33話感想
久しぶりだね、司理理。元北斉密偵の長 肖恩(于荣光)『蒼穹の剣1』監督、《尚食》朱棣、《雪中悍刀行》王仙芝。長髪で鎖に繋がっていると、縄をひきちぎっておぉ~とするんじゃないかと思うのは、鬼将軍@陳情令の見すぎかも。因縁の相手である陳萍萍と対峙する、かたや脚をやられ、もう一方は息子嫁をやられ……。肖恩は想像していたより会話の通じるマトモな人だった。というかイケオジ枠だった。
太平別院で待つと言えばこの御方よね。陛下が正装してる!フキフキしているのは『瓔珞』では故人を偲んでいる時だった。今回の計画名は「紅袖招」って琅琊榜? 毒は司理理に仕込まれている。陛下は肖恩を殺し、范閑には生きて戻れとのおおせ。
気をつける相手は北斉 錦衣衛 鎮撫使 沈重。以前にも出てきた名前。
大宗師 苦荷は肖恩の帰還を望まず体裁を気にするタイプで、最後の弟子 海棠朶朶は九品の聖女。
将軍の上杉虎。……は? なぜこちらにおいでなさいます?年中異民族を防ぎ百戦百勝らしい。凶暴、穏やかで謙虚という噂の持主で肖恩の義子で帰りを待ち望む。上杉某は作者が好きなんかな。
早速、北斉 大将軍 上杉虎(赫子铭)『成化十四年』李飛。登場! 燕小乙のごとく肉を食べている。
北斉皇帝は親政を始めたが、皇太后は諦めていない。司理理の毒は、密に触れると伝染するので解毒薬の親心……。范父は南慶虎衛首領 高達(李燊)『ジェイドダイナスティ』 林驚羽、『蒼穹の剣』萧鼎を付ける。高達はガンダムの中国名だが、字幕は某機動戦士なのが(笑)。范閑が飼っていた馬の名は「扎古/ザク」。もしや赤かったりするの?
家族に見送られながら京都を出立、北斉編の始まり~~~。
五竹は水に潜っても平気なのか。そして五竹が相手するのは大宗師級だけ。母がこの世に来たのは肖恩が関係すると話す。郭保坤が交渉しているのは趙大。へっぽこ刺客かな。郭保坤のディエ呼びは登宝@君花海棠の紅にあらずの専売特許かと思っていたがここにもいた~。そしてそういう場合はへなちょこ息子率高し。
王啓年は肖恩のお世話係に。肖恩はなんだか渋くていいキャラしてるな。好きなキャラ。滝の美しい場所に五竹が到来。
34話感想
北斉の聖女 海棠朶朶(辛芷蕾)『狼殿下』遥姬、『如懿伝』金玉妍、『蒼穹の剣』美杜莎 登場。EDに出てきていた人だ~。五竹と苦荷の戦いは滝の水しぶきの中というのも面白い。
院長は黒旗を撤退させている。これはテノヒラクルーなのか?深謀遠慮なのか?影子は院長に「息子」と言っているが、そう言っているだけなのか、広い概念なのか。王啓年は院長派閥だったよね。范閑母は3人と関係を持ち、その後范閑が生まれたから、皆、自分が父親と思っている息子版『マンマ・ミーア』みたいな感じとか?
肖恩は毒を抜くことができるようだ。真気なの??
司理理に対する時に、突然范閑のモードがオラオラに変わるのはなんなんだ。地下牢の時も「どしたん、急に」と思うた。多分、これも范閑のキャラなんだろうけど、いまひとつ張若昀とは合っておらずいつも違和感が残る。これは范閑がモテているということなのか?そして司理理、南慶の元皇族ってナニそれ。本名は李離思、じゃぁ院長は司理理の素性を知っているの? 弟は皇位権の鍵となる?
このあたりの描写はいまひとつ分からないが、ガンダムくんと王啓年と川の字になって寝ているのと、農民刺客と郭保坤の道行きはほのぼのする。ミイラに続いて、今度は二人羽織になっている郭くん……。
このドラマはあんまりツラくならないエンタメ性があるよね。
35話感想
タイトル「乱闘の場」と言うだけあって、今日の范閑は戦いの見どころいっぱい。馬を駆けらせてからの肖恩との戦いは迫力がある!このゴツゴツ岩山は陳情令の江澄や温寧鬼将軍でも見た所かな?
