笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」・「魔道祖師Q」・小説/アニメ「魔道祖師」の感想や考察を綴っているブログです。「愛なんてただそれだけのこと」「宮廷の諍い女」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。

すばる2023年6月号墨香銅臭×綿矢りさ×括号鼎談/感想レビュー

2023年4月26日頃、雑誌『すばる』にて墨香銅臭×綿矢りさ×括号鼎談との知らせがSNSにて発表された。雑誌販売価格は1100円

集英社すばる編集部Twitter

すばる6月号の重版2023年5月18日(木)頃から書店店頭に並ぶと、2023年5月9日(火)にSNSにてアナウンスされた!重版は1万冊。初版時より2倍の発行部数で、今度こそファンの方に行き渡ってほしいな。2023.5.9追記。

すばる6月号の3刷重版2023年6月1日(木)頃から書店に届くと、2023年5月18日(木)にSNSにて発表された! 予約は発売日直前には配本可能か分かるようなので、タイミングが合えばできることもあるようです。2023.5.23追記。

雑誌『すばる』を予約した

第一報を折良く見かけた昼頃には、小説本の時のように発売日に店頭で購入しようかと暢気にも思ったが、ネット書店で見るとのきなみ売切れ。発売の最速アナウンスは4月25日22時前頃だったのに! これは全国の魔道祖師ファンが動いていると、近くの書店へ電話し、店員さんも「配本を確認します」と言ってくれて、なんとか無事予約した。

どうやら元々この雑誌を置いてあるような書店でないと入手は困難らしい。電子版は扱っていないので、あとは図書館頼み。
 人気が出てしまった雑誌を手に入れるのは相当に難しい。おまけに『すばる』の発行部数は5000部。日本だけでなく世界の墨香銅臭ファンも読みたいだろうに。

なんせ墨香銅臭氏は中国BL小説作家で、大人気作品を3作発表してアニメやドラマ化もされ、小説は各国で翻訳され世界にファンがいる。しかしその後あまり表に出てこずベールに包まれていたのが、この度ご本人の鼎談がなされるという事で、一気にファンが沸いたのだ!

この日はすばる狂乱で、#墨香銅臭先生もトレンド入り。

集英社の雑誌には「すばる」と「小説すばる」があり、予約時に混同されたケースもあるらしい。予約後に大丈夫かぃなとも思ったが、応対された店員さんも的確だったし何度も電話をするのも気がひけて……る内に予約困難本となり、今ダメですと言われるよりも読める楽しみで6日を迎えたかったので確認はせず。

雑誌「すばる」を手に入れる

発売日の2023年5月6日土曜日、朝から#すばる6月号がトレンド入り。
当日書店に入荷したら電話しますと店員さんは言っていたが、もう届いているに違いないと出かけることに。このワクワクする気持ちは、日本語版を求めに走った時とも似ているがそれ以上でもある。大丈夫とは思うものの、万が一なかった場合は図書館へ駆け込むために図書カードも確認。よく考えれば閲覧なので関係なかった。

書店で雑誌コーナーも見るが見事にすばる6月号はない。列に並んで予約を告げ、店員さんが探す様子にドキドキしつつも、おぉ、ネット画像で見慣れた緑表紙のすばる6月号があった~~~。脱兎の勢いで帰宅す。

いよいよ、すばる2023年6月号

集英社の月刊文芸誌『すばる』6月号は、A5版で366頁。
挿画は近藤愛氏で、牡丹が特集に合わせているとか。
ページを開くと「中華、今どんな感じ?」のもくじが。めくると……すばる文学賞受賞第一作が載っており…あとでじっくり読むとして、特集は巻頭ではなく雑誌の3分の1あたりでした。いつもはネタばれまみれの当方ですが、さすがに今回は配慮したつもり……。

墨香銅臭×綿矢りさ×括号鼎談

鼎談ページ左にはGearous氏のラジドラ魔道祖師の白黒イラストが目を引く。
鼎談は、協力:MiMi、構成:三宅香帆、通訳:尹青青とある。(敬称略)

読み始めるけれど気がはやるよ~。
おぉ、墨香先生のインタビュー!第一声は「国外で魔道祖師が人気になった感想」でした。すらすら読めるぞ。だって日本語だもの。

魔道祖師についてが主で、キャラクターや構想時期、設定についても語っており、藍忘機の可愛さを語る墨香銅臭さんがかわいいです💗 金丹設定や抹額についても興味深い。綿矢さんは推しの聶兄弟にも触れておられます。

