笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」・「魔道祖師Q」・小説/アニメ「魔道祖師」の感想や考察を綴っているブログです。「愛なんてただそれだけのこと」「宮廷の諍い女」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。

孤城閉34話,35話,36話,37話/风里去又来 峰前雁行斜,荀子,欧陽修 望江南

34話料理メモ

梁懐吉は理想の応対をしてくれるなぁ。こんな少女漫画みたいな宦官と育ったら、理想すぎてお嫁に行けなくなっちゃうよ。

陛下は徽柔に蘇州と杭州の珍しい点心が増えたと新作の点心を持ってご機嫌うかがいをするが、タヌキ寝入りしている徽柔。せっかくのお菓子を陛下は侍女にあげちゃった。

16歳の張妼晗が子を失い不憫なのは分かるが、それを許していたらいつまでたっても成長できないじゃないの。

許蘭苕が今の生活に執着するのがいまひとつよく分からない。張妼晗の手にしているものが自分にも叶ったのではという思いから抜け出せないんだろうか。許蘭苕は張妼晗ほど精神が不安定でもないしある意味俗っぽいので、あそこまで陛下を取り込めないとは思うよ。

大臣に諫言された時のアンガーマネジメントを、幼い子供の徽柔に伝授する陛下。自分を十分に理解していないせいにした辺りは大人だったが、段々、お風呂に入らず娘に嫌われる話になるとなんだか……。

苗心禾は新作の蜜汁白果をできたら味見してくださいと言いつつ、追い返してるのか、気遣っているのか……前者かな。この礼儀でお引き取り願う皇后方式、なんとなく陛下が張妼晗に関わっていると、やりたくなる気持ちは分からないでもない。

陛下は王家の饅頭曹家の豚の皮肉がお気に入り。朝廷は冗官罷免で揺れ動いているし、張妼晗の元には王拱辰や賈昌朝の妻が訪れ、欧陽修を非難している。後宮は朝廷に関わっちゃいけないんだよ~~。こういうのって皇后の権限で取り締まれないのかしらと思うよ。

35話なぞなぞメモ

西夏終戦となり、元旦の鶏や魚には岩塩がなかったが、波斯(ペルシャ)の絨毯も手に入るようになると噂話。

正月の東華門外の灯市の話を富若蘭が話をすることから、陛下や皇后とお忍び市中旅が実現。徽柔も少し成長して代替わり。

風の中を去来し、山前を雁よぎる。の短冊。
【风里去又来,峰前雁行斜】なのだが、なぞなぞのようで、答えは【鳳仙】。「风里去」により中の文字を取ると【几】となり,「又来」で【又】を入れると【凤】となる。「峰前」は【山】、「雁行」は【人】で,「峰前雁行斜」は【仙】となる。

2匹の蛇と遊ぶ。姉のあとは妹だ。蛇は方言で姨と読む。当人の王拱辰がいるのに気まずいな…。女相撲が思ったよりお相撲さんしていた。

開封随一の酒楼である礬楼の件には夏竦や賈昌朝も絡んでいる。梁元生、ガンバレ。

范仲淹は「乱を抑えられるのは進取の精神だけ。殻に籠もれば災いや乱の種となります」と言い放つのは頼もしいが、他に味方はおらんのか。

「世間は物事の是非より、利害や損失をより重視する」「人は目に映るものしか信じぬのだ」と諭す晏殊。

36話漢詩メモ

朱才人の三皇子と始平郡君の七公主が亡くなった。張妼晗の娘は四公主の瑶瑶と八公主の幼悟。張妼晗は産後のひだちが悪く、陛下のお世話に許蘭苕が借り出される。

陛下は八大王から「皇子や公主が死ぬのは、母上に不孝を働いたからだ」と言われていた。天意を問う陛下。実母への負い目が強いのだろうが、今からはどうしようもない事だけに、ジレンマよね。
 ただ、子を次々に亡くすという辛い事が続き、張妼晗は寵愛されているがゆえの嫉妬、陛下は生母に孝を尽くさなかったという、自らの罪悪感からの理由に帰着させる所が似ているよなぁと思う。周りから見ているとそこじゃないというか、体質もあったり、陛下に至ってはむしろ敵国の怨みもあるんじゃないのと思ったりするのだが、それは陛下は全く思わないし、そう思ったら戦っていられないわね……。

水洛城の整備を巡り、政治的な駆け引きがなされている。そんな中、「父上の重荷を分担するのが公主の務め」と健気な徽柔は、「天行常有り、堯の為に存せず、桀の為に亡びず」と『荀子』を暗唱。

荀子·天论》
天行有常,不为尧存,不为桀亡


欧陽修が御史台を非難、いよいよキナ臭くなってきたよ。
 慶暦三年十一月(1043年)、欧陽修が「近年の御史台の官吏は一人として役に立たぬ」と上奏したようだ。達筆すぎて判別しにくいが、王拱辰が見ている文の5行目ほどにそう書いてあるような。

近年台官,无一人可称者

 

37話漢詩メモ

侍女の繯児は宮中を出て結婚し、繍坊の人気店の女将でもあり、夫も挙人に及第し杭州の県丞となり、一緒に付いていくので曹皇后にご挨拶。子供もできて幸せそうだ。

董秋白に渡されたのは、雁の絵。

王拱辰の妻は、張妼晗に梅の砂糖菓子を持ってくる。許蘭苕に『望江南』を歌わせる張妼晗。演芸場では若枝のごとき少女に歌わせているらしい。

江南の柳、葉はいまだ陰を成さず。人はその細き枝を折るに忍びず、鴬も柔らかな若枝では歌えぬと。春の盛りを待つ

欧阳修(宋代)『望江南·江南柳』
江南柳,叶小未成阴。人为丝轻那忍折,莺嫌枝嫩不胜吟。留著待春深
十四五,闲抱琵琶寻。阶上簸钱阶下走,恁时相见早留心。何况到如今。


陛下は、徽柔が暗唱した『荀子』にて、堯帝が弓の名手羿を起用して妖魔を退治し、能ある者を用いて対処したと、聖帝の話を持ち出す。

瑶瑶ちゃんに最興来が……。許蘭苕が四公主の第一発見者なのはなんだか怪しい。
(つづく)

 

 

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