舟に乗って蓮の花を見る
陳情令ファンになると、蓮(蓮根含む)やウサギに関してアンテナが立つようになり、陳情令中国配信記念日の頃になると、ソワソワ気になってくるのが蓮の開花状況。日本全国、蓮の花咲く蓮花塢はあり、どこへ訪れようかと去年も調べていたけれど、状況が状況で行けず。
今年こそは!と陳情令の蓮花塢気分に浸る第2弾は、舟に乗って蓮の花を愛でる!!
そしてやって来ました千葉県にある水郷佐原あやめパーク。以前は水郷佐原水生植物園という名称であったが、2017年にリニューアルされた。
その名前の通り、6月に咲くハナショウブが一番の見どころとなっている場所である。紛らわしいが花菖蒲はアヤメ科なのだ。
以前にあやめまつりへ来た折には、人出も多く花菖蒲も一面に咲き誇っており、蓮も咲くとは知らなかった。6月には嫁入り舟というイベントも開かれ、白無垢の花嫁さんが舟に乗っているのを見かけたこともある。
いざ、水郷佐原あやめパークへ
あやめまつりで賑わっていた記憶の名残で、比較的朝早く出かけて着いたところ……あれ?休日というになんだか人影もまばら? この時期の入場料は600円ナリ。
気合いを入れて出かけたのだが、舟に乗る人もおらず、拍子抜けしながら券売機で舟チケット500円を購入し、舟に乗り込む。パンフレットで見ると10人位で乗っているけれど、この日は乗り合いではなく、来た者順にそれぞれで随時乗せており、貸し切りだったのだ。(サイトには出航時間らしきものが載っており、この辺りはその時の事情で変わるやもしれません)
舟はサッパ舟といい、手漕ぎのろ舟と呼ばれるもの。佐原は利根川の水運で栄え、生活にも舟が使われていた名残である。第24話で魏嬰達が舟でわいわい賑やかに蓮を取っていたのや、温寧が漕いでいたのとサイズ感は似ているのだ。
船頭さんが漕ぎながら、ずっといろいろと説明してくれ、園内の池を時計回りに一周する感じ。周遊時間は15分位。
パークで蓮花塢気分
まずは白系の蓮がお出迎え。これは舞妃蓮と言い、日本の大賀蓮とアメリカの黄花蓮を交配した、和歌山県御坊市生まれの蓮。花の開閉にねじりが入り、それが舞姿を連想させるという何とも優美な名前である。
しばらくして橋を越えると左手に睡蓮が一面に浮び、濃いピンクの花が咲いている。こちらも咲くのは午前中だけらしい。
途中からお馴染みのピンクの大賀蓮が咲いている。あやめパークは利根川近くにあるからか川風が強く、蓮の葉が裏返り写真撮影には風の強い日は向かないようである。撮影するのでなければ、風がある方が少し暑さが紛れるのでありがたい。ここは食用ではないとのこと。奥の展望台下まで行くとUターンして戻ってくる。
大賀蓮より舞妃蓮の方が強いらしく、少しずつ舞妃蓮が池内で勢力を伸ばしつつあるのだそうな。蘭陵金氏みを感じる……雲夢江氏ガンバレ。となると真ん中辺りは金凌か?江澄や虞夫人はアヤメな紫のイメージなので、そういう意味では結構、雲夢江氏概念パークのように思えてくる。当方は陳情令脳。
池の中に蓮があり、園のメインは花菖蒲の作りとなっている。元々舟に乗って遊覧は好きであり、蓮をより身近な目線で楽しむことができ、ちょっとしたアトラクション気分でもあった。ゆったりのんびりできますよ。
花見は花の開花状況で印象が異なるが、こちらはいつ頃が開花ピークなのかいまひとつよく分からず。蓮花塢気分に浸りに、ゆるりと舟に乗るのをメインに来られると良いかも。
ハス回廊めぐり
舟に乗った満足で忘れそうになったが、奥には約300品種もの蓮が咲いているハス回廊というのがある。歩いて行くと、ただっ広い空間に咲いており、名前がいくつも書いてある。入口に「中日友誼荷花園 中国江蘇南京市長」という石碑もあり、南京から贈られた蓮もあるようだ。
しかしバラや牡丹とは異なり、パッと見、蓮の種類はピンクか白か、花弁が多いか、位のパターンしかないように見えてしまい、また咲いている度合いもまちまちである。東南アジアの冷房のない展示館でも思ったが、暑さは鑑賞気力を奪うのよ……。
案内を後でよく見ると、花弁の数が1000枚以上ある千弁蓮もあったようだ。
蓮のシャワー
入り口付近には、蓮のシャワーが2台置かれており、茎にホースを通し、葉にたまった水が葉脈を伝ってシャワーとなりふりそそぐ…という噴水型で、涼しげな光景となっていた。
お土産コーナーというものはほぼ存在せず、全く商売っ気はなくのどかで3密の正反対。ドッグランもあるため、時折犬を見かける。仙子はいなかった。
ゆったり滞在したので1時間半ほど周遊し、帰ったらすごい日焼けとなっていた。曇り空で油断した~。
あやめまつりの時期には、ここから加藤州十二橋巡りができて面白かったのだが、今の季節はやっていないのかな。佐原の夏の大祭は終わったけれど、佐原や香取神宮へ観光もできますよ。
後で気付いたが、ポケモンのマンホールなポケふたもあったようだ。フラージェスとヤヤコモだとか。
2022年の水郷佐原ハス祭りは、7月2日(土)から8月14日(日)までです。
ポイント
・船頭さんの手漕ぎ舟に乗って蓮の花を愛でる。
・300品種の蓮を見ることができる。
車でないとアクセスがかなり不便なのが難点。無料駐車場は広い。頼りのバスは平日運行で、あとは高速バスがあるようだ。
千葉公園の方が敷地は狭いがその分、花の密集度は高く、アクセスは便利てあった。
帰りには蓮の種もGet。植え時は4月とある。来年、これを植えて「おうちで蓮花塢」を目指すべきかどうか……じっくり考えるとしよう。
▶水郷佐原あやめパーク
外部リンクです。
2022年7月情報
外部サイト
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