笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」・「魔道祖師Q」・小説/アニメ「魔道祖師」の感想や考察を綴っているブログです。アニメ「天官賜福」「愛なんてただそれだけのこと」「恋心は玉の如き」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。

狼殿下28話,29話,30話,31話感想/解縉,日食の太鼓,孫子兵法,梨と林檎

28話感想

渤王をにらみつけている馬摘星、別れ際の摘星がこんな表情なのはツラいよ渤王……。溍王は「あいつ(川王)を探して、馬瑛の志を守るのだ」と魏王に伝えていた。川王である疾沖は7年前に国を出ており、泰元に戻るのは馬摘星のため。

渤王はわざわざ馬婧に弄狼弓を渡す。CM後に「弓に込めた思い」という日本語タイトルが映り、渤王の思いはわかったよ~~~。

「疾沖と呼べよ」と言う疾沖に対して、よそよそしい馬摘星。そうよね、「星と狼仔」の「星」は死んじゃったんだもんね、軽口を叩き合った摘星は「星」なのよ。ある意味渤王化している摘星……。ここから眼下に広がる風景も雄大だな。

煬に戻った第四皇子 楚有禎はズケズケと陛下な楚馗に物を言い、禁足を食らう。第一皇子と馬家軍との因縁は誰も口にしないのね。だんだんこの陛下 楚馗があんまり怖くなくなっている今日この頃。

溍の都 泰元では、疾沖こと李炬嶢様は女官たちに大人気。泰元では成人男子は一人っ子と病弱者を除き全員が従軍する。溍王は川王を殺せと軍令を下したらしい。街中で戦狼を見かけた馬摘星は馬で後を追うが、泰元では市で馬の走行は禁忌である。

溍王に謁見する馬摘星に「もし君の身に何かあれば万難を排して助けに行く」と言う疾沖。煬国攻めの戦に意気込む馬摘星をたしなめる溍王。そりゃムダに仕掛けても国力を疲弊させるだけだもんな。

史恩 大総管と疾沖のやり取りが和む~~~。母は百合の花が好きで、溍王は銀耳、疾沖はが好きで父母息子の3人の絆を現わした汁物。母上が亡くなってから食べていない。疾沖は梨好きだから食べていたのか。史大総管は疾沖という立場で馬摘星や馬家軍が守れるかと痛い所も突いてきて、面倒見が良いな。

髪を上げ、川王の衣装に身を包んだ疾沖。金茶系のこの衣装はなんかイマイチなような……。華やかな色合いで渤王と対照的にしているのかな? 思いがけず疾沖をあらわすブログ記事の色と同じになったからイイんだけど。

29話感想

第四皇子 楚有禎は酔っぱらって渤王に剣を突きつけながら「義兄上と摘星姉上との婚礼を楽しみにしていたのに」「ずっと自分を犠牲にしてきたから、幸せになってほしいんだ」と言う。早く代替わりして自由の身にしてあげて~~~。倒れ込んだ第四皇子を抱きとめる渤王。

第一皇子の墓を前にして、第四皇子は渤王に「二度と1人で戦わせません」と宣言し「愛し合う2人が殺し合う姿は見たくないんです」と視聴者代表な事を言うのよ。遥姫はどうしてるんだろ。

李炬嶢様は気さくで人気者、食事を取らない馬摘星に食べさせるのもスマートね。口をぬぐってあげる疾沖くん。「君に幸せな人生を与えられる」と言い、②俺と共に天下をさすらうか、③俺に嫁ぐかと選択肢をあげるも、摘星が選ぶのは①馬家軍を率いて渤王に対抗し続けること。馬婧がその決意を聞いて寂しそうな顔をしている。「恨み過ぎることで自分が求めるものを忘れるな」と言われ、ちょっと表情が和らぐ馬摘星。

前朝の長公主 屏芫(へいげん)は溍王に匿われていた。公主は母上と同じ日が誕辰であり女羅草も植えている。同じ日とは双子なのかしら、でも似てないね。

馬摘星が一族を殺された同じ恨みと苦しさを訴えると、公主も心動かされるが馬家軍も疲弊していた。女羅草も馬家軍の令牌も、どちらも勇気を示すもの。

馬摘星の暴走ぶりに溍王は寛大だなぁと思っていたら、疾沖に俵抱えされ水にドボンされていた。「優しさと男に負けない勇気を持っている」と励ます疾沖。どこまでも優しいね。

疾沖は親身になってくれ優しいし、馬摘星の親なら理想の婿なのだけれど、今のところ馬摘星に合うかと言われると、疾沖が良すぎてピンと来ない。

30話感想

「君のためを思って泣く泣くやった」と胸に手を当てる疾沖がカワイイ。疾沖は馬邪韓に水槽に投げ込まれており、笑いになっていたからイイんだろうけど、疾沖はなにも悪くないのになぁとも思ったり。

