笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」・「魔道祖師Q」・小説/アニメ「魔道祖師」の感想や考察を綴っているブログです。「愛なんてただそれだけのこと」「宮廷の諍い女」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。

瓔珞66話~69話感想考察/得隴望蜀,清緬戦争,粽子糖,八宝鶏

瓔珞66話メモ

・皇子は卯の刻申の刻まで学ぶ、史書に記される:午前6時前後~午後4時前後。

粽飴ちまきあめ):粽子糖江蘇省蘇州市特産。バラ,松の実,甘藷糖から作られ、三角粽の形をしている。

威捷銃(いしょう):乾隆特制火縄銃か?

燧発銃(すいはつ):フリントロック式。火縄銃に取ってかわる。

噶爾丹ガルダン)討伐:ジュンガル部族長ガルダン・ハーン。康煕帝と戦う。

・銃の重さ8斤:1斤は500g。

66話感想

布団を取り合う夫婦感のある瓔珞と皇上。瓔珞は皇女は駒となるのだから、今の内に楽しく過ごさせたい母心。皇上を蹴飛ばすわ、布団を独占するわ、揉ませるわ、寵妃を通り越して尻に敷いてます

第四皇子は皇后輝発那拉氏にお土産を持って行くが会ってもらえず。実子の第十二皇子と対応に差があるのを見せつけられるのは袁春望の策。第四皇子の太監は尽忠(陈君杰)。

銃が暴発し第五皇子が足を負傷。妃嬪達の見舞いに寝たふりしていた第五皇子、健気じゃ。そして既に結婚していたのね。なんでも25歳とか?

第四皇子も嫻皇后も袁春望に踊らされ……。特に嫻皇后は自分が動いたワケではないから気の毒ではある。

第五皇子の銃が暴発することは、65話のマスケット銃うんぬんで分かっていたけれど、嫻皇后ではなく袁春望の陰謀とは予想せず。気付けばあと残り4話。怒濤の展開が待ってるのかな。

 

瓔珞67話メモ

親王:1765年第五皇子 永琪は栄親王に封じられる。これは栄誉であり期待の表われであったようだ。

・豚足から抽出した膠原質を顔に塗り、乳清で洗うと皺が消える:コラーゲンですね。

八宝鴨、栗と餅米抜き:蘇州の伝統料理。鴨のお腹にいろいろな具材を入れて蒸しあげ、甘醤油に仕上げる。

・舒妃が瓔珞に言う~痛みなくして得るものなし:【舍不得孩子套不住狼】。子を惜しんでいては狼は捕えられないの意。

・瓔珞と嫻皇后が南巡の会話をした後に映る対聯:皇后の灯火が連想される……。

李商隠嫦娥

云母屏风烛影深长河渐落晓星沉。
嫦娥应悔偷灵药,碧海青天夜夜心。

雲母の屏風にろうそくの影が濃く、空は白みはじめ天の川はだんだんと落ち金星も沈む。

・舒妃が十五皇子へ贈った宣徳岩端硯:端硯は中国四大名硯の一。広東省筆慶市産。宣徳岩は端硯の名坑の一。

67話感想

疑いをかけられた第四皇子には、皇后の証拠が残っていない。第四皇子にとっては第十二皇子が大切にされる事が辛いようだ。第四皇子の言は皇上に信じられているものの宗人府行き。鷹を愛でる皇上。

瓔珞の衣装の模様は鴛鴦かな?第四皇子は赤の他人と言う瓔珞。承乾宮が関わっているのは当たっているのだが……。

老いを恐れる皇后輝発那拉氏、高貴妃ならこうなりそうだが、元々美を売りにしていたワケではないからどうしちゃったんだろ感は否めない。が、以前の嫻皇后なら察することはできていたのがスルーなのは、やはりキレは落ちているのか。

叱責されていた女官の雲香(杨雪)が井戸で発見される。キレを失ったのは袁春望もなのか?後宮皇后包囲網が形成される。しかしさすが長寿の皇太后、お元気ね。嫻皇后にはいつまでも天下にならないしんどさはあるんだろうな。そしていよいよ南巡~~。

第十五皇子 永琰への舒妃の贈り物は触れさせない慶妃。そのやりとりを見ている袁春望。

嫻皇后の砦は、皇后の威厳や清のしきたりと体面。嫻皇后は南巡行きを断られ、断食。太陽は雲の中。

 

第四皇子と嫻皇后の仲違いは切なくなったが、よくよく思い出すと第四皇子の母 嘉嬪は皇后に手を下されていましたよね?そう思うとしょうがないのね。

 

