笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」・「魔道祖師Q」・小説/アニメ「魔道祖師」の感想や考察を綴っているブログです。「陳情令」「風起洛陽」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。

瓔珞51話~55話感想考察/ヴィバルディ四季秋,秦韜玉 貧女,袁枚,後宮詞

北京2022オリンピック冬季大会で故宮博物院の空撮映像が映ると、『瓔珞』のOPや1話冒頭が思い出され、右側(東六宮)に映像が寄っていかないかと思ってしまう今日この頃。今週土曜日(2/19)にはBSプレミアム紫禁城の特別番組があるのは嬉しいが、その日はWOWOWで待望の陳情令コンサートが一挙放送され、HDDがキツキツなのだ。同志はおられるかしら……。

瓔珞51話メモ

・嫻皇后が和親王に言う~わが心は君と:金 第4代皇帝 完顔亮が詠った。春風になびく百花とは異なり、心はのように真っ直ぐに空に向かって立つの意。

完顔亮『咏竹

孤驿潇潇竹一丛,不同凡卉媚春风。
我心正与君相似只待云梢拂碧空

わが心は君と同じくして 碧空より雲の去るのを待つのみ

崇禎帝と仲違いした周皇后は絶食、古い毛皮の褥を届けて仲直り:41話に出てきた袁貴妃が仕えた明の皇帝と皇后。やはりあの時の周皇后は嫻皇后か。

川貝は草烏、川烏、附子など烏頭類の薬と一緒に服用すると中毒を起こす。ユリ科バイモ属。センバイモ。肺熱、咳、痰に効く。

51話感想

那爾布は既に死んでいた。嫻皇后は自殺ではないと主張。皇太后の甥が不正し皇太后の兄嫁が斟酌を願い出ていたようだ。嫻皇后は、役人も後宮も皇帝を騙しており、皇帝がいくら政務に励んでも無実の臣下を救うことも不正を断つこともできないと毒をそそぐ。

皇上ですら世の中はままならぬものと言う。

嫻皇后は塀の上に登り、皇后になっても父を守れず納得できないと言い、弘昼は力になりたいと。その一方で、世の中がおかしくなっても私は冷静と。それはさすがなのだけれど、嫻皇后が皇上の歓心を得る方法は、皇后への負い目なのね。それは結構、地雷でもある気がする。

第五皇子の歓心を得る相手が令妃とは愉妃も賢いな。明玉が八つ当たりしていると海蘭察があらわれ成長していると言う。あの頃の明玉は敵対していたもんね。

オルゴールをかけて舞踏の練習をしていると皇上が来て『王様と私』チック。皇上の「残忍な君主か?」との問いに、瓔珞はハッキリとはいと答える。

オルゴールの音楽も気になってしょうがないがタイトルが出てこない。クラシックソムリエな知人に尋ねたら出てきたこの曲名、ヴィバルディ四季 秋 第3楽章』!嗚呼スッキリ。この曲は狩りの場面で、瓔珞が獲物を狙っているのかとも思ったが、瓔珞は猟犬で皇帝がしとめる狩人の意か?

袁春望もあらわれ、久々に琥珀も。

Vivaldi : Four Seasons - Autumn: 3rd Movement


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瓔珞52話メモ

・骨折の治療薬である草烏頭膏には、草烏が含まれている:カラトリカブト。生薬としても用いるが、毒性も強い。

・純貴妃が言う~長年の夢 露と消え 他人の花嫁衣装を縫う。豪華な衣裳に身をつつみ皇帝に嫁いだ純貴妃が、瓔珞に刺繍もさせていたことを思うと皮肉な詩……。

秦韜玉『貧女

蓬门未识绮罗香,拟托良媒益自伤。
谁爱风流高格调,共怜时世俭梳妆。
敢将十指夸针巧,不把双眉斗画长。
苦恨年年压金线,为他人作嫁衣裳

貧しい家の娘は華麗な衣裳の香りを知らず、良き縁談のことを思うと悲しくなる。
誰が高尚な品格や情調を愛し、つましい化粧を慈しんでくれるだろう。
十指が織りなす縫い目の美しさは誇るものの、眉の長さは競わない。
年々金糸の刺繍をするのは辛くなるけれど、裕福なお嬢さんのために花嫁衣装を縫う

