笛の音と琴の調べ

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瓔珞56話~60話感想考察/朱庆馀 宮詞,孟郊 游子吟,乾隆帝生母,酌中志 飲食好尚紀略

瓔珞56話メモ

・皇上が見つけた嫻皇后の書

朱庆馀『宮詞

寂寂花时闭院门,美人相并立琼轩。
含情欲说宫中事,鹦鹉前头不敢言。

重い宮門花盛りも静まり、庭に宮女が立ち並ぶ。
宮中の話をしたくとも 鸚鵡の前では口を開けず。

葛布の帳:葛の繊維で織られた布、夏向き。

・蓮と長命菜、粟の菓子:蓮藕栗小米糕長命菜スベリヒユ。繁殖力が旺盛で栄養価も高い。

・傅恒に軍営を焼かれた霍蘭部は和議を申し入れ、霍蘭部の首領が上京せぬ限り受け入れないと。敵は時間稼ぎをしている。この辺りも後宮の事を言っているような気はするのだが……。

・舒嬪が写経した「観世音菩薩普門品」1巻、令妃の「華厳経」80巻、澄観大師は唐代の華厳宗の高僧。

大智度論

若实爱法当以汝皮为纸以身骨为笔以血书之,当以与汝!

実に法を愛すなら汝の皮を紙とし、身の骨を筆とし血でしたためよ。

・紺紙1枚に2両,民は80升の米と50斤の魚。紺紙は藍で染めた紙。

・虎も困窮すれば犬に虐げられる。令妃は虎の威を借る狐:【虎落平陽被犬欺】、【狐假虎威】。

・礼部侍郎 銭正源が献上した『春暉図』(しゅんき)。

・皇上が言う~子を案じる母の思いをその息子が詠っている。

孟郊『游子吟

慈母手中线,游子身上衣。
临行密密缝,意恐迟迟归。
谁言寸草心报得三春晖

寸草の心でも、三春の暉に報い得る。

・第四皇子の生母は嘉興の銭氏、鈕祜禄氏(ニオフル)が殺して皇子を奪った。

康煕50年辛卯8月13日に、鈕祜禄氏が雍和宮で産んだ: 旧暦ではこの日が乾隆帝の誕生日。

・側室年氏を貴妃、側室季氏を斉妃、鈕祜禄氏を熹妃(き)に封じた。

・辛卯、丁酉、庚午、丙子、五福を得た。

56話の感想

紫禁城に戻ると決めた日に袁春望は皇后と接触していた。呉書来を排除し後釜になる。袁春望は嫻皇后への恨みはないのか。皇后は瓔珞を気丈な敗者と、瓔珞は皇后を辛抱強い狩人と称え合う…。

皇上はお得意の抜き打ちお部屋チェック。鸚鵡を仕込んだ皇后。献身的で厚い情を抱く女子……間違ってはないのだけれど。

海蘭察カッコイィぞ! 瓔珞は皆に刺繍と字を教えている。富察皇后スピリットは受け継がれていているぞ。ヤケ酒な呉書来は、皇上の乳母温淑夫人の遺書なるものを持っているそうで。

瓔珞の舒嬪への張り手返し。そっか、位は令妃の方が上か。やんややんや。そして瓔珞は冷遇はされていても降格されていない事に気付く。

呉書来は皇太后が推挙していた。敵対する皇后と皇太后

 

瓔珞57話メモ

・皇太后が言う~生みの恩より育ての恩:【生恩不如养恩大】。これは育てた人が言うと効果半減なヤツね。

鈕祜禄氏の父は四品の典儀:史実でも鑵黄旗人だが、四品の典儀官、のちに一等承恩公 凌柱に封じられた。

孝敬憲皇后は康熙43年に息子を失う:史実でも8歳で嫡長子 弘暉が亡くなる。

英華殿の菩薩:紫禁城の西北に位置する。皇太后や太妃たちが仏様を拝むところ。

黄耆(おうぎ):気の強壮剤。

琥珀抱龍丸:平肝熄風(肝を鎮め、体の中の風を止める)、痰を除く効能がある。

・雪中炭を贈ることは得難い:俗語。【锦上添花易,雪中送炭难】。

閲微草堂筆記紀昀(きいん)の奇談集。『巻三 滦陽消夏録三 郭六』。淮鎮の郭氏は夫が出奔した後に養父母を養うが、困窮して身を売る。郭氏は美しい少女を買って育て、戻った夫にこの少女を妻にしてと言い自害。

