みんな気になる魔道祖師の風呂桶。
どれ位の人気かと言うと、去年には日本版ラジオドラマのコラボカフェでウェハース製風呂桶スイーツが展開され、登場人物が風呂桶に入ったフィギュアが中国で発売予定になる程である。
ちなみに風呂桶は、原作小説4巻と番外編、中国版ラジオドラマのみで描写され、陳情令はもちろん、アニメ2期までにも登場しない。というかできない。
さて、この風呂桶。
陳情令ぬいぐるみを迎えた頃から、うってつけのアイテムが我が家にあると思っていた。
それは日本製ヒノキの湯桶、である。
これがまた、ぬいぐるみにピッタリのサイズなのだ。
これを載せたい……でもなぁ……この忘羨ぬいは陳情令だし……と逡巡したものの、肌を見せなければイイのでは、ということで結局載せてみる。百鳳九@「夢幻の桃花」が衣を着て入浴していたのです。
忘羨ふたりが東瀛(日本)に来て、温泉露天風呂でゆっくりしているところ、というコンセプト。魏嬰は熱いお湯もへっちゃらそう。旅に出る時は藍湛は青衣装なのでそうしてみた。京都のコンサートの時にも飛来してくれるでしょうか。もちろん二次創作です。
うん
古代中国の風呂
そうなると、中国古代の風呂についても知りたくなるが、いかんせん資料が乏しい。「世界温泉文化史」に少し載っていたので紹介する。
- 中国の入浴伝統は周王朝の時代にまでさかのぼることができる。(紀元前1000年から500年)
- すでに当時、身体・手・顔を洗うこと、口を拭くこと、洗髪、浴室、浴槽に対する中国語の表現が存在していた。
- 木や金属でできた浴槽での入浴は、食事や他の儀式に先立っておこなわれた。
- 石けんの代わりに、豆野菜の「さいかち」が身体を洗うのに用いられた。
ウラディミール・クリチェク「世界温泉文化史」1994 国文社
古代だと沐浴(湯水をかけて身体を洗う)が主流のようではある。日本だと蒸し風呂が多いですよね。
小説4巻や番外編朝暮で、このサイカチ【皂荚 zào jiá】が出てきている。豆科らしく、乾燥させた豆果の煎じ汁をお湯に混ぜるそう。サポニン(天然の界面活性剤)が含まれているそうだ。
他の本には、次のような中国での昔の入浴方法が記されていた。
- 二枚の布を用意して、それぞれで身体の上部と下部を洗う。
- 浴槽を出ると、菅(すげ)で織った席(むしろ)を踏んで垢をこする。
- 浴場でその足の垢を洗ってから、蒲(がま)の席をふみ、湯上がりを着て体を乾かす。
- 家庭では、3日ごとに洗髪、5日ごとに湯をわかして入浴する。
沐浴を描写しているのかとも思ったが、「浴槽」という文字もあり、いまひとつ浴槽のサイズもわからず。
風呂桶フィギュア
中国では擎苍から夏日沐歌シリーズQ版フィギュアが発売予定だそう。各登場人物が手にしているモノがカワイイのでまとめておく。(参戦しませんが、購入方法はガチャと難易度高そうではある)
魏無羨は白ウサギ、藍忘機は黒ウサギと対になっている。江澄は蓮の茎で、金凌はもちろん仙子。温寧はてぬぐいと椿の花で、藍思追は風車。
夷陵老祖が陳情笛とカラスなのはわかるが、含光君は忘機琴と鶴。こちらも対ではあるが、お風呂に琴はちょっと面白いゾ。
ヒノキの湯桶
ヒノキの湯桶、いいですよ。
使い始めの頃はヒノキの香りがして、温泉気分を味わえる~。広いお風呂ならば、湯桶の中に銚子を入れて浮かべることもできそうだ。そんなお風呂ではないので、したことはナイ。
毎回、乾燥さえさせれば、長持ちもする。
もちろん壊れませんが、長期旅行に出かけると、銅の箍が落ちるあたりが木材だなぁと思うヒトコマ。
外部サイト
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