52話感想

愉妃、裏切った? 葉天子曰く、若い皇子が人参を大量に摂取すると、失神し胃の血流が悪くなり昏睡状態となる。補薬なら側根を服用するものと。アレ?以前、純貴妃、治るからと人参を愉妃に贈っていたのは、堂々と第五皇子を害するため? それを愉妃が指示した? しかし劉侍医はいつも怪しい処方しかしない……。

忠義者の玉壷、と思うたら嫻皇后が家族を盾に吐かせる皮肉よ……。純貴妃は泠宮行き~。愉妃はどちらに転んでも大丈夫なように張ったのか。

この一連の流れに思うところのある皇上。一方、瓔珞も腑に落ちない。そして祖母を落としにかかる第五皇子、賢いゾ。

冷宮で春と書いている純貴妃。えっ、また嫻皇后が冷宮に? ええと、嫻皇后に煽られはしたけれど、第七皇子を死に至らしめたのは純貴妃でいいのかな? でも燃えやすい菊花炭は内務府に影響力のあった嫻皇后の仕業? 純貴妃に掴まれ振り向かされた嫻皇后の一連の表情がなんとも絶妙。富察皇后の善人ぶりと派閥への強要が嫌だった嫻皇后。母の呪いが続いていたのか。後ろで控えている太監は誰なの?

嫻皇后が灯火をチョッキンする横に、また一つ。今度は誰なのか……。しかし皇上の寵妃(瓔珞、富察皇后、純貴妃)は、皆、傅恒を大切に思っているというのは……皇上の身からするとどこか切ないなぁ。

瓔珞第53話メモ

・琴の月露知音円明園から取り寄せた:史実でも古琴のコレクター乾隆帝が、この琴を「头等十六号」と位置づけ、琴に「月露与琴,是一非三,灭分别相,成无底篮,元酒既淡,尺帛浑素,谁知音者,唯问月露。」と金字で刻んだ。

・舒妃が詠じる~袁枚(えんばい)。清らかな声は容易に出ず、月下美人は容易に咲かぬ。

清 袁枚『箴作诗者

倚马休夸速藻佳,相如终竟压邹枚。
物须见少方为贵,诗到能迟转是才。
清角声高非易奏优昙花好不轻开
须知极乐神仙境,修炼多从苦处来。

親蚕礼:皇后が養蚕を行う。儲秀宮の西陵教蚕図にもあった。

・和親王が嫻皇后を案じて言う。1751年3月に乾隆帝が富察皇后の3回忌日に詠んだ詩だそうな。ふるい剣と言うと故剣情深も思い出す。山河令29話-4で説明。

乾隆帝

独旦歌来三忌周,心怀岁月信如流。
岂必新琴终不及究输旧剑久相投

新しき琴及ばざるにあらず 旧き剣に及ばざるなり。

・瓔珞が明玉の刺繍に対して言う~心静かに細かな部分にまで気を配って取り組むべき。

杜甫『戏题王宰画山水图歌

十日画一水,五日画一石。(略)

十日一水を画き、五日一石を画く

 

・爾晴が詠じる。後宮の悲哀を詠っている。

白居易後宮

雨露由来一点恩,争能遍布及千门。
三千宫女胭脂面几个春来无泪痕

皇帝からの寵愛は雨露のごとくほんの少しで、争いは至る所にあり千門にもなる。
三千の宮女臙脂の面幾箇か春来たりて涙痕無からん

恰克図(キャフタ)で買った毛皮:黒狐80、白豹30、貂50。最上の貂は皇太后と皇后へ、海獺は質が悪く、色がかったを瓔珞へ。狐は瓔珞なのね。恰克図は清とロシアの貿易中心地。狩猟の後の毛皮の意味かしら……。

53話感想

愉妃は皇后への恩のために純貴妃に近付いていた……なかなか難度の高いミッションね。目の付け所は抜群だけれど。第五皇子に何かあったら呪われそうな。

令妃が謝りになんて来るわけがない。琴を取り戻せとは李玉が気の毒……。ぬけぬけと寝る瓔珞。根負けして琴を奏でる皇上に笑っちゃう。慣例を守りたい皇上。そして舒嬪、またも夜伽なーらん。

皇后を冷遇する皇太后、和親王の前で涙も自由自在な皇后。

皇后が使うのは金製、貴妃は銀製、妃嬪は銅製なのに令妃は製、舒嬪の訴えに、皇后のそらっとぼける表情は好きよ。赤い壺は煮えたぎる内心かしら。

袁春望と小全子はハブvsマングース感がある。そしてホラーで残酷な爾晴さん。

 