海棠朶朶との戦いはなぜかコメディ調。
燕小乙も現われ、将軍上杉虎は「腐った人の身は万物の滋養、死とは始まりにすぎん」【人身腐坏,滋养万物,死亡只是个开始】と言う。
范閑は将軍とも戦い、さすがに連戦で疲れるやろと思っていたら、やっぱり疲れていた。郭保坤まで加わり農民刺客も活躍していたのに、全員あっさり燕小乙に殺される……。
肖恩は「陳萍萍だけをよりどころとするな」と忠告。はい、私もそう思います。司理理ちゃんは范閑の身代わりに矢を受ける。でもコメディになる。
川のほとりで范閑は海棠朶朶と果物を食べる。モテモテね。
肖恩は好きだから生きていてほしいけど、命を狙われているもんなぁ……。
36話感想
范閑は海棠朶朶を皇太后派と推理し、協力を呼びかける。北斉は皇帝・皇太后・上杉虎の3派に分かれているようだ。海棠も沈重に気を付けろと言う。范閑に詩を贈られ、「私は雨に濡れないし、海棠も嵐のあとは枝しか残らないかも」とツッコンでいる海棠朶朶がいいな。
李清照 (宋代) 『如夢令』
昨夜雨疏风骤,浓睡不消残酒。
试问卷帘人,却道海棠依旧。
知否?知否?应是绿肥红瘦。昨夜は雨がぱらぱらと音を立て、風が激しかった。ぐっすりと睡ったけれど二日酔いはまだ醒めていない。
ためしに簾を巻いているものにたずねてみると、「海棠の花は大丈夫でございます」という。
「お前、わかってるの、ほんとにわかってるの?きっと緑の葉ばかり茂って、紅い花は色あせてしまったんじゃないの?」
松枝茂夫「中国名詩選 下」1986 岩波書店
范閑は司理理に毒の事を告げ、解毒薬の処方箋を渡す。予想より早く渡したな。さて、司理理はこの解毒薬をどのタイミングで使うのか……。
范閑が嘆く
しかしなんだろう、司理理のこのジトッとした不憫な愛人感……。イヤじゃないが、戦友みたいな関係も好きだったんだけどな。
北斉へ付き、范閑は髪をあげ、紫衣装が似合っている。皆が気をつけろと連呼していた北斉錦衣衛 鎮撫使 沈重(于小伟)《大唐荣耀》默延啜、《亲爱的自己》张堰洲。愛想が良くボケた感じかと思いきや、肖恩の足を折るし~~~!!許すまじ。笑ってひどい事をするなかなかのアブナイ御仁だった。まぁでも司理理を拷問していた人と言い、最初えげつなくても案外そうでもなかった登場人物は慶余年は多いのよね。肖恩の秘密は院長も北斉皇帝や皇太后も知りたがっている。
郭保坤をわざわざ北斉に入ってから放ったのはなにゆえか。そして王啓年、今回は銀子をどこに隠していたの……?
都に入ると、野菜と卵を投げられ、風呂敷でひょぃひょぃと取ってしまうのには笑う。いよいよ北斉王と謁見!
37話感想
敵意を向ける斉国民に、范閑は慶国の旗を打ち立て挑戦を募る。御林軍の趙哲林、北斉 九品の猛者 何道人(郭家诺)《斗罗大陆》时年、《军师联盟》张颌、《择天记》纪晋が挑戦。ひらりと馬車の上にのぼり旗を振る范閑がカッコイィ。
皇宮に付いたら広すぎて登山のように階段途中で休憩をするご一行。いよいよ斉王に謁見!と思いきや、あれ?指は綺麗だし宝塚男役のような北斉皇帝 戦豆豆(刘美彤)《如懿传》拜尔果斯氏(恪嫔)、《斗罗大陆》朱竹清、映画『ザ・ルーキーズ』医生LV 女性よね??
後ろには北斉皇太后(梁爱琪)《亲爱的,热爱的》韩后母が控えている。
斉王が詩を披露すると、
喬吉(元代)《殿前欢》
拍栏杆,雾花吹鬓海风寒,浩歌惊得浮云散。
欄干に寄りて林花が鬢に吹き、浩歌に驚き浮き雲散る。
范閑は全く聞く気のないタイミングで世辞を言い、チベスナ顔の海棠朶朶。皇太后派と見せかけて実は陛下派、という事でいいのかな?斉王は沈重を殺してほしいと話す。
慶国では、范閑親衛隊の3人が並んで釣り。赤(陛下)、黒(院長)、茶(范建)なのね。范閑の問題点を、范建「調子に乗りやすい」、院長「情が深い」、陛下「順調すぎる」と。だってそういう物語じゃないというのは置いておいて。
往年の若い頃の3人に女性がひとり、葉軽眉かな。並び順が同じなら、陛下が土地をあげようと言って范建は断り、陛下が釣り上げるのを院長が手伝い逃がす。そこへ葉軽眉が范建に葡萄をあげ、陛下が私にもくれと言い、院長ももらい、陛下は「もひとつ」と。葡萄はもしやと深読みしたくなるこの描写。
一方、斉国民の挑戦は、高達が受けて立つ。なかなか言冰雲に会わせてもらえず、沈重は自分で会いに行けと言う。シャオ・ジャンもいよいよか?
▼李燊登場。
▼肖恩さん転生
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