魔道祖師Q第3話(第3集辣椒/唐辛子)は「恐怖の唐辛子」
雲深不知処の淡泊な食事にゲンナリな魏無羨。
江澄のアシストで老師公を手に入れた魏嬰は、形勢逆転し藍氏家訓をたてにして藍湛に・・・というお話。
貴重な蔵書閣での食事風景
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魏無羨が食べたいものは、麻婆豆腐に水煮魚にマンガ肉で、そのすぐあとに映し出されるウサギが食べるような草食な皿の数々(青梗菜・茄子・緑のは?)のコントラストが楽しい。
雲夢の婿の条件は辛いものが必須と、魏無羨みずからとうとうと語っているのも実に楽しい。この展開は雲深不知処で一緒に罰を受けた話と、玄武洞の綿綿話が思い出される。そして禁言術にかけられる魏無羨。
藍湛が老師公特製辣椒飯を食べたのは、お残し厳禁な藍氏家規のためか、意中の雲夢人がいるからなのか~。そして名前を呟いたのは怒りからか、はたまた……。
老子公とは?
今回は「老師公」から、中国の調味料を巡るショートトリップとなってしまった。
予告で老師公を見たので、百度で【老师公】で検索をかけたが何も得られず。試しに【老师公 辣椒】で検索していると【一瓶辣椒酱】というのが出て、どうやら量詞が【瓶】の食材らしい。そして【老师公辣椒酱】から画像検索をすると、瓶詰された茂徳公ブランドの辣椒醤がばばばばばーんと画面一面に並んだ。
つまり「茂徳公」という中国では有名ブランドの辣椒醤があり、それをパロって付けられたのが「老師公」なのか??
続けて調べていたら、中国には「老干媽/ラオガンマー」というラー油の有名な調味料ブランドもあるらしい。その「老」もかけているのか? こういう感覚は中国に通じていないといまひとつピンとこない・・・。
上記の私の検索行動は例えるなら、アニメに「枇杷屋」の海苔佃煮瓶が出てきて、それを見た日本のアニメファンの外国人が、「枇杷屋」で検索をかけても見つからないyo~と言っていたようなものか?
ラオガンマーは日本にもファンが多いようで、いわゆる食べるラー油タイプもあるようだ。ちなみに【老干妈】は「目上の人の尊称」+「義母」=総じて「おふくろさん」のような意味らしい。「茂徳」は茂徳食品創業者の父親のお名前で、父親の職業は農業でした。
辣椒醤は唐辛子ソースで、豆板醤と並び四川料理に欠かせない調味料だそうな。
あと、チャンチャチャチャーンは日中共通なのか、と認識した。【锵锵】qiāng 金属を叩く音。
ショートアニメは何気ないエピソードに色々盛りこまれているので、背景がわかると一層楽しめるものである。ああ、疲れた。
声優キャスト第3話
江澄:郭浩然(グオ・ハオラン)「山河令」趙敬、「擇天記」辛教士
WOWOW字幕版視聴
日本語字幕だと余裕が生まれるからか、かえって声優の話す音が入ってきて、口調がよりわかるという不思議。老師公は「唐辛子タレ」になっていた。
「縁があるかは唐辛子次第/ 你我本无缘,全靠辣椒牵」とは、魏無羨の縁結びの赤い糸は、唐辛子色なのか?? そういう意味では、眉山は唐辛子料理圏だろうから、虞夫人は大丈夫だったんだなぁとも思う。2021.5.6追記
WOWOW字幕版2021年5月2日放送
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