アニメ『天官賜福』第2期字幕版
アニメ『天官賜福 貳』字幕版が、WOWOWにて2023年10月18日24時30分より毎週1話で始まった!
台湾やマカオのbilibiliでも配信開始となりほぼ同時公開と言ってもよく、それを日本語字幕版で見ることができるのは、なかなかない現象ではないかしら。日本語吹替版は2024年1月から放送予定。
吹替版になると固有名詞など分からなくなるのでとメモしています。
2期1話「鬼王現わる/鬼王現身」感想
第1話冒頭は懐かしい道観の風景に太子殿下が映し出され、キラリと胸元の指輪に「哥哥」の文字と共に花城の笑顔。
「あれ、”にいさん”じゃないんだ」と思っていたら中国語の台詞が続き、どうやら私の中のアニメ天官賜福は吹替版仕様になっていた。太子殿下が中国語話している~と当たり前なコトを思いながら、しばし字幕を追って中国語に聞き入る。
お久しぶりな霊文(リンウェン)は、「半月関の件で仙京へ来て、神武殿(シェンウー)に」と太子殿下に告げる。霊文はなんで頬が赤いんだろ?……と思っていたら、あれは激務でお疲れなクマだったのね。
「帝君が戻った」と華やかな神武殿が描かれ、中国ファンタジードラマで言う天界の帝君の宮殿のような神々しい様子だ。
OPは劇画調な雰囲気のある絵柄な『憐城辞』。鹿晗(ルハン)くんが歌っているのね。
太子殿下は疫病神扱い、視線を向ければかわされ、スススと下がれば皆も後退する~(笑)。
そこへ「太子殿下」と別の人物に呼びかける声が。ここで私は原作小説第2巻を読了済なので、アニメ1期とは異なり2期はこの先の展開をある程度分かっている事に気付く。
第1期のなにがなんだかサッパリわからない状況で見ていたのとは異なり、この別人「太子殿下」である永安国(えいあん)泰華殿下(タイホワ)像が私の中で作りあげられており、その想像していた人物よりもたおやかでカッコ良すぎる!もっとガッシリとしていてちょっとイメージが違うんだよなぁ。でも小説を読み直すとアニメの容貌でも通じる感じではあった。
小裴将軍(シャオペイ)は流刑となる、信徒が散れば神は存在しないのは、ファンがいなければスターでなくなるのと似ているね。与君山(よくん)にいた人面疫(じんめんえき)の少年の調査は進んでいない。
帝君はイメージに近いが、私の中では髪を結いあげているかと思っていた。小説を先に読むとビジュアルは異なってしまうな。
裴茗将軍(ペイミン)は1期では噂に出てきただけだっけ。
南陽(ナンヤン)、玄真(シュエンジェン)将軍が、小裴将軍の分身である空殻(あきがら)の傷は湾刀厄命(わんとうオーミン)と判別。花城(ホワチョン)が夢の戦いで使った湾刀で、武神の魂魄も散る。太子殿下に絶境鬼王と結託した疑いがかかるが、払子を持った神官は擁護。
裴茗将軍、その足は小裴を蹴ろうとしたので?
