笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」・「魔道祖師Q」・小説/アニメ「魔道祖師」の感想や考察を綴っているブログです。「愛なんてただそれだけのこと」「宮廷の諍い女」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。

赤い袖先10話,11話感想/朝鮮王朝実録 柿と蟹のしょうゆ漬け

10話「無事を願う心」感想(吹替版14,15話)

ドギムを大事そうに抱えている皇太子に、対抗心を抱く兼司書。その姿は、どこか王の寵愛を求め続ける堤調尚君と重なる。

その堤調尚君は、王が「人を信じていない」というのを利用して、世孫を疑うように仕向けている。「自分が裏切ったから人を信じられない」、というのは明の永楽帝と似ているな。

ドギムが書庫にいて、光がさしこむのが綺麗。世孫によるデコピンや、ドギムが「会いたい」と呟いた時に現われたり、ちょっと茶化してほっぺを掴むのも可愛い。そしてドギムが褒美に願ったのは千里鏡で月を見ること、世孫が王様になること。

額にキス~はこの場面なのね。

チョ堤調尚宮は、王より北村の屋敷と100両を賜わる。北村は宮殿に近い両班が居住する高級住宅地。クンマルという元宮女が住む所もあるらしい。
 王の申し訳ないという言葉に、その言葉を待っていたと話すチョ堤調尚宮。王が暎嬪を選んだのは、堤調尚宮は同じ部類だが、暎嬪は心優しく穏やかになれた。自分と似ていると、己のダークな部分を見るしんどさがあったのかな。

堤調尚宮は宮女が自害する事が多いのは満月と語る。姮娥様だけに、月に昇ってしまわれるのね。意外と義理堅い宮女なのかしら。

連判状探しからあっさり秘密結社アジトにも辿り着いたよ!?この秘密結社はどうもこの物語の現実味が薄らぐように思えてしまうな。パク尚宮が大事に持っていたのは揮項(防寒用の帽子)で、あっさり逃げることができた。

宴で淑儀ムン氏が作ったのは饅頭汁、水餃子みたいだと思っていたら、韓国の饅頭汁はそういうものらしい。和緩翁主は焼き肉

柿と蟹のしょうゆ漬けが出てくると血相が変わる王様。兄である先帝(景宗)の毒殺に使われたという噂の料理らしい。
 1724年に景宗がケジャン(蟹醤)と生柿を食べて具合が悪くなり亡くなった、というのは史実のようだ。世弟は延礽君(英祖)である。
 元々蟹と柿は食べ合わせの悪いモノらしい。どちらも秋の味覚で出てきそうな感はあるけれど。
(つづく)

『朝鮮王朝実録 景宗実録』
四年8月20日
○庚寅,夜,上胸腹絞痛,招醫官入診。藥房提調,詣閤門外問安。
8月21日
○辛卯,藥房入診。諸醫以上昨日進蟹醬,繼進生柿。是醫家所忌,請進豆豉湯及藿香正氣散。
8月22日
○壬辰,上腹痛泄瀉益甚,藥房入診,進黃芩湯。

8月23日
○癸巳,上泄候不止,昏困特甚,藥房入診,停湯藥,連進人參粟米飮。

8月24日
○甲午,雨雪。上候困殆益甚,脈低無力。四更,藥房入診,進參茶,退而請移直廚院,巳刻復入診。上自有疾以來,諸臣問聖候,上輒有酬答,至是,玉聲漸微。都提調李光佐、提調李肇,勸進粥飮,皆不答,世弟起而請之,上始擧首進米飮。提調等退與諸醫議藥,李公胤揚言:「參茶不可用。若進桂枝麻黃湯二貼,泄瀉可立止。」遂煎入進服。酉刻醫官入診,退言:「症候比朝益危急。」諸臣疾趨入熙仁門,自內促提調入診,李光佐等入侍,上倚內侍,眼深視瞋。光佐問候,上不答,世弟泣曰:「急用參附。」光佐進參茶,上再進服。

英祖が景宗陸墓から帰る折に、李天海という人物が英祖が景宗を毒殺したと訴えたようでもある。

『朝鮮王朝実録 英祖実録』
英祖元年(1725年)1月16日
○乙卯,上谒懿陵,奉审陵上,周行于曲墙前,诸臣谏其劳动,上不许,仍行亲享如礼。
○出宫时,大驾至二桥近处,路南有人,作怪骇声,金吾罗卒,捉致问名,乃李天海也。命付秋曹查问。

 

11話「忘れた約束」感想(吹替版16,17話)

王は世孫の母 恵嬪を疑った。
 世孫には王妃は「お祖母さま」なのか。血の繋がりのない世孫に情はないが、自分が巻き込まれる事にはお怒りな王妃さま。恩を貸し借り、そういう感じの人なのね。

堤調尚宮はドギムに用なし宣言、あっさりしているな。
兼司書はドギムの薬はやっぱり渡さず、ライバルなのね。

ドギムの笹舟が情緒ある。
王の中の信じる心と疑う心な二人の王様……こんなのを見せられている側近は生きた心地がしないわ。

一方、広い部屋に一人でいる皇太子、寂寥感が漂っている。それはドギムも同じ気持ち。皇太子を慕うが、側室はみじめと固辞している。

ここでパク尚宮が手がかりを示した!!パク尚宮は思悼世子の保姆尚宮で、世子は命と引換えに王との約束ー世孫を王に就けるという文書ー金縢之詞(クムドゥンジサ)の存在を明らかにする。金縢之詞は無念や秘密を後世に残す文書。恵嬪が「恨んでいた」と涙する場面は伝わるものがあった。

ここでドギムの肩にある「明」、恵嬪の指輪の「五」、揮項の「峯」が手がかり。ドギムたちの父親は、思悼世子の翊衛司兵だった。王様は御年83歳。世孫は祖父を守ると言い、兼司書の世孫への忠心は逆心となってしまう相容れなさ。

ここへ来て逃げようってドギム兄、それどころじゃないのよ。堤調尚宮の手にある「光恩副尉 ホン・ドンノ」とは?

ドギム、世孫に会うけれどそのまま送りだすって、あれ?金縢之詞は? 世孫は王様に「信じて下さい」と直訴するも、王の手元には同徳会名簿が~。王は父王には期待されていなかったと吐露している。

王妃に嘆願するドギム。金縢之詞、あるんか~~い。

 

 

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