機内映画で見た中国映画を細々とシリーズ化しようと思いつつ、前回の分もいまだ書けずにいる中、今回機内で見たのは映画『熱烈』! そう、王一博主演のブレイキンで熱く競い合う映画です!!
今回乗ったのは台湾のエバー航空。きっと中国映画もたくさんあるに違いないと思い期待していたら、見つけましたよ新作映画に映画『熱烈』を! やった~と機内で小躍りする私。
モニターもわりと大きめで見やすかったです。
字幕は中国語と英語のみで日本語はなし、音声は中国語。
映画「熱烈」感想
映画が始まるとテンション盛り上がり~~!
激しいダンス合戦に、投票に、沸き立つ観客に。
イボがなんだか可愛くて、エキサイティングなブレイキンを見て、「おおー」ってなってるのが新鮮だった。
物語はどこから始まるのかと思ったら、ダンスチームにも入っていない下積み時代からなのですね。陳爍(王一博)はイベントで踊ったり洗車したりとバイトに忙しく、ママ(劉敏涛)は食堂の女将で、静貴妃@琅琊榜!こちらでも賢母です。
地下鉄内の床でも踊る陳爍、ヒロイン(宋祖児)と出会いかしら。
叔父さん(岳雲鵬)が作る蝋人形が、ダンスとあいまり絵になってる。
ダンスチームE-markを率いる丁雷(黄渤)が見ているTV番組は、『宮廷の諍い女』のスン・リーだ!
そしてなんだ、この陳爍を起こす目覚ましパンチは(笑)。
ダンスはピカ一だけど傍若無人なケビン(卡斯柏)の代役として採用された陳爍は、練習熱心でチーム内でもめきめき成長、チームに残ろうと食い下がる姿にホロリとするよ。ヒロイン 李明珠は記者さんだったのね。
杭州の湖の風景が美しい。陳爍は洗車の主人にダンスを教え、バスケしたり、記者さんに教えたりしているのが微笑ましいの。
母が歌う姿に涙する。歌は《张三的歌》。
映画《父子关系》(1986)の主題歌で、「世界へ飛んで行こう」といった趣旨の歌詞。陳爍の亡くなった父もダンサーだったことが関係してるのかな。
緊張する陳爍に、「ステージを信じろ」と言い聞かせる丁雷の場面が良いのだ。
そしてステージは成功。陳爍がぎこちなくチームのポートレート撮影にのぞむのが可愛い。
ケビンを取り、思い悩む丁雷に、TVのスン・リーが「どこで間違ったの?」と言うのが重なってオモシロイのよ。
ここでは『宮廷の諍い女』の甄嬛と丁雷が、同じように苦悩しているという意味合いだろうが、中国のサイトを見ていたら、「鈕祜祿・爍」(スン・リーの甄嬛)、「四郎・丁雷」(雍正帝)、「純元・凱文」(姉の皇后)と紹介しているファン動画もあって、その関係性に笑えちゃった。
チーム内で投票すると、全員が陳爍を選んだ!
そしていよいよ決勝戦。
音楽が止まっても踊る場面が熱い!
E-markが勝ち抜く様子に、ゴミ箱のスポンサーさん(蒋龙)『風起洛陽 』白浪や、バイト先の人たちが応援している様子も好ましいのだ。
戦いは6回戦までもつれ込み、ケビンのダンスもスゴい。
陳爍は人間踏み板して、ヘルメットを受け取り、そこに丁雷が滑り込みワザを完成!!
おぉ~~~!!