名節と正義って、この喩えは夫がクズすぎないか!?……と調べたら雍正甲辰乙巳(1724-25年)の大飢饉で夫は乞食に出かけたらしい。ようやく夫と合葬されることになると、亡くなった郭氏の目が閉じたとか。

一方、ドラマの銭氏雍正親王と山西を訪れ、帝位争いで太行山で匪賊に囲まれ、銭氏は先帝の衣をまとい匪賊をひきつけた。いずれにせよ郭氏のように世間からは非難される。

天一:先帝に仕え、乾隆帝 弘暦に騎射を教えた。

57話の感想

怒濤の展開だった。物証も人の証言もアヤシイし、ここまで来ると誰を信じていいのか、皇上が気の毒な気さえしてくる。

嫻皇后はここぞとばかりに皇太后が銭氏から奪ったと主張。銭正源は銭氏の兄。皇上は春暉図で目が覚めたって、むしろタイミングが良すぎておかしいと思わんのか。おまけに銭正源が落馬して亡くなる。

太后と皇后のバトルで、皇太后の甥は牢獄入りしていた。皇太后は皇帝と清を守りたいと告げるが、皇后は皇上の思い詰める性分も手玉に取る。しかしここで瓔珞がいるとは、護符を得た皇太后よ。あの張院判は皇后派で、中風と診断。孫を人質って前にも聞いたような話、張女官と親戚なのかしら。前にも張院判は純妃に付いていたし、全然中立じゃないよ? なるほど、家族を人質にとるワケね。

女官に扮装した葉天子。この太監誰だっけ?劉女官は良心的な人?

慶貴人が来訪し、皇太后への薬を届ける。フードを被っていると、ジェダイの騎士みたい。父が納蘭配下で、陸一族132人を守らねばならず度胸がないが正義を求めると。まさかの劉女官!?

話をまとめると、銭氏は預け先で売られ9歳で雍正帝の奴婢となり、16歳に看病でお手つきとなる。雍正帝を守るために身代わりとなり匪賊に襲われる。名節と出自が大事なので雍正帝が銭氏に毒を賜わった、という事なんかな。襲われた母と言えば、かの高貴妃が聞いたら皇上~とさめざめ泣いて、皇太后を非難しそうな案件ね。

ちょっと都合が良い気もするが、ナイスアシストな慶貴人、臣下の前で皇帝の謝罪はなかなかない場面~~~。力業な展開ね。

「新たな友情」とは慶貴人だった。太后?とも思ったが恐れ多かった……。

 

瓔珞58話メモ

・『酌中志 飲食好尚紀略』:明末の太監が記した全24巻。7月は新鮮な魚 鰣魚(じぎょ)を食べよ、宮女の灯籠流し。
鰣魚は初夏の魚で、4-6月に中国の川に遡上する。中国の固有種でニシン科。

劉若愚『巻二十 飲食好尚紀略

七月初七日"七夕节",宫眷穿鹊桥补子。宫中设乞巧山子,兵仗局伺候乞巧针。十五日"中元",甜食房进供佛波罗蜜;西苑做法事,放河灯,京都寺院咸做盂兰盆追荐道场,亦放河灯于临河去处也。是月也,吃鲥鱼为盛会赏桂花。斗促织,善斗者一枚可值十馀两不等,各有名色,以赌博求胜也。秉笔唐太监之徵、郑太监之惠,最识促织,好蓄斗为乐。

・葡萄は水と一緒につるせば長持ちすると書かれていたが腐ったと、団円餅に、蟹を食べる。

八月宫中赏秋海棠、玉簪花。自初一日起,即有卖月饼者。加以西瓜、藕,互相馈送。西苑鹿藕。至十五日,家家供月饼瓜果,候月上焚香后,即大肆饮啖,多竟夜始散席者。如有剩月饼,仍整收于乾燥风凉之处,至岁暮合家分用之,曰"团圆饼"也。始造新酒,蟹始肥。凡宫眷内臣吃蟹,活洗净,蒸熟,五六成群,攒坐共食,嬉嬉笑笑。自揭脐盖,细将指甲桃剔,蘸醋蒜以佐酒。或剔蟹胸骨,八路完整如蝴蝶式者,以示巧焉。食毕,饮苏叶汤,用苏叶等件洗手,为盛会也。凡内臣多好花木,于院宇之中,摆设多盆。并养金鱼于缸,罗列小盆细草,以示侈富。有红白软子大石榴,是时各剪离枝。甘甜大玛瑙葡萄,亦于此月剪下。缸内著少许水,将葡萄枝悬封之,可留至正月尚鲜

