笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」・「魔道祖師Q」・小説/アニメ「魔道祖師」の感想や考察を綴っているブログです。「君花海棠の紅にあらず」とアニメ「天官賜福」、漢詩で「山河令」もはじめました。

君、花海棠の紅にあらず19,20,21話 感想と京劇/商細蕊誕生日

7月28日はわれらが商細蕊の誕生日生日快楽!!
今年で生誕108年となる。拍手~~~。
108という仏教にちなんだ数字なのも、ちょっと面白い。

まだまだ一昨夜のほてりはおさまらず~。

第19話「嫌疑」

劇楼でふたり仲良し回。


二旦那と七坊ちゃんが商細蕊をはさんでバチバチ(といっても七坊ちゃんが対抗心を燃やしているワケだが)して、背伸びするのが可愛かった。七坊ちゃんは程鳳台に「早く金鑾殿を探させろ」と言う。そして安貝勒のお茶は、二旦那が飲んでもまずかった。

そして女装した商老板が、匪賊の二親分の元へ出向きやっつけるワケですが、役者にそこまでやらせる必要があるのかとは思ったが意味はあったのね。財神が遣わした疫病神なのね。

芝蘭中学。スタイルが良く、察察児の制服姿がカワイイ。
鄭家。そして早速、鄭会長を締めあげにかかる二旦那。鄭会長はかつて『百花亭』に招待してくれていた。そうか商老板と出会うきっかけになったんだっけ。お礼にひと演目贈るとの言葉に、鄭会長は『打漁殺家』か『天覇拝山』と言うも、二旦那は『完璧帰趙』と。

二旦那も絡子嶺で死んでもおかしくない状況だったので、反撃も無理はないのだけれど。しかし鄭会長も「死人に口なし/ 死無対証」と言うが、ホントに殺しちゃったらかなりマズイ状況になるのでは。まぁ、このあたりはあまりツッコんではいけないのだろう。このドラマはフラグが立つと、割とさっさと回収して話を進める感はある。

面白がる商細蕊もさすがである。なれど妹は14歳でこんな状況を目の当たりにしたら、しばらく口はきかんわね。鄭の孫・来鴻くんは企みで近づいたワケでもなかったのか。


そして癒やしのパート、安貝勒母の寿宴。二旦那を待って呼びかけ手招く商細蕊も、玉座に坐る商老板もカワイイ。二旦那も嬉しさがあふれてる。屋敷の中を散策し、「匯賓楼や雅鴻劇場では歯が立たない。この絵は頤和園でしか観たことがない」と語る二旦那。商細蕊は「皇帝陛下のご出発よ/ 摆驾」と節回し。

鶏、排骨、紅焼肉、湯、蟹粉豆腐が勢揃い。ゴージャス姐さんと司令官は意外と仲良いんだ(転がし上手なのだろうが)と思っていたら、居丈高な女医・木村(刘晓晔)があらわれた。「桃花」の夜華の母上だ~。司令官の医師にしては発言権がありすぎな気もするけど、ドラマ脚色でしょうかね。そんな中、程美心と挨拶をかわす曹司令官が、ペンギンのような動きをしているのもなんだかお茶目。

商老板は玉魁ラブで、彼の「瑶池に着いた」を夢中で聞きこんでいる。『麻姑献寿』でなく、思いがけず『武家』の掛け合いを共演する機会も得られ、嬉しそう。
玉魁(沈保平)は貫禄十分。さすがの商老板も爪を噛み落ち着かない様子。『定軍山』をする予定だったようだ。

そんな舞台を、趣のある劇場で見ることのできる二旦那はともかく、四義弟が羨ましい。しかし二旦那はかつて戯曲も書いていたという事は、七坊ちゃんの立場というのは、二旦那のありたい姿だったのでは?とも考える。

19話の京劇メモ

金鑾殿:太和殿の俗称。もしくは唐代の宮殿で、文人学士が文章を奏上するところ。

貝勒清朝皇族の称号。

・女装した商老板:百花羞の姿に化けて黄袍怪を倒す孫悟空なのかな?

