陳情令公式レストラン@上海/メニューが面白い

アニメ天官1期が終わり少し余裕が出たので、前から気になっていた陳情令レストランをネットで堪能する。メニューをじっくり見てみると予想以上にクオリティが高く、興味がそそられた部分をまとめてみた。どこまでもネット＆文字情報なのであしからず。

陳情令レストラン

陳情令公式レストランが2021年9月4日に、上海で開店となった。

名称は『陈情令主题餐厅・水晴一阁』、場所は上海日月光中心の5Fとあり、地下鉄9号線打浦橋駅前に位置する。6月21日頃話題になったと記憶している。

レストランの様子

レストランはさしずめ陳情令ミニテーマパークのようで、静室の牀榻、落書きした柱、忘機琴、陳情笛と避塵剣、蓮花塢の小舟、蓮の花、姑蘇藍氏家規、橋、白花（飾りを付けられる）などが目についた。店員の方は簡易な藍家校服を着ているとか。中国のグルメ口コミサイトを見ると、環境の得点が良かったので、再現度が高いとは思われる。

レストランのメニュー

メニューには陳情令ならではの文字が並ぶが、文字情報だけではどんなものかイメージがつかない。

そんな中、微博で画像を見ていて目を惹いたのは、陳情の笛を模した黒い春巻き。よく考えたなぁ。日本なら「細巻き」で作りたくなるが、質感としては春巻きの方がヨイか。もしかして脆皮と詭道、漢字を掛けてます？外は詭道だけど、中は柔らかい真心を表し、春巻きの中は海老とマンゴー粒が入ってるとかなんとか。そして器からは怨気?（白煙だけど）が出るという凝りよう。人気で売切の時もあるようだ。

凉拌水行渊も、黒い細い物体が小舟に乗っていて、お皿も湖な様子を表わしていて、うまく出来ている。この横に陳情令Blu-ray BOX2特典の水行淵アクスタを置きたいくらいだ。日本なら「ワカメの酢の物」で再現できるな。この黒い物体がよくわからないが、【梅干菜】とコメントされている人がおり、からし菜の漬物なのか？？モズクやヒジキでも良さそうな気がするが、中国の人はあんまし食べないのかな？総合的なビジュアルからか、意外と見かけた一品。

人気が高いのは羨羨烤鱼で、雲夢不知処で魏無羨が焼いていた魚である。見た目は揚げ魚のようでなんだか微妙だが、黄魚という上海では主流な魚で好評のようだ。日本ではイシモチやキグチと言われる。ポイントは、下に敷かれている藍氏家規の紙である。持って帰りたいけど油まみれかな……。

映えそうなのが诺言。海老団子揚げが、例のランタン兎の絵付き紙に覆われており、そこに火を付け燃やすのだ。やるなぁ。

料理なのに見ているとなぜか切なくなってくるのが雨夜。窮奇道で雨が降りしきる中、対峙している二人を、添えられている傘（飾りです）が思い出させてくれる……。かたやM7和牛カット黒蒜エリンギ炒めなのは、窮奇道の感じなんでしょうか？それとも温氏の皆さんなの？ M7は澳州和牛（豪州）のサシの入り方等の等級で、M1からM9まであり、平均がM6で数字が高い方が霜降り度が増し高級となる。

问灵（問霊）はなぜか骨なしスペアリブで疑問に思っていたら。ポイントは十三年陳皮にもあった！陳皮は柑橘類の皮を乾燥させたもので、その年数がなんともはや……。本帮菜風味というコメントもみられ、【本帮菜】は上海料理を指すようですね。今度、みかんの皮を干してみようかな。

可愛いのは共情。6人の紙人型のパンを、蟹粉に付けるようである。頭から食べるか、足から食べるか問題勃発……。和牛よりお高いのは蟹粉だからか。

锁灵嚢（鎖霊嚢）は義城編を感じさせてくれる。湯葉揚げ包みかな？日本だったら巾着お稲荷さん。紫の花びらが飾りについてるのは、なんだろ？阿箐？

これをそう呼ぶかと思ったのは金丹。食べるのに背徳感を感じませんか……しかも割ることを【剖丹】と言うらしぃ……。シュールだ。要は蟹粉獅子頭のようなもので、黄色のスープの中に肉団子が浮かび、辛い青菜付き。懐石料理の蒸物な餡かけ饅頭でありそうな感じ。

最も謎だったのは祥云山葯冻で、ぱっと見は目玉おやじの集合体のようなのだ。祥雲は姑蘇藍氏家紋の巻雲紋にちなんでいるのか、山芋を用いたものに藍苺＝ラズベリーソースがかかっている。コメントに甘くも辛くもないとあり冷菜なので、姑蘇藍氏の薄味な料理概念なのかな。

双兎布丁は二羽の兎プリンで、こちらも人気が高いよう。杏仁味のようで、百香果ソース付きで美味しそう。日本なら牛乳かんか。
阿苑的甜湯というのもあり、阿苑が食べていた場面が目に浮かぶようだ。

他に辣系な料理もあり、紅油抄手（四川風ワンタン）などは普通に美味しそう。鬼手という真っ赤な鶏足（もみじ）料理も見かけた。
もちろん師姉の蓮根排骨湯も天子笑（3度と軽い）もあり、百香果冰茶も人気なよう。百香果はパッションフルーツ。王一博CMの生气啵啵（炭酸水）も置いてある。

レストランは薄緑色の食器で、うさぎの箸置きが可愛い。あの落書き柱を模した箸はオープン記念特典なのかな？

熱心に調べていたら、だんだん行ったかのような錯覚に陥ってきた。今なら画像や調理名を見れば料理名がワカルよ。料理本としてまとめて眺めていたいくらい。そしてなんだか中華が食べたくなってくる。
これらをアレンジして、東瀛風・陳情令日本料理を作っても楽しそうである。