笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」・「魔道祖師Q」・小説/アニメ「魔道祖師」の感想や考察を綴っているブログです。「君花海棠の紅にあらず」とアニメ「天官賜福」、漢詩で「山河令」もはじめました。

君、花海棠の紅にあらず22,23,24話 感想と京劇/小周子を育て『潜龍記』で皇帝に

第22話 己と戦え

商座長、弟子を育ててイイ話の回。

四喜児くらい小者だと安心して見ていられる。商老板は小周子に「人に頼るようでは永遠に見込みがないぞ。人生も他人任せで重要な役がやれるか」と言う。

娘親分・古大犁も見事懐妊していた。とはいえ認知を迫らず「匪賊の王 or 女王」にする気満々の、素朴で豪快な娘親分である。二旦那は笑っているが、跡継ぎを考えると姉には脅威なのでは……? 王夫人になっている時の真珠の首飾りは、ゴージャス姉さんのオマージュなのかな?

第一楼では商老板が「継母に殴打され~荒れ野に来て葦を摘んでいます」と歌って迎える。小周子は14歳。倒れ込み、舞台から駆けつける商老板。やっぱり空腹か。がっつく小周子に「君に似てるな」とニヤニヤ二旦那。無視していいと商老板。蔡先生はのようだが人気者だと。

周香蕓と名付けられる。香が入っているのは陳くんが入ってる? 禾に草冠が入っているのがポイントらしい。「よい役者を作るのは才じゃなく、芸事以外の何かから得るもので人それぞれです」と商細蕊。

水雲楼でもいじめられ、いじめられっ子気質になってしまっている小周子。そしてなぜいじめている君たちではなく、加わっていなかった臘月紅と勝負するんだ。
梅龍鎮』「月の光が世を照らす。兵士さんはどちらにお住まいなの?」。「我が住む場所はこの天下」。

商老板は、いじめてくる相手には立ち回りで床にねじ伏せ、舞台への恐怖も、裸で帰らされるスパルタで磨き上げられてきていた。二旦那が止めなかったらそのスパルタが再現されたのか? 商細蕊に「図太いと言いたいようですね」と言われ、まんざらでもない表情で笑う二旦那。小周子を沙醤麺のお店へ連れて行く。オーダーは麺2つに肉多めで煮卵4つ牛肉2斤にモツ汁。

22話の京劇メモ

・王夫人:小周子が21話で唱っていた『玉堂春』の金龍にちなんでいるのかな。

・継母に:『春秋配』三場の姜秋蓮の一節。小周子のテーマソング。

・熊:わざわざ熊を入れたあたり、なにかありそうなのだが、西遊記の黒熊の精?ハテナ。

・月の光が世を照らす・この天下:『梅龍鎮』一場。小周子が李鳳姐、臘月紅は正徳帝。2話で説明。

第23話「運命共同体

小周子鍛えられるの巻であった。案外、二旦那と曹息子が良いコンビになっている回。


街頭での小周子へのリクエストは『四郎探母』「夫の言葉に全身から汗が」「私の放った言葉を許して」。一曲唱うだけでは煮卵2個分。『紅娘』「あの男子が婿になりたいと~容姿に魅了されました」。イケズな姜登宝は粉戯大鬧銷金張』をリクエスト。逃げ足も速い。商老板に「どんな手で三夫人を、清音班の先生も濡れ衣で牢獄行きに」と言われており、あくどい事をしたんだな。


曹貴修のランニングに付き合う二旦那。運命共同体だと言う二旦那に、仏に祈っておけと言い放つ曹曹貴修。いつの間にか夫人の座の娘親分。意外と面倒見が良くて情が深いのね、曹くん。そして劉委員の元上官が安王の父親とは。

曹貴修が二旦那のグラスを取りあげ、葉巻を切ったところで、それを二旦那が取り戻し曹息子に火を付けさせる……そういう事態が起こるのだろうか? 「私はあなたの仏だな」と返している。曹親子のお風呂はお芝居なのかな? そう仕向けたのかな?