打漁殺家:3話にて説明。元梁山伯の漁師が、ヤクザに殴り込みをかける。

天覇拝山:罪をなすりつけられた息子が、敵の山賊の所へ乗りこみ対峙する。

完璧帰趙:『渑池会』とも言う。のちには『将相和』となる。秦王が趙に、趙の宝玉・和氏璧と秦の15の城の交換を持ちかける。趙王は偽りと知りつつも拒まず、藺相如は璧を携え秦に赴いた。しかし秦王には誠意がなく、藺相如は璧をそのままの形で帰趙した。
秦王が鄭会長で、趙が二旦那側ですね。

・皇帝陛下のご出発よ:この台詞は山のようにあるが、『百花亭』の例の「海の孤島で~」の直前の楊貴妃の節にもある。

・瑶池に着いた:『大闹天宫』の孫悟空

麻姑献寿:3月3日は西王母の誕生日で、麻姑は寿酒を贈り、西王母もたいそう喜んだ。安王母の寿宴にちなんだか。

定軍山劉備曹操の戦いで、定軍山で曹軍の夏侯淵が戦死した。

第20話「夢の後先」

先生と共演!と七坊ちゃんがカッコイィ回。


候玉魁が聞くのは西太后の命だけ。一方の商菊貞は、西太后の命じた節回しを拒んで都から出ていた。頑固さは師父譲りか。師父は肺病で亡くなっていた。


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王宝釧がおりてくる商老板。「婚姻の紹介人は蘇龍と魏虎。婚礼の主催は王丞相だ」。犬・順子の曾祖父は西太后の愛犬で、順子もここぞという時に吠える。アンコールに『捜狐救狐』をリクエストすると、安王母は急変。珍妃と思い錯乱する。玉魁が「目を覚ますのだ」と言った隙に連れ去られる。

思い沈む姉の悩みを聞く二旦那。なんだか色っぽいのだ。

光緒戊申年、都にて御前公演」の写真が飾られている。40年前、玉魁と寧九郎が歌ったのが『捜狐救狐』。みごもっている安王の母は、珍妃から男児であれば皇嗣とすると勅命を受ける。やがて安王母は男児を産んだが、辛亥革命で混乱に陥った年に1人で遊びに出かけ戻らなかった。皇帝の跡継ぎを育て西太后に背き、その子を失い顔向けができない様子。昔から芝居とは秘密やバカげた話から生まれてきた。

七坊ちゃんは商老板に「つまらない話」と言われ喧嘩となる。
珍しく悩む姿を見せる二旦那にちょっと嬉しそうな商細蕊。本人に聞いたら良いとアドバイスして、「バカな人だ」と二旦那を見送る。曹司令官は二旦那にブラジルのタバコを贈っている。

七坊ちゃんは薛社長にくだを巻き、「雲喜班の四喜児は?」と言われると、「西遊記の蜘蛛の精そっくりだ」と返している。曹息子と話す二旦那もカッコいぃ。

クッキー缶の差し入れと共に、安貝勒の劇楼を手に入れたと吉報を知らせる二旦那。喜びのあまり笑いが止まらない商細蕊。そんな顔を嬉しそうに見ている二旦那。皇帝陛下が来た劇楼への意味を見いだせない二旦那。早速、お礼にはせ参じる商細蕊に「バカな男だ」と。

七坊ちゃんの執筆場面もなにかがおりてきている。

第一楼の開業祝いに商楼板が洋装をしている。七坊ちゃんの『潜龍記』が書き上がる

七坊ちゃんがやって来て「公孫氏という佳人がいた。剣をふるえば四方を揺るがした」と商老板の剣さばきを褒め称える。
新作は皇帝が主役で、「天から授かった物語だ。変えるなら天と相談してくれ」と言い放つ。喧嘩になるところを、君は犬かとなだめる二旦那。女役は誰に?

20話の京劇メモ

・王丞相だ:『武家』一場、薛平貴(候玉魁)と王宝釧(商細蕊)の唄。十八年ぶりに妻と再会し、道を尋ねるふりをして話をしている場面か。王丞相は王宝釧の父親。
商菊貞ゆかりの商細蕊と候玉魁の巡り合いを述べているのか?

