笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」・「魔道祖師Q」・小説/アニメ「魔道祖師」の感想や考察を綴っているブログです。「愛なんてただそれだけのこと」「宮廷の諍い女」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。

孤城閉61話,62話,63話感想/孫光憲 生查子,欧陽炯 浣溪沙

61話感想

徽柔が扉を開けさせて、懐吉の帰りを待つ部屋の様子に風情がある。

懐吉が梁元生と再会。「暗記は苦手だが、お前がくれた文は全て覚えられた」と言う場面に涙~~~。兄弟が再会できて良かったよ……。

嘉慶子には李瑋の良さが伝わっているのでアシストするが……裏目に出るのはお約束。


朝帰りしたのを、相国寺のあぶり肉でフォローする懐吉。機嫌を損ねた徽柔の対応はお手のものな懐吉さん。お肉に楊枝を一本一本刺しながら徽柔に誓いを立てるのがなんだか面白い。ちょっとたこ焼きに見えちゃうよ。
 紅糸石の硯と書画、絹の上着を購入。紅糸石の硯は、古代四大名硯の筆頭。欧陽修もこの硯を重んじたとか。宋代には鉱脈が尽き製造も停止された。清代には「帰去来辞」が刻まれた紅糸石の硯もあったとか。「帰去来辞」……。


聞喜県君
(董氏)と安定県君(周氏)がご懐妊!このタイミングだと、徽柔の李家嫁入りが天に通じたと思われてしまうのでは……。

包拯が三司の宋祁(そうき)や張方平を弾劾、三司使となる。

国舅夫人楊氏が妃嬪たちの前で暴露。そんなセンシティブな話は皇后と生母の前だけにしてあげて……そして胎教に悪い話なのでふたりの側室は下がらせてあげて……。というか、姉の悲惨な話を、皇帝の子となる胎児も聞いているのがポイントなのか。

徽柔は「父上の心を慰められるなら相手が誰でも良かった」「想い人に嫁げた人にはこの気持ちは分からない」と。
 そうだね、徽柔の気持ちが誰よりも分かるのは、夏竦なんじゃないかな。となると、もう箜篌の研究に打ち込んで、箜篌の大家になるのが道なのかも。

それを立ち聞きしていた陛下。
徽柔が「私は生涯父上のよい娘で、李瑋の子のよき母であるよう努力します」という言葉にも涙……。

汝南郡王が死去。子孫が多く、陛下は羨んでいる。


徽柔は懐吉に「絵だけでもそばに置いておきたい」と、ふたりで絵を描く姿はまさにお似合いの姿……を李瑋が目撃して、公主の想い人に気付いてしまう。

好きだからこそ、好きな人の好きな相手がわかってしまう。
ショックよね。

62話感想

灯市の女相撲で、負けた力士に祝儀を渡す徽柔、かつて第35話でもそうだったね。

司馬光女相撲が肌を露わに戦うと非難、負けじと徽柔は「女相撲が一番好きよ」と大声で反論。見つかるのではないかとヒヤヒヤしちゃうわ。曹評が女性に連れ添っている姿も見かける。あれま。

聞喜県君に九公主が生まれた。徽柔は幼い頃から子供好きなんだよなぁ……。

包拯は任を固辞するも、陛下は諫言の矛先を包拯に向けようと三司使に強行、韓琦たちの賭けの対象にもなっている……。

芋頭を懐吉のために焼いている徽柔、「記憶はまるで深い眠りの吐息、隅々まで行き渡っていく。浅き夢は軒下の鈴のよう、風が吹けば夢は覚める。生まれた時から決まっている運命」と流れる。甲斐甲斐しく芋を焼く徽柔は、新婚夫婦のようで微笑ましい……。徽柔の衣装の色合いが、かつての賈玉蘭の服と似ている気がするような。コテで扇ぐのが扇姿を思い出すのかな。

挿入歌《桃夭》双笙
记忆 是深睡的气息
翻涌 在每个缝隙里
浅梦 像檐下的铜铃
风一吹 就被唤醒
命运 是生来就注定


李瑋の誕生日の宴に道士…玉清桃源酒をぐいぐい勧める。

暖かき日に馬が駆ける、揺れる柳の間をゆっくりと走る馬。青々と茂る草、お香が漂う、柳絮の綿が風に舞う近くを通るのは女子の乗った馬車、座っているのは仙人のような女子、距離は近けれど手は届かず

