笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」・「魔道祖師Q」・小説/アニメ「魔道祖師」の感想や考察を綴っているブログです。「君花海棠の紅にあらず」とアニメ「天官賜福」、漢詩で「山河令」、「瓔珞」もはじめました。

君、花海棠の紅にあらず 46話,47話 感想と京劇/驢,三更劇,金田一耕助

君、花海棠の紅にあらず』がBS122021年12月29日(水)7時より再放送されることが決定しました!! 拍手~~~。前回の放送からさほど時間が経っていない中での再放送は、皆の熱意が伝わったのかな? この再放送開始日は主演の尹正(イン・ジョン)の誕生日前日とか。丁度、今回の場面も暮れの12月である。

46話 通い合う心

二旦那は産神でもあったか。

商細蕊が舞台化粧の姿で本心を語るというのも面白い。商老板の「辛い夜食を食べたので体がほてっています。歌っても?」に、二旦那が「好きにしろ」「私が聴いている」と答えるのがヨイ。「我が心の中を誰がのぞけようか。しきたりを守り恥じらわなければならない」と唱う商細蕊。手を取って走り出すふたり。この親密さはもはやラブシーンになってもいい程だが、あえての歌に托すというのも伝わってくるものがあっていいな。

留仙洞へと向かう二旦那は、なぜかモフモフな熊のような毛皮を着ているのだ。娘親分は9回襲撃されたと復讐を誓っている。そして娘親分は怪しいモノを飲んで出産態勢。この時にたかれている薫物はウサギの親子なのかな? 財神は産神も兼任しているようで、二度目の出産に立ち会うことに。自ら「阿斗を救った趙雲のよう」と語っている二旦那。

二旦那は曹くんに無事、赤子を届けている。曹くん、前回が最期の登場かと思っていたよ。古大虎と名付けられ、生まれは12月25日酉の刻。果たして二旦那は無事に帰れるのか、ちょっと二旦那パートを見るのがドキドキしてくる。

商老板が見ているのは、小鳳仙の写真かな。新作の衣裳が届かない商老板。ノコノコと范漣がやってきて、その婚約者は衣裳作家ときたものだ。姉の奥方に「全てをさらけ出して。不信感を抱いて共には歩めない」と説得される。

すんなりと婚約者・盛子晴(陈都灵)は、鳳乙を引き取ることも承諾している。相変わらず引きの良い四義弟だ。「家庭のことを決める時は彼女に従う」というのも新しい形のカップル像、という事なのかな。婚約者のふわっと広がる洋装が素敵。というか水雲楼で女性の洋装は新鮮だな。

新作披露は、「二旦那の帰りを待つ」といういじらしい商老板。

一方二旦那は九条優馬(渋谷天馬)に対して、の説明にわざわざ指で耳を立てる場面を入れてくる。これは商老板の「鹿のポーズ」の対ですよね?? そしてつられた九条氏も二本指を立ててカニカニしている。日本人俳優の方が将校役をしておられる。そしてなぜか吹替の日本語なのだ。

留仙洞に爆弾が仕掛けられておらず怪しんでいると、二旦那を介抱していた少年が「お逃げに」と言いながら、静かに導火線に火をつける。少年を使い、そしてここから二旦那を逃げさせるとは、曹くんも容赦ないな。

46話の京劇メモ

・我が心の中:崑曲『牡丹亭』の『遊園驚夢』杜麗娘の一節。

・阿斗を救った趙雲:『三国志』長坂の戦いで趙雲劉備の息子を救出した物語。

:ロバ、ウサギウマ。

・ロバと鹿:中国には「四不像」という、角は鹿、体はロバに似た動物が、北京の南苑にいたそうな。

 

42話で臘月紅が散った時に、曹くんを慕って軍に入っていれば……という思いもよぎったが、そうだったらこの爆破起動少年は臘月紅だったよな。それはむごすぎる。

 