捜狐救狐:『八義図』。春秋時代晋の家臣・趙氏が、奸臣に滅ぼされたのちに、医師の程嬰趙朔の遺児を育て、雪辱をはらす物語。物語自体は『趙氏孤児』で超有名である。陳凱歌の映画『運命の子』で黄暁明は韓厥役だった。

・目を覚ますのだ:『武家』二場 王宝釧の台詞。

光緒戊申年:光緒34年。1908年。明治41年

辛亥革命:1911年。清朝から中華民国となる。

西遊記蜘蛛の精:『盤糸洞』。蜘蛛精は三蔵法師の肉を食べると不老不死になれると捕らえる。そして孫悟空に退治される。

・クッキー缶:「GRANMA'S Original Amaretto Cake」と書いてある。アメリカのクッキーか?

・公孫氏:杜甫の『觀公孫大娘弟子舞劍器行』に「昔有佳人公孫氏,一舞劍氣動四方」という詩がある。

第21話「女役の不在」

今回は新キャラが次々と参入


七坊ちゃんが中国の五線譜・工尺譜を説明。七坊ちゃんは歌がうまいらしい。

妹は鄭孫息子を巻き込んだ事を怒っているが、そもそも二旦那はヤクザな世界にいるからなぁ。なんせポン菓子の音にも、銃に手を出す世界。妹はセーターを着ている。

原小萩先生(杜淳)が引退するが、七坊ちゃんは気にくわないと欠席。会場前で待ち合わせをして、襟元を直す二旦那。外では文化人と返す商細蕊。

くねくねした四喜児(孙迪)が登場、口も性格も悪い。一方の女役者・俞青(高雨児)は口では四喜児にも負けていない。趙将軍の後妻の座を断ったようだ。小周子(黄星羱)と商老板の目と目が合う瞬間。原小萩も真面目な風情なのだが、どこか漂う色男感。俞青と見つめ合うふたりの関係に気づく様子の二旦那。

小周子の「16歳の時に心を寄せたのが、王の若様です」。せっせと豚のすね肉を商細蕊にあげる二旦那。原小萩は商老板の『牡丹亭』を褒め、「庭園に出て春の美しさを知る」で「皂羅袍」は余計で、台詞で表現できれば歌は不要と言う。原の三旦那になる予定らしい。

2人で『驚夢』は?と四喜児の無茶振りに、酔ったフリしておでこを机にゴン芝居で切り抜ける商老板。楊排風のつもりで殴るかもと。二旦那に頭ポンポンされる商細蕊。

俞青は芝居好きが高じて役者になり、「腐っても鯛」と評されている。原先生と俞青は『玉簪記』の「あの舟を見るのがつらい。別離は言い表せない悲しみを生む」を共演。いきなり原奥方(闫勤)が乱入している。

商老板と俞青で『十三妹』をすることになり、俞青は張金鳳役。商老板は唱う「あなたの美しさと気丈なところが好きよ~私は今年17歳」。

俞青は「人生で当たり役に出会えるとは限らないし、演技の出来も筋書きによるところが多い」と言い、承諾する。女役も決まりいいぞいいぞ。

范漣支配人が小周子を推薦。洗濯しながら「やむなく荒れ野に来て葦を摘んでいます」と唱う小周子。

21話の京劇メモ

工尺譜:漢字圏で用いられた楽譜の表記法。

・16歳の時に心を寄せた:『玉堂春』の蘇三。1話で説明。台詞自体は兪青のことなのか?

・庭園に出て:『牡丹亭・遊園』の杜麗娘

皂罗袍崑曲の曲牌(曲調)のひとつ。杜麗娘の二転三転する心情変化を表すとか。

驚夢:『牡丹亭』。

・「あの舟を見るのがつらい」:『玉簪記・秋江』の陳妙常。尼僧の陳妙常は、許婚と知らずに潘必正と恋に落ち、舟であとを追う。唄は俞青の心情のよう。原先生はいまひとつ掴みどころがナイ。

・『十三妹』:十三妹は女侠の代表的人物。十三妹こと何玉鳳は父の仇を討ち、張金鳳と共に安骥と結婚する。「鳳」がふたり、というのがポイントのように思える。劇本では十九歳のようだが、変更したのかな。

・「荒れ野に来て葦を摘んでいます」:『春秋配』の姜秋蓮。継母に芝拾いをさせられている。小周子の境遇か。

 

 

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