第9話は本国では配信中止となり、日本で初めて放送される回。そのタイミングでオンデマンドの『陳情令』吹替版が配信中止となり、何があったのか不明な状態……。関係あるのかないのかもよくワカリませぬ。
９話感想
郭菲玲の事件は16年前、似たような事件は4年前から発生しており、組織が関与した人身売買に関連があるようだ。蘇若晩の母親の蘇玲奈が亡くなったのは2か月前。
新洲政法大学犯罪心理学修士課程の実習生……ははーんと思っていたら、現われたのは負傷した腕吊りな裴遡、やっぱり～～～。口角上げて笑うと張新成だね、裴遡はあんまし笑わないのよね。
口を開かない蘇若晩の取り調べに、アイスを差し出す裴遡。こんなカッコイィお兄さんと同席なんて、ドキドキしちゃうよね。腕を怪我してるから、アイススプーンを口に加えてアイスの蓋を開けてもサマになってる。
残念ながら取り調べ場面はなかった。カットされてるのかも初放送だから不明。
福源堂は遺骨堂、またも相合い傘なふたり。駱為昭に取り残された裴遡が空を見上げる表情が好き。
遺品の中にはMore煙草や和テイストな小物、若き蘇玲奈の写真が入っている。裴遡は言う「死者の供養とは生者のための儀式で、生者が抱く死者の姿を写真として飾る。遠くに離れ会うのが難しかった者は、死者が一生で最も輝いてた時の写真を選ぶ」。なのになぜに最近まで生きていた蘇玲奈の写真が若いのか？
遺灰の中には、蘇玲奈の日記。「ソ レイナ、吐き気、できそこない！！吐！！！、ナイト」と日本語が記されているのよ。
蘇玲奈の母蘇翡は男性を連れ込み、飲んだくれに西子を引き入れさせ外に売らず始末した。少女は島外に売るか、さばけなければ殺される。
駱為昭は裴遡に「DNAは悪の根源とは違うし、家庭環境も人の善悪を決定づけない。どんな人間になるかは自分次第だ」と語る。
遺体の遺棄場所の候補に挙げたのは、人の立ち寄らない開発区……と言えばよね。
（）内は理解しやすくするために人物名を付けてみた。
蘇玲奈はダンスで花柄スカートの衣装が参加条件とされ、手に入らずに周囲を憎んでいる時に、外で会った男（呉広昌）が買ってくれ、幇助犯から主犯となる。
その騎士,ナイト（呉広昌）は（蘇玲奈）を養育すると言ってくれたが、アバズレ（母）に信頼され羊（郭菲玲）を受け取った。蘇玲奈は呉広昌を信頼しとったんかぃ。
そしてその日記には16年前の呉広昌と蘇玲奈や、最近の事件の写真も入っていた。
裴遡が写真の人物（曲潼と一緒に写っている）に見覚えがあると言い始め。裴遡には遊び相手もいるんかぃ。写真の人物とは、西嶺のレース場で演奏し曲潼の捜査にも加わった奏者だった。
今は小学校となっているかつての団地を図線で表わしているのがイイね。このドラマは律儀でコレクション癖な犯人が多く、証拠品がキレイに保管されているよなぁ。
徐東嶼は自白し始める。
転校してきた蘇玲奈に心惹かれるも相手にされーずな徐東嶼くん。生徒はセーラー服と学生服なのね。学校の近くへ引越しまでしたのは、お向かいさんとなった女の子（蘇玲奈）を見るため……孟母三遷が泣くよ。そして呉広昌と蘇玲奈の場面も見ちゃったと。ある日 蘇玲奈が少女といて、その少女が失踪したと知る徐東嶼。蘇玲奈が花柄スカートを切り刻んでおり、犯罪をかくまったとお涙頂戴に走る徐東嶼～。
しかし駱為昭は、徐東嶼が老人に扮して蘇若晩と連携を組み、少女の信頼を得て連れ去らせたと暴く。
徐東嶼は平気で同年齢の少女を殺す冷酷な蘇玲奈に魅せられ、蘇玲奈と婚約したのも蘇若晩の狂気が昔の彼女と重なり、当時のように犯罪を目撃しないと興奮しないというものだった。娘である少女目当てなのは『ロリータ』だけど、窃視症もというのは性質が悪すぎないか……。
曲潼らの遺体は、十三区の港湾。
（つづく）