47話 唯一無二の君

この日本語タイトルを見て、「あぁ、今日もまだ大丈夫だ」と安心していたら、商細蕊、魂の片割れを求める、の回だった。

留仙洞で少年兵が柱のように立つ中、走る二旦那、転げ落ちる娘親分。戦争を感じさせる一場面。

商細蕊は二旦那の帰りを待っている。机いっぱいに剥かれた落花生の陰膳が時間を感じさせて切ない。そんな中、小周子の年季明けが催される。付き人と衣装箱が付くのか。
和やかな雰囲気の会。ふたりの崑曲も聴きたかったな。次世代も育っている。

薛社長が瀕死な二旦那のことを教えてくれ、程邸へ向かうが、会うことがかなわない。何人がかりでも止められない商細蕊の無敵さよ。葛さんは手を出さずにじっと立っている。忠義モノ~~~。左頬を怪我している商細蕊。そして程美心に連れて行かれたのは、なんと棺の前。ロミオとジュリエットか。商細蕊の慟哭がつらい。

そんな折に通りかかる蒋夢萍。師弟を案じてかけた言葉で、二旦那が亡くなっていないことがわかる。もう出てこないかと思っていたら、こんな働きがあったのか、ナイスアシスト!棺を開ける姿は、7話の先祖の遺産を開ける場面を思い出す。どちらも空っぽ。商細蕊は幼い頃に三更劇を観て以来、ショックなことがあると解離してしまう様子。程美心がせっせと商細蕊のせいにしようとしているのは、元から良く思っていないからか、曹家が絡んでいる後ろめたさなのか隠蔽なのか。ちょっと鄭会長の「死人に口なし」という言葉を思い出すな。

あれから商細蕊は香山へと向かっていたようだ。香山は4話の二旦那との思い出の地でもある。七坊ちゃんは、「顔を傷つけられた恨みをはらす」と電話を用いて程家の噂話を語りちらし、「曹貴修と腰を密着させ、その継母になる」がちょっと笑える。薛社長共々車を連ねて程邸へ討ち入る。薛社長も後ろ楯となってくれている。頼もしい!

ちょこまか走りをして二旦那への人参の薬湯を所望するが、ことごとく無視され続ける。これは人命救助という名のあの行為がなされるのか??と思っていたら、商細蕊は江湖の古い技を披露する。そんな便利なワザが現代にあったらば……。奥方は最高の人参と棗、龍眼の薬湯を煎じる。商細蕊が程鳳台を熱心に看護する様子は、商老板が不調だった時に二旦那が傍に居続けたのと対になっているのか。二旦那には右頬に傷。十九は「伯牙と子期ね。子期が死んで伯牙は琴を壊した」と。

程美心と話す范湘児が食べているのは、パンのように見えなくもないが餅なのか? 少なくとも包子ではなさそうだ。1話では包子だったはず、范湘児の変化を示しているのかな。

薛社長と七坊ちゃんが話す中、妻・千代あらわる。薛社長に、あの不気味な妻が今度は文筆家たちを呼ぶように要請している。そこで映しだされる下駄と白足袋。招聘予定の作家名は、慕雙早、左義東、土召如、沈紅、七公子。この名前は……。
(つづく)


この下駄が気になって考えた。そこで浮かんだのがかつて坂田が古畑任三郎らしき素振りをしていたこと。そして下駄、となると名探偵つながりでもしや金田一耕助なのか??茶色っぽい着物だし。帽子をかぶってくれれば完璧だけど、さすがに変よね。

千代の初登場の時にうっすらと感じたのは、なんだか横溝正史みたいだな、という思い。そして三更と言えば丑三つ時に似ていなくもない。正確には違います。かの「八墓村」は「丑三つの村」と同じ事件を元にしており、その事件は1938年の出来事なのである。金田一作品には「鳳千代子」という女性も出てきてはいる。

日本の出来事であり、深読みしすぎで自信はないが、符牒が合ったので一応記しておく。

 

47話の中国メモ

三更劇【三更戏】:亡くなった人のために劇を催す、三更(11~1時頃)に始め四更(1~3時)に終える。三更には(幽霊)が出るとも言われている。(四更に出るのは泥棒)

香山:北京北西にある山。かつては清朝の庭園もあった。紅葉の名所。

伯牙と子期:琴の名手である伯牙と、その音色を聞き分けることができる鐘子期の物語。「山河令」9話-6で説明。

 

 

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