笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」・「魔道祖師Q」・小説/アニメ「魔道祖師」の感想や考察を綴っているブログです。「陳情令」「風起洛陽」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。

瓔珞21話~25話感想考察/貴妃酔酒②平郡王紅楼夢,金樽吟,三清茶,茶の好み,洛神

瓔珞21話メモ

  • 万寿無疆(ばんじゅむきょう):四字熟語。長寿を祝う言葉。『詩経 国風 豳風(ひんぷう) 七月』の最後にある。代の農業や農民を描いたとされる。瓔珞も皇后様に影響されているという事なのかな。 
  • 楊玉環は豊満な美女、趙飛燕は柳腰:【楊肥趙痩】という表現がある。趙飛燕と言えば、『君花海棠』の商細蕊の当たり役。
  • 洛神:中国神話の伏羲氏の娘。曹植が詠んだ『洛神賦』は、曹丕(文帝)の甄后がモデルという説もあり、つながり?

     

  • 夜伽:中国ネット情報では、なんだか大変だなぁという感想……。危険物持込みを防ぐために妃嬪の一糸まとわぬ簀巻きとか、金光善@陳情令の末路にならないように時間制限付きとか、妃嬪の退出時には、朝議で臣下が退出するように、後ずさりして再び簀巻きにされて帰るとか、皇帝が「留」と言わないと記録されずになかった事になるとか。
  • 寿陽公主梅の花:中国南北朝時代南朝の初代皇帝武帝の女。寝ていると梅の花が額に落ち、五出の花となり落ちなかった、それを梅花粧と呼ぶ。

  • 我皇宮にありてはや幾とせが過ぎぬ~:高貴妃第二弾な『貴妃酔酒』で楊貴妃が高力士ら相手に話している台詞。前回の『貴妃酔酒』より前の場面。
  • よくもこやつめお前の言葉が偽りなら~:『貴妃酔酒』にて、酔った楊貴妃が、無理難題を断った高力士を叩いて唱っている、終わり間際の場面。
  • 永綬:舒妃の父。侍郎永綬(納蘭永寿)。納蘭永綬雍正帝の大臣。だから皇太后はよく知っているのか。
  • 延暉閣:御花園内の西北。眺望の良い楼閣。
  • 穆桂英掛師:穆桂英は女将軍。

 

危機を切り抜けるために協力する瓔珞と明玉、なるほど。いきなり宴で手品を始める瓔珞は度胸あるなぁ。毎年呼ばれたらどうするんだ。婉貴人 陳氏(王欣慧)登場。

一番欲しいものを奪うのが最高の報復な瓔珞さん。美女比べという名の洛神コスプレ~。見たい、見たい。そしてやらされている感な皇后……。若返ってカワイイし、爾晴まで舞ってと頼んでるし、しかも舒妃が唱う『宮牆柳』がBGMだし。ご満悦な皇上、そりゃそうだ。作戦成功!

高貴妃が力不足は役立たずとハッキリおっしゃる。瓔珞が灰色衣装になっている。明玉とも協力し、二人して宮女は高貴妃の真似をしていると言いブーメランな高貴妃

『君花海棠』を見ていた身にはニヨニヨする京劇ラインナップ。けれど瓔珞には「覇王別姫」の虞姫は出てきていないハズ?としばし考えたら、女官の飛び降りと、虞姫の最期を重ねているのか?? 「洛神」には『山河令』の顧湘と曹蔚寧を思い出す~。うぅ。

 

瓔珞22話メモ

  • 漿果(しょうか):外果皮が薄く、果汁を多く含んだ果実。反対語は乾果。
  • 鳳仙花:日本では「爪紅」という別名があり、布や爪を染色する。
  • 嫦娥顛当(てんとう):『聊斎志異』8巻。嫦娥顚當に罰として善財童子の拝礼の真似をさせる場面が後半にある。ふざけた事が騒動を巻き起こし、ひとの上に立つものは軽々しくしてはいけない、陽が極まれば陰が生じると結ばれている。趙飛燕や貴妃酔酒などの言葉も出てくる。
  • 永定門:北京外城の正門で、外城城門で最大。
  • 護国寺平安符北京八大寺院の一。護身府
  • 隆福寺ラマ教寺院。朝廷の香火院の一。
  • 広化寺:北京で名高い仏教寺院。
  • 鴆毒(ちんどく):満清十大酷刑の一。身分の高い人物に死を授ける時に用いる。鴆という鳥の羽根に毒がある。
お茶について
  • 皇后には雲南金瓜貢茶:プーアール茶。形が南瓜に似て、茶芽が金黄色になることから名付けられた。
  • 傅恒は安渓の鉄観音中国十大銘茶の一。青茶の一種。
  • 純妃は紅茶嫌いで蘇州の茉莉花茶ジャスミン茶。蘇州なのは名前が蘇氏だからかな。
  • 嫻妃は恩施玉露から碧螺春に変わる:蒸し製法の緑茶。日本茶の製法と同じ。
  • 皇帝は好みは出さないが龍井:中国の緑茶の代表格

