36話メモ&感想
袁琦は司礼監も務めている。宣徳帝は孫貴妃も退けようとするが、近づき発熱していることに気付く。
「玉座に座る者は、明の先祖の期待に応え、民の思いにも答えねばならぬ。朕の苦悩を分かってくれるか」とふたり寄り添うのがいいな。
張皇后に呼び出された孫貴妃は、それぞれの妃嬪に務めを任せてみてはと提案。
恵妃は皇后の補佐。最も長く後宮におり適切に対処できる。
呉昭儀は香に詳しいので、宣徳炉の図案を任せる。
曹婕妤は儀礼に詳しく、尚儀局。
焦貴人は針仕事がうまく、尚巧局。
徐氏と袁氏は衣装や装飾品を好み、尚服局。
皇后のみが宮正司に指示を出せる。
パーフェクトなプレゼンでも、逆恨みされるのは世の常……。
開平衛で兵士を激励したいので、冬の衣に必要な綿の布を所望している。
開平衛はモンゴル高原南部の上都のあたり、元朝では夏の避暑の都として使われていた。明の洪武初期に占領し開平衛が設置された。
《宣宗章皇帝實錄 卷十九》
宣德元年七月十二日
○開平衞奏宣德元年例賞軍士冬衣布花今所貯綿布不足支用而舊積買馬布絹甚多 上曰買馬可緩軍士冬衣為急其以布絹兼支 南京地震起西北隨止
張皇太后は胡皇后に「言い方を考えなければ」と諭す。張皇太后の机の上には「和光同塵/光を和らげ塵に同ず」の文字。
老子《道德经》第五十六章
知者弗言,言者弗知。塞其兑,闭其门;挫其锐,解其纷;和其光,同其尘;是谓玄同。故不可得而亲,亦不可得而疏;不可得而利,亦不可得而害;不可得而贵,亦不可得而贱,故为天下贵。
誰が夜中に洗っているのかと思ったら、母 孟紫澐か。まだまだ出番があるのかな。蘇月華は「母親も師匠も親友も全員幻も同然だった」と游一帆に言っているが、ひとり相撲な恨み節が強くて気持ちが入れないなぁ。游一帆が視線を向けた先には花の絵なのだけれど、これはもしや……。
酒醋面局に帳簿の確認を行っていた蘇月華、呉昭儀とタッグを組むの? 呉昭儀の闇落ちはガッカリ……本人なりの正義感で突っ走る所が好感持てていたのに。
酒醋面局は明の宦官の官署名で八局の一。酒や酢、穀類、砂糖などを扱った。八局には兵仗局,银作局,浣衣局,巾帽局,针工局,内织染局,酒醋面局,司苑局がある。
袁琦は阮巨隊(げんきょたい)、武莽(ぶぼう)、陳友、王貴、楊四保が戻らず焦っている。商人たちと福建から船で出発し、蘇州や浙江を経て遅くとも先月中旬には天津に着いているはずだった。呉昭儀は通行手形(忠 38番)を手にして、「買い付けの名目で配下を広東へやり民の搾取を行っていた」と脅している。その様子を察した游一帆さん。
《明宣宗章皇帝實錄 卷八十五》に記載されているが、また後で出てくるかな?
上奏文。周干よりご報告、嘉興府海塩県は海に隣接しているため、たびたび倭寇による侵略を受けている。そこで洪武年間に海寧衛が設置され…。
《宣宗章皇帝實錄 卷四》
洪熙元年七月十八日
周幹言嘉興府海塩縣地臨大海数被倭寇洪武中設海寧衛及澉浦乍浦二千戶所陡置烟墩
呉昭儀より渡された粉を、陛下のお茶に混ぜようとしているの?
あやしげなのを調合している呉昭儀。猫の硯台も病となる。
通政使司から届く奏上は今夜より楊士奇に結論を出させてから報告せよとお達し。
孫貴妃が精進料理を食べて倒れた。殷紫萍は皇太后に呼び出される。しかしそんな危険な薬をなぜに土に埋めるのだ。
36話料理メモ
胡皇后より中元節の精進料理が陛下、皇太后、妃嬪に届けられる。
▼「和光同塵」について記しています。
外部サイト
▼許凱、呉謹言のインタビュー記事。
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