・菊の花に茄子の漬物や精進料理。茄子に銅銭を挟んで漬物作りは、銅イオンが漬物を鮮やかにするとか。

九月,御前进安菊花。自初一日起,吃花糕。宫眷内臣自初四日换穿罗重阳景菊花补子蟒衣。九日"重阳节",驾幸万岁山或兔儿山、旋磨山登高。吃迎霜麻辣兔、饮菊花酒。是月也,糟瓜茄,糊房窗,制诸菜蔬,抖晒皮衣,制衣御寒。

 

・舒妃の第十皇子は夭折:史実では1748年舒妃に、第十皇子が1751年に誕生するも、1753年に夭折。

清芬世守乾隆帝が3年かかって完成:史実では乾隆帝の第一次南巡で、乾隆帝は名臣 銭陳群の母 陳書の絵『夜纺授经图』にいたく感銘を受け、『南楼老人画册真迹』に「清芬世守」の題を付けたとか。浙江省にある清芬堂記念館に扁額が掲げられている。陳書の絵画は故宮博物院などにも所蔵。

・皇后 輝発那拉氏の皇子:史実では1752年第十二皇子 永璂(えいき)、1755年第十三皇子 永璟(えいけい)が誕生。

龍舟競漕ドラゴンボート端午の節句の行事。

・瓔珞が皇太后に言う~春は花を愛で 夏は蓮の花を摘み、秋は楓を 冬は雪を鑑賞できます。 【春天观花 夏天采荷  秋天迎枫 冬天赏雪】。
宋 無門慧『四季』春赏百花秋望月,夏有凉风冬观雪、に似てはいるが……。

富察父の臨終:史実では1723年に利栄保は死去。

・傅恒が言う~人の外に人あり 天の外に天あり【人外有人天外有天】。上には上があるの意。

・瓔珞の書~

范仲淹『岳陽楼記

而或长烟一空,皓月千里,浮光跃金,静影沉璧,渔歌互答,此乐何极!

長煙一空、皓月千里、浮光 金を躍らし、静影 璧を沈め、漁歌 互いに答えるは、この楽しみ 何ぞ極まらん。

順嬪:湖広総督の娘、祖先は開国の功臣、康煕帝の孝昭仁皇后は大伯母。

麗景軒:儲秀宮の后殿。

58話感想

太后の仮病か!劉女官が医術の達人……やるなぁ。瓔珞でさえ頭が切れるけど、やり方が手ぬるいと……太后はこれ位やり手じゃないとなれんのね。皇太后も狸やなぁと思っていたら、皇后が古狸呼ばわりしてた。

瓔珞と皇上は文通している。一方的だけど。舒妃が白狐の皮を所望。舒妃に昇格~。

刺繍女官さんも袁春望の元に連れてこられて、いきなり叩かれて叩き返せって、無体すぎて悪夢ね。鶉呼ばわりされている。

皇上に35通送って18通目からお返事。この薄緑衣装に袖の赤が可愛いな。叩いているのはクルミかな。宸筆をくず入れに……。

霍蘭部の首領を捕らえ傅恒は凱旋。きゃ~~瓔珞と傅恒、流れる音楽。駆け落ちしてしまえ~。海蘭察と明玉も円明園デートかな。新たなライバル妃嬪が登場していた。傅恒曰く、宮訓図の美貌,忠誠,謙遜,正直,勇敢に当てはまり、名は沈璧。

そして瓔珞が紫禁城へ戻る。嫻皇后は紫禁城にあるのは利害の有無。常貴人は順嬪へとスピード出世している。一度は断った瓔珞も、順嬪を見るやいなや皇后と手を結ぶ。

瓔珞が自分に対して、賢そうで腹に一物ある顔という表現に笑った。順嬪は純真で優しそうで親しみやすくいとしくなるらしい。瓔珞曰く、汚れを知らない無邪気な女子が後宮で最強説

順嬪への期待を上げるだけ上げておいて、今回は顔見せせず!気になる!!