孙光宪(五代)《生查子》
寂寞掩朱门,正是天将暮。暗澹小庭中,滴滴梧桐雨。
绣工夫,牵心绪,配尽鸳鸯缕。待得没人时,偎倚论私
语。
暖日策花骢,亸鞚垂杨陌。芳草惹烟青,落絮随风白
谁家绣毂动香尘,隐映神仙客。狂杀玉鞭郎,咫尺音容

金井堕高梧,玉殿笼斜月。永巷寂无人,敛态愁堪绝。
玉炉寒,香烬灭,还似君恩歇。翠辇不归来,幽恨将谁说?
春病与春愁,何事年年有。半为枕前人,半为花间酒。
醉金尊,携玉手,共作鸳鸯偶。倒载卧云屏,雪面腰如
柳。
为惜美人娇,长有如花笑。半醉倚红妆,转语传青鸟。
眷方深,怜恰好,唯恐相逢少。似这一般情,肯信春光
老。
清晓牡丹芳,红艳凝金蕊。乍占锦江春,永认笙歌地。
感人心,为物瑞,烂熳烟花里。戴上玉钗时,迥与凡花
异。
密雨阻佳期,尽日凝然坐。帘外正淋漓,不觉愁如锁。
梦难裁,心欲破,泪逐檐声堕。想得玉人情,也合思量
我。

懐吉が戻り公主の行方を尋ねると玉清が歌う
再び会えた喜び、悲しい言葉は語らぬ。酒に酔いて再会の喜びを味わう。鳳凰の屏風を立て鴛鴦のように枕に…」

欧阳炯 (唐代)《浣溪沙·相见休言有泪珠》
相见休言有泪珠,酒阑重得叙欢娱,凤屏鸳枕宿金铺。
兰麝细香闻喘息,绮罗纤缕见肌肤,此时还恨薄情无?

李瑋は案外、俗人だったな。
内向的なだけで、もうちょっと品位があると思っていたよ。
李瑋株、だだ下がり~。

しかし楊氏たちはどうしてわざわざ徽柔に媚薬をもるんだろう。どうしても子が欲しいなら侍女の夏荷はその気満々なのだし、李瑋にすればまだマシなのでは……。

63話感想

やられたらキッチリやり返す徽柔ちゃん、賊に楊氏の部屋を荒らさせている……。やりおるな。

楊氏は李瑋に「あやつ(懐吉)がいる限り、お前(李瑋)のことなど一顧だにしないわ」とけしかけているが、あやつがいるから徽柔もなんとかやっていけているのですよ、青息吐息なのですよ。というか「義姉上(楊氏)がいる限り(以下同文)」なのですよ。

お酒を飲んで忘れたい、徽柔にとってそれは「公主という身分」であること。憂さを晴らす酒などこの世にはないと、その年で悟っている人生何周目かなのかもしれない懐吉。

公主でなければ「一輪の蓮の花になる」に対して、「水面になります」と言う懐吉。蓮の花が咲くのは3~4日だよ~。「私たちが己の記憶を消すことになっても、互いの中で生き続けたい」とは、何か察するところがあるのか、懐吉。

楊氏たちが踏み込んできて乱闘に。楊氏は李瑋に「お前なんかより豚の肉でも産めばよかった」って、そういうところよ。

徽柔は「秋和たちに比べ貧しい」と言うが、秋和の幸せは粘り強い積み重ねによるものでもあるからなぁ。秋和も一時は崔白のことを諦めたはず。そういうものが徽柔にはない。

徽柔の「うちに帰る」は宮中のこと。
我々は知っている。
真夜中にあの門は通れないことを。

 

最興来が夢に出てくる陛下。徽柔が門のところにいますよ~。顔を思い出せないと言うがそんなものなのだろうか。多忙であまり会っていなかったし、この当時写真もないからか。

「濮安懿王の子 宗実は朕の子であり…」と記す陛下。大事そうに抱えているのは陛下が作った虫籠か。

徽柔の姿に動揺する陛下と苗心禾に対して、冷静な曹皇后。懐吉をかばう徽柔に、陛下の表情がみるみる変わる。

公主である徽柔は許されても、巻き込まれた懐吉は許されないであろう宮中の掟。
主人にはお咎めがなくても、仕えていた者は罰を受けていたのは中国時代劇ドラマでよく見てきた。
理不尽だよなぁ。不為@明蘭~~~。←違うドラマ……。

 

 

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