30話メモ&感想
胡皇后が月餅を送らなかったために、宣徳帝が貰えたのは張皇太后からだけ……。なんだかバレンタインの義理チョコみたいだね。
袁琦はどうやら司苑局からワイロを受け取っているようで。
宣徳帝の妃嬪たちも
恵妃 何氏
嬪妃 趙氏
昭儀 呉妙賢
婕妤(しょうよ)曹氏
貴人 焦氏となっている。
宮中は覚えが悪くなると人の離れるのも早い。
子衿が池に沈めた桂花酒で釣り上げられた呉昭儀。なんだか憎めないキャラ。
中秋の宴。侍女がトコトコ太鼓を叩いている?と思っていたら、止まった人がお披露目するという優雅な順番決めだった。それにしても皇太子妃でも皇太后でも、取り仕切っているのはいつも張氏というのはちょっと不思議な気もする後宮だ。
皇太后は殷紫萍を代理の尚食とし指導するようにお達し。一歩抜きんでた!
陛下は今年より紫禁城の食材の供給量を3分の1に減らすと。史実でも宣徳帝の倹約について記されている。
『明宣宗宝訓 巻一 節倹』
○宣德元年二月庚辰司苑局言種蔬上供當用薥稭三千束蘆葦蒲五千餘束例於順天府取給
上曰內用蔬菜幾何而取於民如此可三分减二顧謂侍臣曰大禹惡衣菲食惟恐奉飬之過勞民費財朕安可以園蔬重勞費百姓
子衿が水筆画(水書き)を描いていると、聞いた事のある蕭の音色が。游一帆が立ち去る。そして游一帆は水筆画をたどり、「家が恋しいのか?」と。いつもと違った游一帆の表情だ。
池に落ちた呉昭儀は子衿に、謝罪するなら罰を覚悟せよと。
宣徳帝から游一帆が相手を喜ばせる方法の相談を受けて、「しばらく冷たく接してまた目をかけてやる」って、ぜったい子衿攻略と反対の事を言っているやろ。韓国ドラマ『赤い袖先』では同情を買えって言われてたよ。
陛下が呉昭儀を訪ねると、子衿とふたり仲良く寝ている。『瓔珞』第60話の順嬪か?そしてベッドから出ようとしたら、なんで呉昭儀、芋虫状態なの? 布団にくるまっていた舒妃納蘭@瓔珞?
皇后は辛味や苦みについて言い、雪蘆が怒られているのを殷紫萍がかばい、皇后担当を申し出る。殷紫萍はすっかり尚食代理の貫禄が出てきて、何瑞賢はこの位の位階が似合うな。しかし皇后は体調が悪そうで大丈夫か?
内府が9000疋の反物を要求し、急ぎ作らせるよう奏状を出すと。
『明宣宗宝訓 巻一 節倹』
○洪熙元年八月庚午行在工部奏內府供用紵絲紗羅計九千匹請下蘇杭等府織
上曰供應之物雖不可缺然當念民力今百姓艱難可减半造又諭尚書吳中等曰昔魏徵告唐太宗每以恤民為言卿等其體此意
宣徳帝は囲碁をしても、琵琶を聞いても、呉昭儀の腕輪にも、子衿の影がつきまとう。
子衿は永寧宮へ移るよう言われるが、ここに住んでいたのは荘妃に郭貴妃……コワイ因縁。広州では中秋の夜に灯籠を高い木に掲げるそうな。
陳蕪が永城へ行っていたのは、子衿の母親の命日を前にお墓を修繕し、親族を捜して故郷に帰すよう陛下の配慮だった。
30話料理メモ
蓮房魚包(胡司膳)。蜂蜜と蓮の葉の香り、酸味もあって食欲をそそる。蓮と菊と菱の3種類を使って味を付けた。陛下も趣があると。林洪の『山家清供』に作り方が記載されている。詰め物は鳜鱼(ケツギョ)。
蓮の花托の詰め物は『花小厨』第24話の陶夫人マダム会のアフヌーンティーでも見かけた手間のかかりそうな料理!
林洪(宋代)《莲房鱼包》
锦金蓑织几重,问鱼何事得相容。
涌身既入莲房去,好度华池独化龙。幾重にも重なる錦の蓑のような蓮。
蓮の中の魚は龍のごとく美しい。
小麦焼き(烙饃)。餡はかす漬けの肉と海苔、軽い食感で美味。北征時に小麦粉を炒めて食べたと聞き、行軍に便利な食べ物を作った。味付けには塩と生姜汁を使い気を補うごまを散らし餡を入れた。日持ちもする。見た目はベーグルみたいな感じ。
なれ寿司の蓮の葉包み(荷叶鲊)。蓮の葉に包んで炎天下で干したなれ寿司。保存していた蓮の葉を用いた。桂花酒は湖水で冷やしていたが、温め直した。子衿考案。
陛下は「なれ寿司は盛夏に舟の上で夕日が沈むのを待って桂花酒を飲みながら食べるのが良い。舟の宴に合う。今は蓮の季節でもなく、趣に欠ける料理、風流人ぶった行いを慎むように」と言う。皇太后は陛下は碧筒杯が好きだったわねと。第2話でも無心蓮子酒で出てきていた。
池に落ちた呉昭儀の元に、子衿から風邪に効く神仙粥と神仙飯が届く。神仙粥は広東省の伝統料理で、もち米と白葱や生姜に酢を加えて煮たもので、風寒に効く。
▼蓮房魚包
▼順嬪と瓔珞が一緒にお眠り。
外部サイト
▼許凱、呉謹言のインタビュー記事。
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