円明園で穏やかな日々を送っていた瓔珞。皆は危機感がないと言うが、結構瓔珞の本質を表している気もする。大義も果たしたし、皇太后に可愛がられ、趣向を凝らして生活を楽しめていればそれでいいわ、な所が瓔珞にはあるよね。瓔珞が富察家に嫁いでいたら、マメマメしく富察母君に仕えて、小姑は富察皇后だし、この世の春だったのでは。

そして霍蘭部の暗喩。後宮争いかと思っていたけれど、案外瓔珞や皇上の恋心だったりするのかな?

 

瓔珞59話メモ

張廷玉:1755年死去。劉統勲の刻苦。

票擬:上奏文に対する皇帝の返答の草案を、内閣が作成する。

・香蘇和胃湯、夜休めず胃の痛みもある:香蘇散。

・偏殿:正殿に対して脇殿。古代では皇居を指すとか。

・花盆底靴:13,4歳以上の中青年の貴族女性が履く。高さは5-15cmほど。年齢が増すと低くなっていくらしい。

・静影沈璧:月の影が静かな水底に映り、まるで玉を沈めたかのようである。

59話感想

傅恒の正装が素敵。朝服の補子を確認したくて胸元を注視、確かに44話で賜わった四団龍っぽぃ。頂玉は紅宝石よね。下のほうの色合いもポップで良いな。

瓔珞が皇上に約束を持ち出すのはさすが~。瓔珞は猫のように潜り込むも鼠が怖いと言い、出産が死が怖いと。皇上の問いには過ぎたことと言うが、皇上がひっかかっているのはその辺りなようで。

寵妃を前に結託する妃嬪たち。皆子供ができて、位も妃に上がっている。悪だくみの会とな。

順嬪(张嘉倪)がさらっと登場。歩くのもおぼつかない愛比達の娘。侍女は遺珠(张婕)。瓔珞を名前で呼んでいるのはキャラかワザとか。瓔珞をつれない善人と見抜いている辺り、後宮をよくお分かりで。黒猫に餌をあげている。

太后による和安公主の仏事での妃嬪のやり取りが、親戚の集いのヨメたちになっている。妃嬪たちは地蔵本願経を捧げる。このあたりは後宮モノと言った感じ。9月15日子の刻生まれに、唇の下に刺し傷を2つは転生の証と。これは瓔珞が教えていたんじゃ……。

前評判で順嬪が無邪気で天真爛漫と、少女漫画のヒロインのような妃嬪を想像していたけど、艶っぽぃ美人で高貴妃をサバサバしたような感じなのは、儲秀宮に住んでいるからかな。男性目線と女性目線では違うのかしら。純真設定と、踊りながら脱いでいくのは、どっちがどうなんだ。

ワタシは瓔珞&傅恒派なのか、この辺りちょっと後宮モノになってきて気持ちが少し遠のいている……。調べるのは面白いんだけど。

 

瓔珞60話メモ

順嬪 紐祜禄氏(ニオフル):ニオフル氏は満州族八大姓氏の一で、最も歴史がある姓氏。

洪芻(こうすう)の香譜北宋末に洪芻が編纂した。5巻中2巻が現在でも残っている。香道の歴史や用い方や配合が記されている。香りを品、異、事、法と四種類で分類した。

月食:皇帝は月光を避け、大臣は香を焚き叩頭し儀式を行う。銅鑼の音で天狗を追い払い月を救う。

60話感想

朕のチョロさも熟知している恐るべし順嬪。頭の良さは瓔珞みがあるけれど……。怖い嫻皇后にも負けてない瓔珞。案外あっさりしてたな。嫻皇后は広済大師も買収する。

太后にしれっと嘘を重ねる順嬪、こえ~~~。皇上の入れ知恵も早速取り入れている。瓔珞の警戒心は大切よ。

海蘭察からの結納品!おめでたい話だ。ここに来て明玉にあの銀針??

茉莉花の香油は桂花の香油ほど長続きしない。順嬪は香りが残るので百合の香りが好きと。順嬪は皇上が一番欲しい言葉が「陛下が一番です」も心得ている。順嬪に寝込みを襲われる瓔珞……。順嬪は手強いな~。出会いが妃嬪でなければ気が合いそうではあるが……。

 

 

 

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▼四月の『酌中志』

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外部サイト

▼5巻:57話~70話

 

 

 

 

 

 

 

 

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