迄貚で宝娜公主の兄が新王となり、渤王と第四皇子 楚有禎がお祝いに行くこととなる。一方馬摘星も溍王に策をさずけられて迄貚へと。疾沖も馬摘星も「仁義を重んじ自分より人を大切に考え人の罰も己が受けようとする」と評されている。

溍王に会いに行っている摘星を心配してウロウロする川王に、馬婧がツッコンでいるのは楽しい。摘星の亡き母のために長寿麺を届ける細やかな心遣いのできる疾沖。

意外と早く再会したけれど、この物語はこういうペースだし、渤王も見たいしね。

星&狼仔推しな宝娜公主と第四皇子は癒し~~~。宝娜公主はすっかり摘星お姉さまに懐いているし、第四皇子のなにかと役に立ちたがる所がイイね。他国の王族とこんな風に親しい感じになれるなら、人質生活も悪くはないかも。迄貚は太陽を重んじるので、到着が夜になると笑いものになる。第四皇子の白×黒衣装も大人っぽく見える。

渤王が「狼を救う人間といえば私が知るのは1人だけだ」から流れる音楽~。渤王には恨みはあっても戦狼にはいまのところ罪はないもんね。迄貚侍女に扮した摘星、このベール姿はあまし似合っていないような。

白衣装な渤王は安心できる。察しのいい渤王は侍女な摘星を前に「愛する時は真剣だが、愛が冷めれば何とも思わぬ」と言いたい放題。ギリギリとなる摘星はまだまだ星な心が残っている。渤王は林檎をガブリ。梨と違って縁起のイイ果物なのもちょっと安心。

迄貚新王に贈ったのは『幽蘭』の楽譜。前朝の陣太鼓が残されている。
新王が「地を琵琶として道を弦とすれば誰ぞ能く弾く」と言うと、
天を碁盤 星を碁石とするは君王の対局なり」と返す教養あふれる渤王。

明の学士 解縉の故事にあり、
尚書が「天作棋盘星作子,谁人敢下?」と解縉を負かそうと天を指して問うたのに対して、
解缙が「地作瑟琶路作弦,哪个能弹!」と返したもので、反対となっている。

魚が跳ねたり太陽を気にしたりと、天体現象に絡めたいのかな。どこまでも先を読んでいる渤王。敵国の溍王が褒めるワケだ。


31話感想

カマキリの例え話で渤王に反撃され、宝娜公主が目をパチパチさせ、疾沖にうなずかれているやり取りがカワイイ。

日食で太鼓をどんどこ「王が太鼓を打てば日と月は救われん。隠れた日と月を救い出すために王は自ら太鼓を打ち鳴らすべし/诏王鼓 救日月」するのは『如意芳霏』第14話でも見たよ。

《周礼 地官司徒第二 鼓人》
凡祭祀百物之神,鼓兵舞、犮舞者。凡军旅,夜鼓鼜,军动则鼓其众。田役亦如之。救日月,则诏王鼓。大丧,则诏大仆鼓。 


兵法の「天を知り地を知らばすなわち勝つ」を実戦中の馬摘星。

《孙子兵法第十篇 地形篇》
故曰:知彼知已,胜乃不殆;知天知地,胜乃可全

しかし渤王は弓で天の犬を射ると言い、そのタイミングで日食も終わり。渤王は狼の遠ぼえで察することができる。迄貚王が謝罪を要求すると、侍女での接待を言いだし、謝罪を止める渤王サマ。しかし渤王も頭の中は忙しいだろうな。

宝娜公主の仕返しは全く怖くなさそうと思っていたらやっぱりそうで、第四皇子と喧嘩していた。そして渤王VS疾沖の一騎打ち!渤王が白で、疾沖が濃い色なのが面白い。疾沖も腕をあげてきたんじゃないか?

弓を渡されるも結局渤王を射ることができない馬摘星。そりゃ、そうだわな。渤王はここで戦狼のことを持ち出すのね。渤王の「戦は非情なもの。互角に戦いたくば誰かの庇護に頼るな。自分の力で強くなれ」は一貫して言い続けているね。

疾沖が摘星に言う「(渤王は)君の理解者だな」は思わずぶんぶんと首を振りたくなるわ。

蒼天の祈りの儀にあらわれた屏芫公主。琵琶の音色は思い出の調べであり、暗黒の人質時代に屏芫公主に世話になっていたが、顔は見ていない迄貚王。屏芫公主も王が贈った匕首は見せるが、宮廷絵師の褚真(ちょしん)が教えてくれた3色の玉のついた腕輪はしていない。この子役の耶律王子、成人した迄貚王に似ているな~。

 

 

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▼日食の天狗食日について。

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