『潜龍記』初日。商老板が人力車に乗って劇場入り。四義弟も憎めないよなぁ。小来が愛好家を「冷めるのも早い。本当に怖い人たちです。あらが見えたりすれば、すぐに手のひらを返します。時に目の敵にしてくるからたちが悪い」と。原先生が兪青に化粧をしている姿も艶っぽい。

小周子の初舞台。男役の商老板が小周子にさとす姿は、侯先生と商細蕊のようで、こうやって芸が受け継がれていくのかと胸が熱くなる。すっかり小周子贔屓の四義弟、そういえば見い出したのは彼だっけ。商老板を越える女役になる……フラグじゃなければいいのだが。二旦那は舞台直前に手招きして「今日の全ては君にかかってる」「任せて」と言う商細蕊。

23話の京劇メモ

四郎探母:一場「坐宮」鉄鏡公主の一節。遼に捕らえられた四郎は身分を隠して鉄鏡公主と結婚、母や弟が宋軍を率いて近くまで来ていると知り、束の間の対面を果たす。
小周子が身分を隠しているというあたりか。

・紅娘:三場「悔婚」の紅娘の一節。娘親分と曹息子かな?

粉戯:淫靡な芝居。

第24話「しがらみ」

いよいよ『潜龍記』の公演! やや血生臭くなってきた回でもある。小周子くんも頑張れ。


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皇帝衣裳の商老板。青兪はキリッとした感じの妃である。「ならぬ。すでに大勢は決した。余にどこに逃げよと言うのか」「余が自ら陣頭に立ち敵を殺してみせよう」。王秘書(宁浩然)は「命が大事」ともっともな事を口にしているが、劉委員はもう少し熱いものを求めているようではある。皇帝と陳妃を演じる姿に、安王母は、かつての光緒帝と珍妃のふたりを重ねて生きているのか。

客席は姜登宝が送り込んだイチャモン達が騒ぎ立て、舞台に上がろうとするが、商老板は槍をもちいて相手を撃退している。

すると曹くんあらわれ、劉委員と会い、密談中。曹貴修は15歳で士官学校に入り日本へ、18歳でソ連に留学し、270軍第1師団の師団長。

四方から賊軍が攻め込み、陳妃様は悲嘆に暮れ自害を」「なんと」。四義弟は「上手な素人役者もたくさんいるが、いざ舞台に立つと何かが足りない」「商老板の女役はどの流派とも言えず、耳触りがよくて味があるから女役のほうが人気」と語っている。ワタシも商老板の女役が好きよ。

一方、舞台裏には四喜児があらわれ、小周子を連れ帰ってしまう。
 安王母もみまかり、劉委員は寧九郎と商細蕊が演じた『鉄冠図』について語る。寧九郎が皇帝役で商老板と共演とは、見てみたかった。「身を粉に骨を塵に/ 骨化飛塵」のくだりで陛下は涙を流したが、観客を気にしないと言う商細蕊。

忍びの者のように屋根から忍びこむ商老板。なんでもできるな。

寧九郎のことを聞かれ「天才の考えなどわかりませんよ」と答える商老板。寧九郎は商老板の年季明けの宴をしてくれていたようだが、気づいていなかった様子の商老板。故郷の平陽を離れる時も「高みにのぼれて嬉しい」と返す商細蕊に「やはり天才は違う」と二旦那。ふたりぴったりくっついて話していないか。

商先生は武生育ちだから立ち回りもカッコイィのね。でも商先生の女役姿が誰よりも美しいので、やっぱり女役で見たい。寧先生のところをふたりで訪ね、いよいよ共演か!? ふたりの距離が近くて楽しく終わる。

24話の京劇メモ

・陳妃様は悲嘆に暮れ自害を:『潜龍記』。杜洛城作の光緒帝と珍妃をモチーフにした物語。

鉄冠図:李自成に城をとられた崇禎帝・長平公主の敵を討つため、宮女の費貞娥が公主に扮装して嫁ぎ、虎(李過)を刺し自刃する。「身を粉に」は『刺虎』の費貞娥の一節。費貞娥は明代末の有名な女刺客。寧九郎は崇禎帝役かな。

 

 

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