この最後のウルトラ技が、チーム名E-mark、すなわち「感嘆符!」にちなんでいた事は、帰国後に知ることとなる……。E-markは、Exclamation markだったのか~そうだったのか~~~。
最後に2019年に戻り、丁雷の言葉を受けて陳爍が努力し続けていたのがイイのです。
陳爍の努力が実を結び、その熱意に周囲の人も熱気を帯びて盛り上がり、優勝を掴むのがワクワクする青春ストリートダンス映画。
ダンスに愛された陳爍やケビンだけでなく、一方で去って行く人たちが描かれていたのも印象的。
ブレイキンがカッコイィし、イボの可愛い一面も見ることができて楽しい映画でした。
映画館で見た方がダンスも迫力があるのでしょうが、機内でお目にかかれるというのも嬉しいものです。
機内エンターテイメントな音楽の「Jポップ」が、中国語では「東瀛」表示となっていたのに、『陳情令』……と思いを馳せておりました。
王一博ファンの皆さま、今エバー航空に乗れば『熱烈』が見放題ですよ。
「マツコの知らない世界」でブレイキン
「マツコの知らない世界」で、Shigekixさんがブレイキンを紹介するという事で見てみることに。ダンス動画の中に、技名を入れてくれるのが分かりやすいわ~。なるほど、そんな分類なのね。対戦者のジェスチャーの意味(ディスり等)も紹介されていて、映画でもしていたのかな。
そしてブレイキンに大きく影響を与えたのがジャッキー・チェンで、酔拳も紹介されていたのも目を引いた。
台北グルメで北京ダック
今回、台北はほぼトランジット泊でして、かつて台湾に駐在していた人に勧められて行ったのが陶然亭餐廳の北京ダック。
ミシュランも取得した人気店で予約必須。あまり前情報も入れずに訪れたところ……店内は大人数で大盛りあがりなグループばかりで、最少人数でも5名様ほど。完全にアウェイな旅行者な中、1羽単位でしか注文できない鴨皮鴨肉包餅をともかくオーダー、余ったら持ち帰りも可。メニューには料理名と日本語の対応表も記されてます。
出てくるまでに時間もかかるだろうと前菜やスープを注文したところ、その一皿が大きくて軽く4人分(多分6名位でもいける)の量なのだ。サービスで松柏長青(キャベツやパクチーが細かく刻まれたピリ辛味)も出てきました。北京ダックを注文すると付いてくるらしい。松柏長青は一般的には白菜が用いられるけれど、コチラでは高麗菜(キャベツ)のようです。
そして思ったよりも早くサーブされた北京烤鴨。熱々の蒸気と共に、料理人さんが華麗にさばいてくれ、助手の若者が脇に立っている。捌かれた北京ダックには肉はかなり残ってるけど、台車ごと姿を消していくのよ。
なにがなんだか分からないまま、皮を食べるとクリスピー~♪ 餅皮に甜麺醤を付け、北京ダックとネギを巻いて食す食す。
身はわりとパサパサなので、日本で北京ダックは皮のみを食す意味がようやく分かる。
最初は美味しかった北京ダックも、皮はだんだん脂がまわってきて、味が変わってしまってしまうのよ。北京ダックなスープを注文すれば良かったかと思ったが、今となってはサッパリ蛤スープで良かったとも思う始末。4人位で十分な量でしたね。
コースを見ると6名からあるので、多分、それ位の人数で食べるのでしょう。大人数だと、残りの北京ダックを用いて+200台湾元ほどで二吃、三吃と色々と異なるダック料理が楽しめる(八吃まである)のだけれど、少人数では無理だったわ……大食漢な人が羨ましい。鴨皮鴨肉包餅は悔いのないよう、かなり頑張って食べたよ。
最初は舞い上がっていてワケが分からなかったけれど、他のテーブルで切り分ける様子を見ていると、料理人さんは部位に沿ってお皿に皮や肉を並べていました。できたての北京ダックは熱いのだろうに、ちゃちゃっと捌いているのがさすがです。
満腹になり「打包?」とお店の人が聞いてくれるも、これからそごうへと出かけるし、明朝は帰国で持込み不可だしで泣く泣くお断りしましたよ。お店の女性陣は親しみやすく親切な応対でした。大人数でワイワイガヤガヤしながら、北京ダックを含む料理を味わうのが正解なお店でしたね。
映画『熱烈』も北京ダックも、熱気に満ち湧き上がりました!
外部リンク
|
|