アニメ天官賜福貳 2期4話感想 - 笛の音と琴の調べ

４話秘密の地下道/密道出逃

太子殿下の修行では酒は禁じられていたのを、忘れるほど生きているのか。酒・淫・嗔（しん）も禁じられていた。賭場なども感情の起伏で簡単に嗔り（いかり）が生じる。三郎が賭け事で勝つのは運が良く、手を重ねて運気を貸すと太子殿下にも６の目が！三郎は「好きなだけ運をあげる」と言い、賽を贈る。

女装した風師が駆け込みあられのない姿に、白い道袍（どうほう）に着替えてくれと言う太子殿下。変装には腰も絞れるのね……。割と筋骨隆々な風師さま、アラビアンナイトみたいになってるよ。

血雨探花とのいちゃつきは、「鍛錬」と思っている様子な太子殿下。調べるには「必ず六」な運気が必要である。いや、風師の言う通り、いちゃつきと思いますよ～。

帝君について、風師は「帝君に頼まれても応じない」と言い、太子殿下は「帝君は仕方なく」と、認識が異なっている様子。

以前に下弦月使が入って行った建物に潜入、血雨探花は元神官を配下に置いている可能性がある。近年、西の武神権一真（チュエン・イージェン）が追放されていたが、出自も正統で放浪する性格ではないそうだ。通路は行き止まりだが、面壁（めんへき）用ではないと言う太子殿下、壁は10丈の厚みがある。

風師が賽を振ると５と７。図案がミミズ・ヒルの絵柄に変わり、狭い通路に落とされる。巨大ミミズが襲ってきた～。蠍尾蛇と異なりうじゃうじゃ系ではなく巨大化系だったわ。ミミズは光と熱を嫌うので、掌心炎（しょうしんえん）で持ちこたえる。縮地千里（しゅくちせんり）を使おうとすると、石門に行き着き、風師が賽を振ると３と４。今度も落ちる。地面に落ちた時の目は３と１。

石門は縮地千里術を発動する法器に相当し、出目の数により違う場所に送り込む。連続で伝送できるのは、血雨探華の法力と策謀がより深いと言う風師に、イタズラ好きと解釈する太子殿下。

次は南方の山奥にいる人を食う族が襲ってくる。神官は力を行使して民を虐げないために、下界では法力で制圧することは禁じられている。

槍で頬を傷つけられると怒りにかられ、風で制圧する風師。「兄でさえこんなことしないのに」と嘆いている。またも石門。

原作小説では、この時の風師は言動は爽やかなのに衣はボロボロで、それを目にした太子殿下は「半月関で初めて会った時はいかにも神仙らしかったのに、親しくなってみるとそれは自分の錯覚だった」と深い感慨を抱いている。それが人が神秘だと思ったものに抱く実体なのかもしれない。

風師までもが「君の三郎の運気」と言っている。ようやく太子殿下が賽を振ると進むことができ、血の臭いのする地下牢だった。そこにいたのは地師（ディーシー）明兄（ミン）で、半月関で女装していた御仁。
地師を背負って茶化す風師は、声のトーンは違うけれど魏無羨が藍忘機をおちょくる時に似ている～。太子殿下もそれを見て「良朋」と評している。

落ちた先は武器庫の三郎と郎蛍がいた。風師たちも落ちてきて、太子殿下は三郎に「失礼する」と言い……？
（つづく）

半月関でのクールなお姉さんが、クールな地師になっている～。声が師尊だけど、これはなりきっている時の方の声ね。

風師のコスプレが楽しい今日この頃。

小説『天官賜福』第２巻第十七章、第十八章あたり。

アニメでは殿下が早く賽を振ればいいのにと思いながら見ていたが、謝憐が風師に賽振りを譲ったのは、小説では借りてきた運があと何回持つのか分からないからとあった。

風師が地師と再会した時に「私は君の一番の親友だぞ」と言ったことに対して、殿下は「誰かの一番の親友と定義する人が本当にいるなんて」と内心思っており、確かに「君は私の一番の親友」とは言えても、その反対はなかなか言い切れるものではないわね。アニメでは「私は一番の友だろ」になっている。

小説では最後に太子殿下が落ちたのは、湾刀厄命を磨いていた花城の膝の上。

字幕版WOWOW放送：2023年11月8日24時30分