小説では”聞き分けの良かった小裴が突然おかしくなったと驚き、目を覚まさせてやろうとした”とあった。
太子殿下をかばった人物に「青玄(チンシュエン)」と呼びかける裴茗将軍。青玄には兄がいて「私は関係ない」と言うせいか、聶懐桑@魔道祖師となんだか被る。
帝君は太子殿下を「仙楽」呼び、800年前追放したし、刺されもした。太子殿下にかかれば花城も「偶然、面白い坊やに会っただけ」になる。
この壁絵は「千里江山図卷」に似ているな。小説では「万里の山河を描いた地図」で、人界で神武殿がある場所には光る真珠が埋め込まれているとあり、アニメを見返してみたら確かにキラキラ光っていた。
7日前、山奥で巨大な火柱が上がり、死傷者は出ず。火龍嘯天(かりょうしょうてん)の術は、上天庭の神官の救援信号。雨師(ユーシー)、地師(ディーシー)は普段姿を見せない。小説を読むと花城が姿を消したのも7日前で、それほど時間が経っていなかったのね。
鬼市は人界との境に接し、鬼界一華やかな地。天界と鬼界は棲み分けが明確であり、秘密裏の捜査が太子殿下に託される。
東は郎千秋(ラン・チェンチウ)の守護領域であり、鬼市は花城の縄張り。太子殿下は「世間知らずの姫とは違います」と言い、まったくそうなのだが、容貌はそうなのよね~。風師(フォンシー)が同行することとなる。
仙楽宮が帝君よりポンと贈られる。ガラクタ仙人には道観の方が似合うのにとひとりごちる太子殿下。払子を持った人物が風師とわかり、前に会っていた時は女性の姿だったのにと巻物と見比べる太子殿下がカワイイ。風師は信者たちが信じる姿である女性の方が、法力が強いのだ。
鬼市への道行き、兄の水師(シュイシー)と風師は兄弟ながら、同時に飛昇した。三毒瘤(さんどくりゅう)は上天庭で評判が悪い仲よし3人組で、明光(ミングアン)裴茗将軍のこと、霊文、水師……。三尊@魔道祖師か。
「神でも鬼でも己の行動に責任を持たないと」と言う風師は義に篤くて頼もしい。風師娘娘(ニャンニャン)の姿になると、声も女性に。
太子殿下は酔うと暴れるとは、藍忘機か。
子(ね)の時になり、墓からでた鬼たちがぞろぞろ歩いている。
鬼市は原作小説を読んで想像を膨らませていた場面! アニメになるとどうも『千と千尋の神隠し』になるのは九份がイメージされていたせいかしら。おぉ、目玉がぐるぐる煮込まれている。豚が切っているのは小説によれば人間の脚で、人間界とは立場が逆になっているというアイロニー。
太子殿下は絡まれた女性に「実は私、病気持ちでして」とやんわり断るが、小説ではもっと直接的な理由を述べている……。猪豚野郎呼ばわりされているね。
賭場の対聯もどきは「金のためなら命知らず」「勝つためなら恥も外聞もなし」、扁額もどきは「ハハハハ」。
小間使いが太子殿下に声をかけ、賭けの対象はお金以外らしい。
赤い幕の向こうに映る眼帯をした人影の、髪がタラリンとし、足の飾りがシャランシャラン。
三郎(サンラン)~~~!!
EDは譚晶の『帰於塵』。
(つづく)
最近、アニメさはん吹替版を見ていることもあり、尺が長いなぁと思っていたらおおよそ34分だった。地上波放送する時はどうするんだろ。
アニメを見てから、原作小説を読むと奥行きが深まり、裴将軍の数々の浮き名エピソードも気になるところ。
小説『天官賜福』第1巻第十三章、第十四章あたり。
WOWOW字幕版放送:2023年10月18日(水)深夜
字幕版声優
ちなみに男性の風師の声優は路知行で『魔道祖師』『陳情令』魏無羨!
女性は邱秋で、『瓔珞』瓔珞、『尚食』姚子衿、『成化十四年』万貴妃。
吹替版感想
TVで吹替版を見たら、神武殿での帝君の場面から始まっていた。かなりカットされているが、第1話長かったもんなぁ。
WOWOWはオリジナル版なので、見るとそうだったそうだったと、WOWOW字幕版→TV吹替版→WOWOW吹替版と、同じものを3度楽しんでいる。
吹替だとじっくり映像を見ることができ、また外野の声や、距離の遠さなども実感できるね。
TV版ではカットされていたが、泰華殿下に呼びかけるこの人物って……と1周して気付いたことも。
鬼市で女性に絡まれ、謝憐がブツブツ唱えながら去って行こうとした時の台詞が「道の道とすべきは常の道にあらず」で、老子第一章の言葉だった。
字幕版を見返すと、ちゃんと字幕も付いて言っていたよ。
《道徳教 第一章》
道可道,非常道。
日本語吹替声優
君吾(帝君):子安武人
風師(男):島﨑信長
風師(女):川澄綾子
郎千秋(泰華殿下):山下大輝
蘭菖:竹内恵美子
賭博客:多田啓太
肉売り:中西正樹
賭場の少女:川上ひろみ
神官:宮城一貴、山藤桃子、寺西はる、閻子丹
風師の声優が、魔道祖師の温寧と温情なのが嬉しいキャスト。2024.1.10追記
TV吹替版放送:2024年1月7日(日)放送
WOWOW吹替版放送:2024年1月9日(月)25時放送
外部サイト
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