4話感想
(1998年)。まじない師は、王陽に長い髪を垂らした女が見えると言う。
王響はシャーロック・ホームズが好きと馬徳勝に話し、報告書に名前を出してほしいと頼む。
小涼河へと急行する馬徳勝。
王陽は口も利かず引きこもっており、目玉焼きを作り焦がしている。もしやサニーサイドアップに掛けていたりしないよな。王陽は「運命を信じるか、樺林を去っても元気でいて」と父に言うが、王響は聞く耳を持たない。
朱局長(岳鼎)《婆婆 媳妇 小姑》演小港 が言う「問題を起こした女工は夫が機関士で、家には双方の両親と白血病の子供がいる」って、李巧雲のことだったのか。この設定は初見時は見逃していた。馬徳勝に上等な茶葉をあげている。
子供を注意するのに「悪い人に捕まって餃子の餡にされるわよ」って脅すのか~。
美味しそうな包子だ。中国銘茶は王響の元に。樺綱を見通す目となるよう依頼している。野菜まんを頼むと……
(2016年)に。ここでも包子の喩えを出すのね、馬徳勝は牛肉の餡。
あら、崔国棟じゃないの。今は交通警察所属なんだ、老眼になっている……。偽造ナンバーの売人は運輸管理局の前をうろついているとの情報を入手。
トイレで顔を合わせた男は元警備課長の邢建春。ナンバー末尾8が追加料金なしって、やはり8は人気があるんだな。
張り込む3人、馬徳勝が名前を口にした小李は飼い犬だった。コーヒーを飲み、またもトイレに行きたくなる王響。龔彪は帰ってしまう。
赤いセーターを着ている王響の血圧は200。おとり捜査を手伝っているのは、ダンス教室の孫晩成さん?イイ人だなぁ。リズミカルな音楽が流れる。
邢建春からは偽造ナンバーと尿バッグが……。
帰宅すると、妻と王陽が出迎え食卓を囲んでいる。茫然とする王響。
橋の上にタクシーを止め、王響は暗闇に向かって「陽児、会いに来たぞ」と呼びかけ「陽児」と叫ぶ。
ED:《你把我的臉龐轉向明天》法茲/海朋森樂隊
WOWOW放送:2023年11月22日(水)(1h2')
5話感想
過去。樺林鋼鉄本社工場。計量室の李巧雲(劉琳)は何かに加担している様子。この場面でようやく刘琳な李巧雲が『明蘭』の王若弗だと気付く。『琅琊榜弐』莱阳太夫人、『バッドキッズ』周春红。劉全力は荷を横流ししていたのね。
邢課長は工場が廃棄した機器を売り飛ばしており、王響に目をつむるようにとタバコを渡す。王響は張くんに声をかけるが機関車は止まってしまう。輩たちに絡まれた王響は、成子、大雷、小順子を呼び、課長にタバコを返している。
王響は「他人が考える自分の価値は、渡す袖の下でわかる」と言う。妻の言う邢建春評の「針の穴より度量が小さい」は確かにそうかも。妻は桂英の店で手編みを売って薬代にするとせっせと編んでいる。
詩を書いている王陽に、韻を踏んでいないとダメ出しする王響。王陽は進学か樺綱に就職かと迫られる。王響は換気扇を直す。
王陽は母の豚の甘酢あんかけを葛支配人に味見されてしまうが、屋上で沈墨に渡す。毎晩9時45分に花火があがると言う王陽、それは工場の炎で一酸化炭素は青、銅イオンは緑色になるのだとか。
母のムースを付けて出かけるウキウキ王陽。線路を歩く王陽と赤いジャケットを着ている沈墨の赤と青が印象的。沈墨の将来の夢は医者、好きを仕事にすべきと言う王陽は詩人になりたい。
指を鳴らそう あいつは言った 共鳴させてみよう 遠くのものが砕かれる 眼前の人々はまだ知らない
口笛を吹こう お前は斜めに届く口笛を吹け 鉄の塊のように そして針のように 磁極の弧が緑のガラスをなでる
水を飲もう 川も見よう 穏やかな時は穏やか 穏やかじゃない時は階段を上り損ねる 石に落ちた涙一粒 いつまでも渇かない
残り4行は書けていない。
好きな女の子にいい詩だったと言われたら嬉しいよね。
沈墨に声をかけたのは伯父夫妻のようだ。1泊30元する部屋を取る。沈墨の様子がおかしいので、望まない訪問なことはうかがえる。初見時は金せびり系かと思っていたよ。伯父が沈墨の爪を切りながら歌詞を口ずさむ「まばゆく光る、満天の星よ」。
真夜中に王響の家のドアには鼠が……な嫌がらせ。『ゴッドファーザー』ならベッドに馬よ。
バイク少年たちだ。紅燕飯店。飲んでいるのは雪花啤酒かな。小峰に包丁で迫った、耳の聞こえない男性は傅衛軍(蒋奇明)。
映画『タイタニック』に誘う王陽。チケットを買うのに2時間並ぶ人気作品のようだ。
伯父は同室の女生徒に沈墨には彼氏がいるかと訊いている。
長寿麺で沈墨を祝っている傅衛軍たち。ポケベルをプレゼントしている。沈墨は「皆が長生きできますように」と願いを込めるが、ロウソクは消えない。
伯父から服をプレゼントされる沈墨。服を着替える間に伯父はカバンを探っている。音楽が流れる。このワンピースが小学生ならカワイイお人形さんみたいだけど、大学生にしては洗練されておらず妙にモヤるデザインなのがスゴいわ。伯父、キモチワルイぞ……これはDVモラハラ系? 伯母さんそこに寝てたの!?
映画館へと向かう王陽は王響に捕まってしまう。沈墨が『タイタニック』をひとりで見ている。映画館から出るとそこには伯父~~~ストーカーか。
ED:《小星星變奏曲》
(つづく)
初見時で見ていた時より、伯父が一段とキモチワルイ。
そして王陽と沈墨の場面がキラキラして見える。
5話のネタ拾い
《小星星變奏曲》はモーツァルトの『きらきら星変奏曲』。「きらきら星」の歌詞はモーツァルト作曲後につけられたもの。元は「お母さん、聞いて/Ah! vous dirai-je, maman」の歌曲の旋律で、歌詞もある。これは連想なのだが沈墨が王陽に惹かれていく気持ちなのか、母に訴えたいそれ以外の意味もあるのか?
1997年にアメリカで公開された映画『タイタニック』は、1998年4月には中国でも上映された。ちなみにジャックの中国声優は姜广涛 アニメ『天官賜福 1期』謝憐、ローズは马海燕『宮廷の諍い女』崔槿汐である。
沈墨が見ていた場面は、ジャックとローズが名乗り合い、船から落ちるローズを助けようとジャックが「絶対に離さないから」と言っているシーン。この場面は政略結婚を強いられ人生に絶望していたローズだったはず。
沈墨が出てきた映画館向かって左には《泰坦尼克号/タイタニック》、右には《西域雄狮》の看板が。1997年の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ天地風雲』でシリーズ6作目。主人公がアメリカ西部開拓時代へと舞台を移して大活躍、というストーリーである。
WOWOW放送:2023年11月29日(水)(1h9')
外部リンク
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