BS11山河令は最終回を迎えて、登頂した山人たちの思いがあふれているが、こちらでもまた違った張哲瀚(チャン・ジャーハン)が堪能できますよ。
15話感想
柳如意が小袋を放った……と思ったら、銀子入りの小袋だった。爆破で崩れて行き所のなくなった人たちか。ちゃんと山分けする人に当たって良かったね。え?チガウ?
工事中で崩れた屋根と柱は白玉石。粛王は御華亭で硫黄の塊を見つけていた。帳簿を盗んでもアヤシイ所はない。
呉白起と姉傅宣が帰る道中で馬車がスタック、雨の中ひとり呉白起が押していたら、傅宣も一緒にずぶ濡れになって押し始めるが、ん?ふたりきりで押していたら馬が暴走しない?と思っていたら、案の定、馬が逃げだした。
そうよね、フツウは残された方は御者するよね……と、そんな野暮な事を言ってはいけない。この場面は呉白起が下で傅宣を受け止め、動揺した傅宣をアップで見つめる事に意味があるのだから。
なんだか知らないが、猿ぐつわをされた傅容がこれまた寝台に転がってる。え?宴会かなんかで歌を唱うとかじゃなかったの? こんなの正気な粛王だったら、刺客かと思って刺されるよ?
毒でいぶされるのかと思ったら、なんと媚薬ですと。そんなこんなでキス~。こんな意識ももうろうな半目で主人公カップルのキス場面を持ってこられても……。丁度落ちた扇の仕込みナイフで縄を切ってるし。
呉白起が語る過去。ハーフアップな若様時代がカワイイ。母が亡くなり遅れて帰宅したんだけど、べつに遊んでたワケじゃなくて、仕事で城外の徽州店に行ってたのに、なぜこの父に仕置きされなならんのか。
あの居丈高な夫人にもこんな時代があったのか。側女なんて当たり前かと思っていたら、そうでもなかったこの時代がよく分からない。呉白起は髪を切って母の姓名を語ることを宣言。
古代中国では親からもらった身体を傷つけてはならず、髪も身体に含まれるので切らずに結いあげるものだったそうな。傷つけないようにするのが「孝の始まり」なので、父の目前で髪を切るって言うのは、まぁそういう事なのね。
粛王が夢で、あのEDの嫁入り場面を見ている。えっ、これ夢だけでドラマの本筋の場面じゃないの?手がかりな刺繍の靴は西河郡主が持って行っちゃった。西河郡主は持主がわかってるのか、意外と鋭いところもあるのね。
柳如意、出た~~~、剣の上に乗って飛ぶやつ。
ノコノコやって来た成王。西河郡主が役に立っている!お茶を飲むかと思っていた成王の側近も素直ね。枕をいつまでも抱えている粛王もカワイイ。
傅宣と呉白起も焚き火にあたって一夜を過ごすイベントをクリア。朝帰りが過ぎる傅家姉妹……自由だな。生姜茶を勧めているのは広告なんかな。鳳来儀の帳場を頼むのは、過去エピを聞いた後では相当な信頼の証なんだね。
傅宣と呉白起の不意の指切りからの、意味もなく名前を呼び、帰り際の小さくバイバイするふたり。爽やかカップル!こちらのカップルはどうしてこんなに王道を歩んでいるんだ。
だんだんツッコミが楽しくなってきたこのドラマ。
16話感想
傅宣は九先生の薬舗で先祖伝来の感風霊を、呉白起に自分からとは言わずに侍女に届けさせる。スポンサーの忖度薬ね。
御華亭の爆破は高価な白玉石ではなく安価な白岡石が遠くの墨山から運ばれていたのを隠蔽する目的もあり、首謀者の尚開陽は既に首をつっていた。安王は「恨みを血で償わせるのみ」と粛王にメラメラしてるし。
成王からの、いきなり傅宣が棒で首を殴られ……随分手荒だね。そして侍女だけ残されてるってナニソレ。
これまた乱暴に担がれて、わざわざ呉白起の前で鉢合わせ、蹴ったカゴが人さらいの頭にスッポリ被りナイスシュート?
そして呉白起に担がれて、買い取ったから「私のものだ」と傅宣の前髪をなでる呉白起。「名に相応の値で」は「五百七」かな。薬のお礼を言われてるけど、送り主は知らせない設定はどこに?
またまた偶然出会う傅容と粛王。このクリーム色の衣装、今までにない色で似合ってるな。身長差もけっこうあるんだね。粛王には久しぶりだけど、傅容には久しぶりじゃない……あの時の記憶がないのね。
CMをあけると、いきなり高い塔を物理を無視して上昇し続ける粛王と傅容。風もありそうな頂上で腰掛けるってこれはコワイよ。一段下がった手すりのある所へ行きたいよ。どうやって降りるんだろとか、あれこれ考えて内容が頭に入ってこない。
すると粛王が「目をつぶるから泣けばいい」と言って、自分で自分の目をふさぐ仕草がどうにもこうにもツボにハマリ、笑えて仕方がなかった。なんなのこのドラマ(笑)。
柳如意が残した針は、藤銀針で植物の茎から作られ、藤のように柔軟で銀針みたいな形になる。
安王が覆面もしていない柳如意を訪れ、「傅容に露見した時のことを考えているのか?」と脅しているけれど、それはアナタもそうなのでは。
傅容が如意楼に着くと、いきなり柳如意が刺されて倒れている!そして容疑者として連行されている。呉白起が粛王をお酒に誘う様子が軽快だ。
(つづく)
ここで年末は終わり、次回は年明けから!
こんなに粗いストーリー展開もあるのかと、ある意味感心しながら、それでも何となく見てしまうのはなんなのだろうと逆に不思議。
17話感想
傅容の父親は恒京令勤め。腰の抜けた傅宣をおぶってあげる呉白起。
堤刑司 丁鵬が難癖をつけに行こうとしたら柳如意は殺されていたって、犯行は安王たちなの? なんだか最近、成王はポンコツで可愛く思える枠になってきたな。
仮牢はお布団付き。粛王が傅容を見舞った時はそのまま帰ったのに、安王は起こすのね。差入れがだぶったけれど、これはあんまり関係なかった。
堤刑司 丁鵬は取り調べ中なのに、脅すし脱獄犯に仕立てるし、法の意味がない実に悪徳役人。
粛王キターーー! 扇攻撃もできるのね。老温@山河令に学んだのかと思ったよ。「前に進むだけだ」と傅容の手を握り、その手で堤刑司を殴るのは斬新だな。噂通りの事をしてどうやって挽回するんだ?と思うが、まぁ検視人は見つかるのかな。
「英雄美女の関を越えず/英雄难过美人关」は帝になにか以前あったのか。
弟の安王に易々と金翊衛の金印を渡す。この嘉和帝は単純なのか、深謀遠慮なのか……。
馬車の高価な氷や果物を見てアヤシイと思わないのか。おまけに冷えるのに外套もなく……と思っていたら、粛王が凍える傅容を抱きしめて温めようとしていたので、そのためなのね。
呉白起は堤刑司 丁鵬が来るであろうことを見越して捜査にやって来ていた。
「水は低きに流れ、人は高きに歩く/水往低处流,人往高处走」。
傅宣と呉白起の正統派カップルは今日も健在。
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