瓔珞54話感想

やっぱり明玉さんの手仕事はお粗末なのね……海蘭察が嬉しそうなのがよきよき。思い人からの贈り物を喜びボーイズトークな皇上と海蘭察のふたり。

琥珀により爾晴の悪魔な所業が明かされる。皇上に直訴する爾晴の服は緑色。
長春宮でまみえるかつての女官たち。ん?明玉が敵対していたのも爾晴の差し金?それは見直さないと~。思いを寄せたが成果が得られずは、純貴妃と同じ感じなのかな。とはいえ結婚は叶ったワケだし、もう少し傅恒と相性が良ければ爾晴には道があったハズなのだけれど。爾晴には祖父が大学士という自負もある。爾晴散るすんなり自害しなさそうだけど、何かトドメの言葉を言ったのかな。

さすが瓔珞と嫻皇后は互角の相手ね。となるとそもそも琥珀を魏貴人な瓔珞の元へ行かせたのは嫻皇后か!
気の毒なのは富察家の母君ね……。

 

瓔珞55話メモ

・嫻皇后が珍児に言う~小さな事が大きな禍となることの意。

韓非子 喩老

千丈之堤以蝼蚁之穴溃,百尺之室以突隙之烟焚。

千丈の堤もる螻蟻(ろうぎ)の穴をもって潰える。

冬虫夏草:『チャングム』のハン尚君を思い出す~。

・四格殿から嫻皇后へ贈られた鸚鵡:皇后の父方の従兄。落ち葉からも身を守ろうとするは【树上落了一片叶子都怕打着他脳袋】。今回は「」繋がりが多い。

・きのこの白菜炒め、蒸餅、木の実のお粥、卵の汁物、椎茸と野菜の炒め物、麺、豚肉の煮込み汁:蘑炖白菜、蜂糕、果子粥、卧蛋汤、松花糖菇、攒丝素面、苏造肉。これも妃嬪だったりしないかな……令妃は蘇造肉とか…?

・瓔珞が皇上に言う~

乾隆帝述悲賦

易何以首乾坤?诗何以首关睢?惟人伦之伊始,固天俪之与齐。念懿后之作配,廿二年而于斯。痛一旦之永诀隔阴阳而莫知。(略)
信人生之如夢兮,了萬世之皆虛。嗚呼!悲莫悲兮生別離失內位兮孰予隨?入椒房兮闐寂,披鳳幄兮空垂。春風秋月兮盡於此,夏日冬夜兮知複何時?

なんとつらい別れか、二度と会えぬ人よ。(略)
生別離より悲しきはなし、残るは長き余生のみ。

乾隆13年(1748年)、翰林院や礼部 宗人府の者が戒告処分を受ける。両江や閩浙などの53名の官吏も断罪。盛京や寧夏の八旗貴族も死罪や免職にした。

史実では、富察皇后の冊文で皇妣”が“先太后”になっていた事に乾隆帝が激怒、翰林院の刑部尚書の阿克敦の審議を巡り、乾隆帝は官吏たちを罷免、阿克敦は死刑の直前に免れ取り立てられた。葬儀が不備だとして工部、光禄寺も咎を受け、礼部尚書も降格。皇后の死後「百日不剃髪」を守らなかった者にも、厳しい処分をくだした。

55話感想

嫻皇后のこういう髪型もあるのね。皇上は富察皇后を悔やみきれない、容音は15歳で嫡福晋となり花をしおれさせ無情だったと、海蘭察にこぼす。呉総管は皇后と繋がっている。瓔珞が柳の木を描いている。爾晴は明玉が手をくだしたか。

素食の数々。張東官は蘇州料理が得意。李玉も大変だ。

瓔珞は菊の柄の衣装。皇后が死後も利用されたことを突きつける瓔珞に対して、即位して13年、朝廷を熟成する刀が必要だったと。皇上は瓔珞に、優しすぎて忘れているようだが、帝王は無情だと言う。さっきと言っていることが真逆。そして一生紫禁城だと。袁春望は何かしら。

養心殿のカットも美しい。寄り添う嫻皇后。ふたりお似合いだから、もう瓔珞は自由放免でいいんじゃないかと思えてくる。

宮の者たちにヒマを出し、残る珍珠と小全子が健気。そして嫻皇后の前で袁春望を告発する。袁春望は冷宮となった延禧宮で瓔珞とふたり、暮らしたかったのかなぁ?甘い?

 

 

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▼故い剣について

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外部サイト

▼第43~第56話

 

 

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