藍思追と金凌は、物語冒頭を引っ張っていく重要な存在である。
第1話、魏無羨が舎身呪で復活した後、初めに出会う仙師は藍思追だ。
その藍思追は藍氏を率いており、魏無羨は藍思追の校服を見て藍忘機を思い出す。
そして莫家の悪霊を祓う事ができずに藍景儀が信号弾を放ち、含光君が空から颯爽と現われる。
そして場面は切り替わり、第2話、魏無羨は大梵山へ向かい、夜狩に意気込む単身の金凌に出遭う。
そして江澄が現われ、江氏&金氏に取り囲まれる。
そこへ藍氏一行が駆けつけ、含光君と江澄が火花を散らす。
その後、魏無羨は川面で師姉の江厭離を思い偲んでいる。
即ち、藍思追の現わるところに含光君、金凌が現われると江澄という構造が、第2話の藍忘機の琴と江澄の紫電での対決、(過去篇をはさむので飛んで)第33話の冥室から、第34話魏嬰との正体が分かっての江澄との再会の場面まで、続いていくのだ。
陳情令が宝塚ミュージカル化したら
そんな第2話の含光君VS江澄の対決場面は、ミュージカル「ウエストサイド物語」のジェット団とシャーク団のダンス対決の場面を彷彿とさせ、是非ともミュージカルや宝塚で観たいと思わせられる。
宝塚のトップスターが魏無羨、2,3番手が藍忘機と江澄を演じ、若手が藍思追と金凌。娘役トップは師姉、温情は娘役2番手か。
それぞれの色の衣装に身を包み、舞台の上手下手からダンスを繰り広げる。
銀橋でキャラソングを、ソロで心情こめて歌いあげる。
ロケットはもちろんウサギのラインダンス!
そして物語のラストは魏嬰と藍湛のデュエットダンス……藍湛のリードで、二人がくるくる回る姿を想像するだけでうっとり……バックに流れる曲は「忘羨」。
フィナーレで赤と黒の衣装で大羽根を付けた魏無羨が、大階段から降りてくる映像まで浮かんでくる・・・。(妄想はつづくよどこまでも)
中華モノでは「Thunderbort Fantasy-東離劍遊紀」も舞台化され人気を博した事であるし、中国ではミュージカル人気も高まっているらしい。
宝塚でなくともミュージカル化され、ミュージカル科出身の汪卓成が江澄役を演じて歌うなんてのも泣けそうである。
なかなか3時間の物語としてまとめるのは大変だが、音楽は素敵だし、実に絵になる舞台になると思われる。いつの日か!
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