未成年への性加害や性的嗜好など、想像以上に気色悪い事件だった……。
１０話感想
駱為昭が郭世南に16年前の出来事を説明している。
娘（郭菲玲）は家族連れの蓮花山の花柄スカートの少女（蘇玲奈）に道を尋ねられ、別の日に塾帰りでも道を訊かれる。蘇玲奈は薬入りの飲み物を飲ませ、ホテルで呉広昌を待った、これらは郭菲玲の計画。
蘇玲奈は呉広昌とのいびつな関係で郭菲玲を妬み、憂さ晴らしに電話をかけ、郭菲玲の筆箱の音を父親に聞かせた。幸せな家庭で育った郭菲玲への嫉妬、そういえば蘇若晩も救出された晨晨が家族に迎えられている様子を、憎々しげに見ていたよね……。
啓明閲読「自分の青年時代を思い返す時、あの日々が紙切れのように薄暗く繰り返し出現し、風のように私の前を通りすぎていく」。
先生と呼ばれる車椅子の男性（粛正者？）は裴遡について「DNAに穢れた血が流れてなければ、私の最も誇れる生徒になっただろうな」と言い、諾氷に「この先はどの本を選ぶかによる」と語る。
三巻 弑虐者
裴承宇（裴遡の父親）の秘密部屋……に、金光瑶＠陳情令の密室を思い出すよ、剣（随便）がヒュンと動き出さないかしら。
十三区開発の計画後、裴氏は光耀ファンドへの援助をやめ、交通事故が起きた。光耀ファンドは裏に組織を持ち、十三区の用途は死体遺棄。粛正者と組織は敵対関係にあり、裴遡は「敵の敵は友」と言う。
師父 楊証鋒の墓参りをしている駱為昭。隣に傅佳恵の名前も記されているね。駱為昭はお酒のICEBERGを置いていると、師匠の娘 楊曦も墓参りにやって来た。
裴遡と楊曦が実習生として現われ、「先輩伝えてなくてすみません」と裴遡も言うのが笑えるわ。新洲政法との共同研究「零度研究」は頓挫したが、潘教授が再提案し張部長や監察署も許可。前回の零度計画は9年前で、肖翰揚の大学進学前。
裴溯の様子が気になる駱為昭が、裴溯をかいま見ており、書類を下ろしてふたり目が合い微笑む裴溯が良いね。
蘇玲奈の日記に筆箱の記載はない、蘇若晩はどうやって非公開情報である筆箱のことを知り、誰が導いたのか？
周竣皓が交通事故に遭い死亡、周氏港湾・船舶のオーナーで63歳、自由貿易港計画を落札し、長者番付の常連で慈善家としても知られる。長男の周懐璟は実業家、次男の周懐幸は画家で裴遡と親しい。仲が良いのはどちらも浮浪する放蕩息子だから。
事故を起こしたトラック運転手は董献49歳。
周懐幸がシクシク泣きながら、裴遡にベッタリしているよ。駱為昭はヤキモチかしら。周竣皓は普段は防弾ガラスの車に乗っており、遺言書も作成していた。「車はナイフより致死率の高い凶器だよ」と言う周懐幸。
周懐幸には隠し子がいるという噂がある。董献の娘は董筱清。
裴遡は「マルカムとドナルベインが父殺しと思ってる。弑虐者だ」と語り出す。「名作を読んで時間を潰し心を醸成する」とも。マルカムとドナルベインはスコットランド王ダンカンの息子たち。
駱為昭に父親との関係を尋ねられ、裴遡は「自分の血筋と育った環境から簡単に抜け出せると？」「でも本質的部分は変えられない」「欠けた時に、取るに足りない欠如でも、一生を覆うのだ」と。
空港案内図は英語、中国語、日本語表記。だけどAccommodationが【げすとはうす】と平仮名表記なのはナゼ～？
（つづく）
いよいよ『マクベス』ですね。
周竣皓がダンカン王なの？ ならばマクベスとマクベス夫人は誰？
アイスバーグはカナダのウォッカで、「氷山」を意味する。アイスクリームが出てきたあとに氷山と来れば、表に見える部分はその一角だよ？という事なのかしらね。ということは煙草のMoreは「もっと」出てくるという意味？
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