このお茶による人物像の描き分けはちょっと面白い。
皇帝が龍井なのは「龍」だからと思っていたら、本当に好きで清明節に間に合うように運ばせたほど。
滋味深く貴重な普洱茶は皇后
香りのついたジャスミン茶が純妃ジャスミンと言えば皇后が大切にしている花、紅茶は何を表わしているんだろう? イギリス?紅色?何かが嫌いなのね。
中国では珍しい蒸し茶製法を好んでいた嫻妃。碧螺春は舒妃が皇太后へ贈り、康煕帝云々のお茶。変わったのは生き方もか。
そして傅恒はスッキリとした中にも力強く、香り高い鉄観音台湾の猫空で飲んだお茶は美味しかった!

 

高貴妃のお気に入りな京劇衣装も燃やされるとは……。まぁ自業自得なんだけど。

瓔珞と明玉は暗色系の衣装。お怒りな高貴妃と皇后にそれぞれのぞむ、舒妃と瓔珞。家で歌舞に興じると、『君花海棠』でも二旦那の母が姑に怒られていたな。

美女は真の英雄を見分ける試金石と瓔珞は言う。富察皇后は、皇后には戦や政には関われず、己の責は後宮を治め陛下の悩みを取り除くことと語り、皇后学を授けている。

張女官をゆするとは、衣装を焼かれて同情するんじゃなかった。舒妃納蘭は隠密でもいるのかのような情報通ね。瓔珞を欺いて引き入れようなんて甘すぎる。

 

瓔珞23話メモ

  • 三清乾隆帝が最も好んだお茶。梅の花や松の実、仏手柑(ブッシュカン)を煮出し龍井を加えた。梅の花は香りが良く高級で正月に摘んできたものを保存、松の実も特別で御花園の百年松、仏手柑と松の実を混ぜると毒を生む……22話の茶談義からすると、三……。
  • 世は無常ゆえ酒に酔い~:実際に和親王が詠んだ詩。
    金樽吟
    世事无常耽金樽,杯杯台郎醉红尘。
    人生难得一知己,推杯换盏话古今。
  • 泰山崩るるとも動ぜざる:宋 蘇洵『心術』。
  • 乾隆帝の兄弟親戚
    乾隆帝雍正帝第四皇子、10人は異母兄弟。輩字(同世代)は「
    親王 弘昼(こうちゅう):雍正帝第五皇子、五兄上。乾隆帝とは同い年。棺を作らせた、訥親(ナチン)を殴ったのも史実。
    福惠(福慧)雍正帝八阿哥。雍正帝が可愛がる。8歳で夭折。
    弘曕(こうえん):雍正帝第六子、1733年生まれ。雍正帝末子
    親王 允祹
    (いんとう):康煕帝第十二子。十二叔父。
    慎郡王 允禧(いんき):康煕帝第二十一子。輩字は「」。雍正帝就任後、兄弟たちは胤から変更となる。
    平郡王 福彭(ふくほう):太宗の甥の子孫ぽぃ。『紅楼夢』の西平王が平郡王らしい。
  • 九子奪嫡康煕帝の9人の息子が皇位を争った。
  • 内務府管内領:正五品。

瓔珞は皇后を信じていた。そして傅恒は瓔珞を守りたいと言う。嫻妃は第五皇子を甲斐甲斐しく世話する様子を皇帝に見せている。

ここで皇帝の親族が登場。弟 弘曕(孙翊晨)に、十二叔父上な親王 允祹(公方敏)に慎郡王 允禧(张彬)親王 弘昼(洪尧)は傍若無人平郡王 福彭(黄世亮)も。なんか腹立つ和親王…。こういう嵩だかい女好きってリアルにいるよなぁ。

瓔珞パパは内務府の内管領に。和親王「恨みは結ばず解くもの」って加害者が言うな。

いきなり和親王と親戚になっとるし、あっさり姉問題が内々で解決してるし。

 

