌が腕を組んで立ち、鄭氏を守っている姿はまさに飛流@琅琊榜

11話

蕭元啓の父は先帝の寵愛を失い、皇子なのに皇陵にも埋葬されず……二品の侯位な蕭元啓も詳しいことは知らされていないのね。

濮陽上師が墨淄侯の野望を助けると言うのは、『琅琊榜』で梅長蘇が靖王を選ぶの写しなのか……それとも誉王? 出たよ、濮陽上師の白神イリュージョン!せっせとお手々を液に浸していたのが仕込みなのかしら(でも仕組みは分からない)。

梁帝が同じく看病されていても、荀皇后と長林王への対応の違いよ~~~。荀皇后が淑妃の件に関わってなければ気の毒な案件だが、濮陽太夫人をそそのかしてたしな。

墨淄侯が長林王府に忍び込むと、蒙浅雪も蕭平旌もすぐさま反応しているのがカッコイィな。

蕭平章と事件解明に取り組みながら、蕭平旌がミカンをモグモグ、莱陽太夫人へと辿り着く。蕭平旌が「私は父上が拾ってきた子かもな」と言うのが、ますます飛流み@琅琊榜がある。

蕭啓元は生まれて20数年、蕭平旌よりはちょい年上なんだろか?
濮陽太夫人にとって墨淄侯は四従兄。濮陽上師が莱陽太夫人に文を書かせるのは、梅長蘇の策と、夏江たち@琅琊榜の企みのハイブリッドで性質が悪い……。

蕭平章を守ると息巻く蒙浅雪が頼もしい、叔祖父(蒙大統領)も天下一だったもんね!

12話

濮陽太夫人は先帝と陛下、長林王に対する積年の恨みがある。これだけの事を帝にしていたら、埋葬も危ういのは宮中の常だけど、蕭元啓も母一人子一人で育ってるもんなぁ……。先帝(靖王)は母子に対して慈悲をかけたけど、こうなるとそれが悲劇を招いており、結果論になっちゃうよね。

二皇子三皇子もこんなに幼いのか。

濮陽太夫人の遺書に自分のことが記されていないかハラハラな荀皇后。兄妹揃って同じ立場になってるよ。陛下も荀皇后に「長い間、苦しめたな」って、そうじゃないんですよ~~~。

お怒りな長林王に蕭平章が呼び出されて、蕭平旌がさっと離れ、「若様も」と言われて蕭平章がすっと手を挙げるのが好き。

机の物をなぎ倒す長林王の姿に、「おぉ、お祖父さま(蕭選)譲り……」と妙な所で感心する視聴者よ。長林王の手を上げて留める仕草、イイのよね。

周さんが4年前に化粧箱の修理で東海朱膠に気付きながらそのまんまにしたのは、実子である蕭平旌を世子にしたかったから。周さんは蕭平旌母付きだった。蕭平旌母は楽観的で立ち直りも早く、蕭平旌の性格は母譲り。

蕭平章は「父上は先帝に引き取られて育った」「私もだ」とさらっと仰る。聞いた蕭平旌はお茶もこぼしますわね。蕭平旌も自分のせいで周さんがそんな事をしたと衝撃と、兄が兄でなかったと知るショック……。
(つづく)

周さんが輿入れでやって来て40年近くこの屋敷にいたという事は、多分、蕭庭生は20代で妻と結婚、蕭平旌が20歳位だから、え?長林王が40代の時の子供? 小雪も蕭平旌母を知っている口ぶりではあったから、出産してすぐに亡くなったワケではなさそう。義兄の梁帝も庭生も、後継者がいない期間が長かったのね。

13話

莱陽王の事件が次第に明らかになっていく。
長林王が最初に気づき、陛下(当時皇太子)が調査し、先帝(靖王)が親裁した。
蕭元啓が母親の腹にいる時、父親(莱陽王)は死を賜る。

ツラくなった蕭平旌が訪れたのは林奚のところ。剣舞をしながら蕭平旌が詠じる曹植『蝉賦』。『琅琊榜』第13話でも詠じられていたよ!こちらは記事にまとめました(ネタバレなので最終回視聴後推奨)

曹植『蝉賦』
皎皎贞素,侔夷节兮。帝臣是戴,尚其洁兮。
潔白な貞節はかねてより、伯夷に等しい。帝臣たちはこれを頭に戴き、その清潔さを尊ぶのである。


林奚は酔いざましの葛清茶を蕭平旌にあげている。

蕭平章はお供すると言う小雪に、「君の激しい性分は蒙殿(蒙大統領)譲りだな」と言ってるよ。激しいというより蒙家の守護精神と言いましょうか。

蕭平旌は林奚の所で薬研をスリスリお手伝い。「つらくなるとすぐ隠れる」と兄に言われてるよ。「家に帰るぞ」と兄に手を引かれているのは、なんなんだこの兄弟、過保護か。
蕭平章が引き取られた時、都に屋敷がないのであまり知られていなかったらしいけど、そういうのって有り得るのかなぁ?とは思う、この設定。


蕭元啓 VS 墨淄侯
……は歯が立たないけど、武術の筋は褒められてる。

黒い衣装な濮陽上師は「莱陽王を流刑・監禁・墓守と生かす道を残さなかったこと」をジワジワ責める。
上師は言う「彼らは高みに立って正義を振りかざし、恩情も罰も自由に与えられるが、無力なお前は選ぶことすらできぬ。彼らの決定に従うしかないのだ。陛下や長林王のようになりたくはないか?人々の上に立って彼らの運命を決める」「恐怖とは最大の敵である。それを殺してこそ人の上に立てるというもの」。

こんなタイミングで蕭平旌がやって来たよ。しかも因果応報なんて蕭元啓に言っちゃってるよ。この時の蕭平旌の対応はかなりマズい、でもそういう対応しちゃう時ってあるよね……。
蕭元啓の「お前にはずっと父や兄がいる。頼る人もいない私の苦しみを理解できるか?」はホント、そうなんだよね……。
(つづく)

この回で衝撃だったのは莱陽王が正室の子だったこと! えええええ、兄弟一緒に育ってますやん。側室の子かと思ってたよ。その頃には母である柳皇后(靖王妃)は亡くなっていたのかな、そうであってほしいな。そうじゃなかったら、きっと柳皇后は靖王と口も効かなくなって靖王が責められ孤独になってしまいそうな……。

『琅琊榜』では梅長蘇と霓凰郡主が抱き合った劇的な場面だった第12話、『蝉賦』も同じく詠じられている。『琅琊榜弐』では蕭平章の出生が分かり、莱陽王の事件が明らかになっていく回。

『琅琊榜』の標を辿るために、同じ放送回位の自分が書いた『琅琊榜』記事を読み返すと、梅長蘇の仲間がどんどん増えていっているあのワクワク感があったのですよ。
『琅琊榜弐』のシンドイ所は、その真逆で長林王府の敵がどんどん現れてくる……。ベクトルが反対なのが重いのだ。

 

▼今後のネタばれあります。

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