瓔珞68話メモ

・皇太后が皇后に言う:隴(皇后)を得ているのに蜀(皇太后)を望むという意味か。

後漢書 巻十七 岑彭传』

(建武)八年,彭引兵从车驾破天水,与吴汉围隗嚣于西城。时公孙述将李育将兵救嚣,守上邽,帝留盖延、耿弇围之,而车驾东归。敕彭书曰:“两城若下,便可将兵南击蜀虏。人苦不知足,既平陇,复望蜀。每一发兵,头须为白。”

人は足るを知らざるに苦しむ既に隴を平らげてまた蜀を望む

多爾袞(ドルゴン):太祖ヌルハチの第14子。順治帝の摂政となり実権を握った。

バトゥル満州語勇者

内右門:乾清門と軍機処の間に位置する。

・嫻皇后が珍児に言う~狭量は君子にあらず。毒無きは丈夫にあらず:成語。【量小非君子,无毒不丈夫】。非常時には非常な手段が必要。

緬甸(めんでん)が勐捧(もうほう)を急襲し、十二版納(シプソンパンナー)を奪おうと思茅(しぼう)に迫る。雲貴総督の作戦を援助:1762-1769年清緬戦争があり、乾隆帝の十全武功の一。緬甸はミャンマー。勐捧は雲南省。シプソンパンナーは雲南タイ族、思茅は雲南省普洱市。

68話感想

第十二皇子は気は良いのに、母に怒られる。第十五皇子(唐嘉童)登場。怪しい太監に筆が取り替えられる。舒妃、陛下より第十五皇子に会いたいって……本心?慶妃は林檎を剥いてあげると言う。

珍しく慶妃陸晩晩さんがお怒り。瓔珞は皇后輝発那拉氏の手口にしては杜撰と。袁春望の狙いは和親王を使って瓔珞か?

親王がまんまと動き、南巡にも同行予定。令皇貴妃の話も嫻皇后の元へ。ドンゴ以来のありえない人事に、嫻皇后の心が折れる。そこへ共に倒すことを誘う和親王

戦に出かける傅恒は、瓔珞に忠告し別れを惜しむ。ここで魏嬰珞呼び……。いよいよ南巡。

ところで海蘭察はどうなったの?

 

瓔珞69話メモ

・妓女を船に乗せる:皇后が乾隆帝をたしなめた、というエピソードは、史実では富察皇后が南巡した時にあったとか。

和声署:明代の教坊司。音楽歌舞を管轄。

・嫻皇后が皇帝に言う~忠言耳に逆らう:民間俗語【良药苦口利于病,忠言逆耳利于行】。

・瓔珞が嫻皇后に言う~食色は性なり

孟子 告子上

孟子与告子辩论,告子曰:“食色性也。仁,内也,非外也。义,外也,非内也。

孟子と告子は議論し、告子は言った「食欲と性欲は本性です。仁は自分の内にあり外からではない。義は外からで内からではない。

御史:官吏の監察。

護軍営:清代禁衛軍の一。

善撲宮康煕帝が設立。皇帝や皇族を守り、摔跤(相撲)の試合を披露し、教練を行う。

杭州知府劉真(刘国际):地方職官。州府の行政最高長官。

69話感想

瓔珞は男だったら左右に妻を従えられるのにと言う。皇上と傅恒を従えるのかしら。瓔珞の衣裳のこの白い花は何かな、ジャスミン? 髪形もコンパクトで可愛い。徳勝が眼福……面白そうではあるわね。慶妃、不細工揃いって~。妃嬪の企みではないガールズトークは珍しい。皇后輝発那拉氏の正論は浮いている。

あくまでも瓔珞は命大事派。手術の危険性はいつの世も同じ……。第五皇子、いい人ね。うげげ、虫が気持ち悪いし、船上で火事は起こるし。おぉ、いきなり海面から逆賊が船に上ってきてアクションモノになり新鮮だな。

あくまでも嫻皇后は皇帝を守ろうとしているのね。そしてどどーんと皇上と皇太后あらわる。すごい仕掛けな船ね、傅恒の設計とは。火事でも仕掛けが動くとか野暮な事は言うまい。

嫻皇后は和親王につかなかったのか。そこを袁春望がとどめを刺す。はれまあ。健気にも和親王は最後まで嫻皇后を庇い、珍児は仰天している。突然鋭くなった舒妃。そっか、贈った筆の濡れ衣な恨みもあるもんね。

そして令貴妃のおな~り~~。皇上が令貴妃と第五皇子を助けていたことがわかった時に、何かが切れてしまった皇后輝発那拉氏。権力や地位に固執し悪事を働いたと白状しつつ、陛下には夫として愛し敬い生涯を捧げ常に誠実だったと。皇上が疑うのだけは許せず、自分の身を案じたかと問う。うんうん、陳情令の観音堂でも似た嘆きを言ってたお人がいましたよ。

いよいよ瓔珞のお裁きか。

 

 

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