括号さんの推しは箐ちゃんなのですね。括号さんは主人公の魅力やラジオドラマ魔道祖師についてお話され、声優キャスティングも作者と入念に打合せされ、丁寧に作りこまれているなぁ。

そして『天師』も気になる! クラスメイトでというのが中学時代を思い出すわ。
物語の着想や影響を受けた作品について。「欲」と言うのが印象的。
そして『天官賜福』改訂版!!残念ながら渣反については言及されず。

とても盛り沢山なインタビューで、聞き手の綿矢さんも素敵だし、括号さんも魔道祖師愛が伝わってくる。記事全体に信頼感が感じられて良いなぁ。
 この鼎談は綿矢さんが北京で滞在されていたので対面かと思いきや、その直前の時期でオンラインとありました。

エッセイ「激しく脆い魂」綿矢りさ

綿矢さんが『魔道祖師』『陳情令』について語られ、うんうんとうなずく事しきり。墨香氏についての印象も綴られている。

『陳情令のルーツ』佐藤信

仙侠や武侠物の歴史についてまとめられており。分かりやすく有り難い。
神雕侠侶』や『笑傲江湖』との類似点や、時代背景では魏晋南北朝の有力貴族名が興味深かった。ブロマンスドラマのおすすめに『君花海棠の紅にあらず』があるのが嬉しい、商細蕊も武闘派なのよ~。

「中華BL二十五年の歩み」はちこ

中国BLの流れや規制の実情についても記されており、実写BLドラマの法則で「美しい顔が正義」はその通りで思わず笑ってしまった。中華BLは「公共性の高い物語」というのもなるほど。父と息子モノなんてあるのか……。

「パッキパキ北京」綿矢りさ

コロナ渦な北京の様子がうかがえ、訪問者の視点から見た中国が興味深い。食べ物の所は特に興味がそそられるし、恭王府行きたいなぁ。

★ ★ ★

それにしてもこれらを日本語で読める幸せよ。他国でこんな雑誌が出版されたら、どうにか手に入れられないかと大変だったろうな。国内でも大変なことにはなってますが。
思いのこもった特集を読むことができて有り難い!

今回入手できたのは本当にたまたまタイミング良く発売情報を見かけたからである。すばる編集部さんも前向きに動いているらしいし、皆に届きますように。

ご本人の書いたものはもちろんだが、制作に携わった人とインタビュー連載とか読みたいなぁ。『十二国記30周年ガイドブック』みたいな墨香銅臭氏のまとまった本、出ないかしら~。

落ち着いたら雑誌をじっくり読むとします。

 

綿谷りさ氏と中国・魔道祖師

すばるの一報を受け、あれこれネット検索していたら、綿谷さんは2022年12月からご家族と北京に滞在されていたらしい。
なんと中国とな!
せっかくなのでまとめてみました。

・『文藝春秋2021年8月号「今月買った本」に魔道祖師第1巻。


・『LEE』2021年8月26日記事
「愛用品について」。
▶LEE「バッグ&愛用品


・オンラインイベント2021年11月21日
『あのころなにしてた?』
『あのころなにしてた?』は『新潮』2020年6月号~2021年2月号の連載をまとめたもので、2020年の新型ウィルス下の日記が綴られている。
 私自身、この頃はドラマ『陳情令』に浸っていたなぁと、日記に重ねて思い出していた。


・『文藝春秋』2021年12月号
「今月買った本」に魔道祖師第2~4巻。
「中華ファンタジーに夢中」と、魔道祖師の感想あり。


・『VERY』2022年4月号
国語学習や、子どもと本について。昔の日本のノートを使うというのが親近感。
▶VERY「ママですが、これが好き


集英社文芸ステーション2022年3月7日
集英社文芸ステーション「中島恵さんに会いに行く


・『BAILA』2023年1月号
中国語の勉強は3年前からとある。
BAILA長く続けている人のことば


コミックナタリーインタビュー2023年1月30日
▶コミックナタリー「アニメ魔道祖師完結編インタビュー


・北京日本大使館「文学と北京の暮らし」講演2023年3月25日
Yahoo!ニュース「中国で講演


毎日新聞2023年4月10日付東京版夕刊
毎日新聞住んで知った中国



まだまだ今後も特集が続きますように。

 

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▼在庫が復活するかもしれないのでリンクしていますが、定価は1100円です!

 

 

 

 

 

 

 

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