瓔珞24話メモ

  • 曼荼羅:生薬は洋金花と言い、華陀が麻酔薬として用いた。
  • 雍正帝の妃嬪
    太后乾隆帝の母。孝聖憲皇后。
    裕太妃(寿康宮):和親王の母。純懿皇貴妃。皇太后と姉妹のように仲が良かったとある。
    郭太妃常在(寿安宮)気が強い:郭貴人は存在。常在として入宮。
  • 太后が言う~玉を彫らねば器とならず
    礼記 学記
    玉不琢,不成器(人不学,不知道。)
    生まれつき優れていても、修養しなければ立派な人間にはなれない。
  • 傅恒が言う~君子は言で人を挙げず人で言を廃せず
    論語 第十五 衛霊公 二十二
    君子不以言举人,不以人废言。
    君子は言葉によって人を選ばない、人でもって言葉をやめない。
  • 瓔珞が言う~巧言令色鮮なし仁

    論語 第一 学而 三
    巧言令色鲜矣仁。
    言葉巧みでうわべの良い者には仁がない。


明玉は赤色衣装に戻っている。頼られると嬉しいのね。干されて薬を乾すしかない葉天士に策を授ける瓔珞。

ここへ来て皇太妃たち、太后(宋春丽)と裕太妃(白珊)が登場。瓔珞が和親王に目を付けられ、海蘭察も傅恒もヤキモキ。

親王、懲りん奴ね。瓔珞サマ、お裁きの時間です。瓔珞は泣きマネをしながら自分は吸わないようにしている……さすが。姉は15歳で入宮し9年待ったという瓔珞が切ない……。瓔珞は5歳位だったはず。皇帝も出てきてひぇ~~~。皇后も瓔珞を、裕太妃も和親王を守ろうとしている。

 

瓔珞25話メモ

  • 蓮の花菓子乾隆帝の幼少からの好物。
  • 金子河で摘んだ蓮の花:紫禁城内を流れる河。
  • 三兄の弘時が、弘暦に毒入り菓子を食べさせようとして、弘昼が母の作った物と思い食べた:第三子 愛新覚羅弘時。若い頃から放埒で、1727年に宗籍から除籍されている。父の政敵の叔父を支援したとか。
  • 陳皮:暑気あたり、消化を助ける
  • 窓紗:窓にかけるうすぎぬ。
  • 乞巧節:七夕。針の上達を願い、針が水に浮かび日が穴を通れば、裁縫の腕が上がる。仙女は織姫。
  • 皇后が言う~天の時地の利人の和がそろう日が来る

    孟子 公孫丑章句下』
    天時不如地利。地利不如人和。


皇上が瓔珞を抹殺するのをためらうのは、きっと……。
瓔珞もさすがに大丈夫かなぁと思っていたら襲われ、富察傅恒の跳び蹴りがカッコイィ~、惚れてまぅ。

氷鑑の演出が効いている。皇帝が好物な葡萄と茶の食べ合わせで、地味に仕返しする瓔珞。

裕太妃……下手人なのに瓔珞を脅すとはやってしまいましたね、ご愁傷さまです……。愉貴人に策略を付けたようなタイプね。

思い詰める瓔珞に皇后は手をさしのべ自分を落ち着かせ心を整えて物事に臨むよう諭す。針も浮かべてしまう皇后サマ、あっぱれです。瓔珞が年齢相応な表情になるのもよき。

明玉の贈った香り袋の刺繍が、なのが斬新すぎて気になる気になる。海蘭察に「なぜ違うと?」と聞かれ、傅恒は中国語で「達人が蘭の花でなく韮菜の刺繍を?」と言っていた。蘭の花にしたかったけど、難しくて葉っぱの刺繍だけになっちゃったんだろうか? しかも蘭花=瓔珞で、ニラ=明玉って事よね……。海蘭察×明玉もお似合いよ。

 

さて、23話のお茶会で出てきた平郡王 福彭

彼がモデルとなった西平王が登場する『紅楼夢 第105回』は「錦衣軍 寧国府を査抄するのこと」というタイトルで、賈赦が悪事を働き祖徳を汚したと勅旨を受けて捕獲される場面なのである。この賈赦は和親王のような女にだらしない人物なのだ。

わざわざ遠縁の平郡王をあの茶会で登場させたのは、この展開を絡めていたからではなかろうか。

 

 

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▼趙飛燕について

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▼洛神賦について

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